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安倍元首相銃撃事件で誰が得をしたのか?

◆受益者を疑え!

刑事ドラマなどで出てくるセリフの中に、「この事件で最も利益を得たヤツを疑え」いうようなものがありますよね。世の中の多くのことは損得で動く面が多いので、これは大事な観点だと思います。そこで、今回の事件をザックリ「損得」で考えてみましょう。

まず、分かり易いところから「誰が損をしたのか」を見てみましょう。

最も損をしたのは安倍元首相であり、安倍家ですね。
ご冥福をお祈りいたします。
次には、自民党も結構、損していると思います。もちろん、自民党の中には安倍さんがいなくなってありがたいと思っている人も結構いる可能性はありますが、日本を引っ張って行こうという自民党全体としては、実績ある実力者を失ったことは大きな損失と言えるでしょう。
そして、警察もかなり損をしました。警備に不備があったことは誰の目にも明らかという感じですから大損です。
それから、家庭連合(旧統一教会)もかなり損していますね。過去からのあらゆる問題点がさらけ出されて猛批判を浴びています。

とりあえず、ザックリ見て、損したのはこれくらいでしょうか。

では次に、「誰が得をしたのか」を見てみましょう。

まずは、山上容疑者でしょう。自らの目的を達成したわけですから。
もちろん、かなり重い刑を受けることになるでしょうが、それも織り込み済みで決意して実行したわけですし、目論見通り家庭連合が叩かれまくっているわけですから。
もちろん、これで心が晴れることはないでしょうけれど。

次に、この事件が起きてとっても喜んだ人たちとは、ご存知のように「安倍大っ嫌い」だった人たちです。
もちろん、相当のアホでない限り、心の中の喝采を言葉や表情には決して表さないでしょう。しかし誰もいない所で毎日、「万歳」を叫んでいるかもしれませんね。これはわかりやすいでしょう。
でもこのような人たちはマスコミなどにはほぼ出て来ませんね。逆に「安倍死ね」などと言っていた事実は、今はネトウヨ界隈でしか流通していません。何か巧妙に隠そうとしてる人たちがいるようにも感じます。

ここまでの「損得」は、かなり明確だと思います。

実は、ここからが大事だと思うのですが、これ以外に隠れた受益者がいます。それも最大の受益者が。
ちょっと考えればわかりそうなものですが、マスコミなどではなぜか(故意に?)はっきり言わないので、実は多くの人が気が付いていないかもしれません。

◆この事件の最大の受益者とは?

それではついに、今回の事件の最大の受益者の発表です。

それが誰かと言うと、「安倍嫌い」「自民党嫌い」「家庭連合嫌い」「警察嫌い」の4点セットの人たちです。嫌いな奴らが共倒れしてくれたのですから、もう最高です。
分かり易い所から言えば、日本共産党。それからいわゆる左翼。反安保、護憲、リベラル勢力です。ここではひとくくりにして「左翼的勢力」と呼ぶことにします。もちろん簡単にひとまとめにはできないのですが、この記事ではザックリ行きます。
彼らは今、最大のチャンスを迎えています。なんせ、嫌いな奴らを叩き放題に叩けるネタを得たのですから。

かと言って私は、この最大の受益者である彼らが、この事件の首謀者であると言おうとしているわけではありません。おそらく警察などは、一応は疑ってみたとは思います。一時、東スポで「山上容疑者は反アベ団体とつながりがある」というような記事が出たことがありました。これは、事件による受益者を疑ってみようとする当然の発想から来る憶測だったのだと思います。

「実は、左翼的勢力が山上容疑者を使って安倍を暗殺させたのだ」というのは、完全に陰謀論でしょう。そこまで度胸があり知恵が回り実行力があり、そしてその事実を完全に隠蔽できるような能力を持った人間や組織は、左翼的勢力の中には存在しないと思います。

だからこそ、自分たちには絶対にできないのに、本当は心の底でやりたかったことを、山上容疑者がやってくれたからこそ、こんなに嬉しいことはない、というお祭り騒ぎになっているわけですね。

◆実は、ものすごい危機状態だった左翼的勢力

さて、最近数回の選挙において、与党が勝ってきているのはご存知だと思います。与党は、リベラル勢力の主張までも上手に政策に取り込みながら政権運営をおこなってきているため、野党勢力、特に左翼的勢力は軒並み、負け続けています。
わかりやすい所でいうと、今回の参院選で、特に不振を極めたのが日本共産党です。議席を5から3に減らし、得票も約362万票でした。前回が約448万票、前々回が約602万票だったわけですから、ここのところ相当に票を減らしています。共産党の重要な収入源である機関誌「赤旗」の購読者数は減少し続けてついに100万部を切り、昨年の時点で党員は約27万人まで減少。しかも党員のうち3割ほどは党費が未納だそうです。未曽有の危機状態なのです。
立憲民主党もご存知のように全くダメダメです。

さらに追い打ちをかけたのがウクライナ問題です。
左翼勢力が主張してきた「安保反対、軍縮、改憲反対」で、本当に日本の国を守れるのだろうか、ということをしっかりと考える国民が増えてくることにより、彼らの主張の非現実性がだんだんと明るみに出てきてしまっているのです。そのため、今回の参院選では、改憲勢力がしっかりと勝利しました。世論調査においても改憲賛成が確実に増加しています。

今回の参院選において、選挙前から自民党の勝利は確定しており、左翼的勢力がどこまで減少を食い止められるかが焦点だったのです。もう危機も危機。このままでは、憲法が改正され、軍備が増強され、左翼的勢力にとって絶対に実現してほしくない方向性が確定してしまうことが目前だったのです。お先真っ暗。どうしよう・・・・

ところがその時、思いもよらない大事件が起こりました。
安倍元首相銃撃事件です。
「チャンス到来!」
これを利用すれば、右派勢力をやっつけて危機を打開できるかもしれない!

◆左翼的勢力の目論見

死者を鞭打つ言動はさすがに日本人としてはできません。しかし何とかして自民党をやっつけたい。自民党に対する信頼性に傷をつけたい。ではどうするか。ターゲットは家庭連合(旧統一教会)です。家庭連合(旧統一教会)の問題部分だけにフォーカスした異常なまでの報道が開始されました。

1,家庭連合(旧統一教会)は悪
2,家庭連合(旧統一教会)とつながりのある自民党は悪
3,自民党がやろうとしていることは悪(国葬は誤り、など)
4,憲法改正を阻止

とにかく、あらゆるチャンネルと人脈を使って、日本国民にこれら1,2,3を吹き込んで、いわゆる「マインドコントロール」をしようとしてるようです。もちろん、何も知らずに雰囲気で、「正義の味方」になったつもりで左翼的勢力を応援してしまっている人もかなり多いでしょうけれど。

中世の魔女裁判のような、家庭連合(旧統一教会)批判のニュースや記事を見て、どれくらいの人がその異常さに気づいているでしょうか。

果たして左翼的勢力は、このチャンスを利用して目的を達成できるのでしょうか?
先行きが楽しみです。


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