見出し画像

すぐに届くのは当たり前ではないはず。

ラジオで「物流危機が迫っている」という話題が取り上げられていた。
物流業界の働き方改革の一環として2024年に始まる制度が運転手不足を生むというのだ。

コロナ禍で通販利用が増えて、宅配業者が苦労しているという話はよく耳にするが、他にもそういう事情があるのか、と心配になった。

元はといえば運転手の皆さんの生活を守る、労働時間の短縮のための制度なのだそうだが。
実際に施行されると運転手が減って荷物が予定通りに届かなくなる事態が増えるという。

個人の荷物が少し遅れるくらいであれば影響は少ないが、企業レベルで『物が届かない』のは死活問題になるかもしれない。イメージしやすいところで言えば、スーパーは開いていても品物が届かず、棚がガラ空きなどという事態も起こりうる。

さて、どうすればよいものか。

私も昔に比べれば通販で買い物をすることが増えた。つい先日も、実店舗で品切れだった本をその場でネット注文して次の日手に入れることができた。
注文して24時間以内に一冊の本が100キロ以上離れたところから届くのだ。しかも送料無料で。

いやいや、早すぎないか?

この本一冊が夜の高速道路を駆け抜けて、我が家に届く。そこには何人の方が関わって力を貸してくれているのか。

だというのに送料無料?

最近は試験的に『遅く届く』ことを選択すれば、ポイントがもらえるという試みがあるらしい。ポイントはともかく、私はそれで十分だと思う。

あるいは、ラジオのコメンテーターさんが言っていたが、送料無料が死語になる時代=便利を追求しない生活が必要なのかもしれない。

海外での話を聞くと、荷物がすぐに届くなんてありえない、とか、壊れて届くとか、そんなことはよくあるらしい。
こんなに正確に安全に届くのは『日本だから』なのだ。
でもそこに、誰かの無理があるのならばこの先、見直さないと限界が来る。

先日Amazonから近くのコンビニエンスストアに宅配ロッカーを設置したというメールが届いた。自分はAmazonよりも楽天で買い物をすることが多いが、機会あればぜひ利用したいものだ。

すぐに届くのは当たり前ではない。

既に郵便は配達日を減らし、普通郵便だと届く日数も以前より遅くなった。
それでいいのではないか?

便利さをあえて手放す。

自分でできる範囲で。

最近よく思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?