詩人の日常

狂詩曲(カプリチオ)

きょうも一日が終わっていく

青い空に夕陽が織りなすカプリチオ

世界が夕陽に飲み込まれていく

残酷なまでのこの美しい現実

刻々と闇夜に移り変わりゆく空

風に流れゆく茜雲

あの雲たちは どこへ

今日という日の最期


夕陽に向かい、足元に伸びる華奢な影をひきずりながら

暮れゆく赤い空を見上げる

巨大な太陽に埋め込まれた核(コア)は

膨大なエネルギーに包まれて、決してその姿を見せない

煮えたぎる炎の奥を見た者は、その見返りとして

目を焼かれてしまうだろう

しかし、狂気に満ちたその太陽を、恐れず直視したい

たとえ、その見返りに何があろうとも


変わりゆくこの時間(とき)の中

その核(コア)を見つけるために、さまよい生きている

膨大なエネルギーに突き動かされて

それを探し求めて、ずっと生きている

夕陽に向かい、足元に伸びる華奢な影を引きずりながら

何処へ辿り着こうとしているのか

ただ、間違いなく言えることは

〝いま、ここにいる” ということだけ

ただ それだけ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?