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「マインドコントロール」の危険性

「マインドコントロール」と言い出したのは誰?

「マインドコントロール」という言葉は、誰がいつ頃から言い出したのかご存知ですか?
実は、家庭連合(旧統一教会)の信者に対する強制的脱会活動をおこなっていた人たちが主に言い出して広めたものであり、彼らの活動が最も盛んな頃から有名になりました。

この「強制的脱会活動」は、違法と判断されたため、今ではほぼ行われていないと思います。

強制的脱会活動がどのようなものだったのか、あまりご存知ないと思いますので、簡単に説明します。
A:強制脱会専門家 (その活動によって収入を得るプロ)
B:強制脱会を側面から協力する人(キリスト教の牧師、左翼弁護士、左翼活動家など)
C:信者の親族(主に子供が信者となっている父母)
D:信者となった本人
という構成で、典型的なケースを説明して見ましょう。

D(信者)と、C(その親)の関係は様々であり、親が子供の信仰を尊重する場合、黙認したりあきらめたりする場合、何とかやめさせたいと思っている場合などがあるでしょう。

A(強制脱会専門家)は、「子どもの信仰を何とかやめさせたい」と思っている親を探して積極的にアプローチします。「金を払ってくれれば、私たちが救い出しますよ・・・」云々

契約が成立すると、Aは、Cに対して「騙してでも良いので、病気だ、話し合いたいんだ、などと言って子供を一度、家に呼んでください」と指示し、子供Dを呼び出します。
家に帰ってきた子供Dを、専門家チームAが拉致し、予め準備したアパートなどに監禁します。
この時、子供Dの意思は全く無視されます。まさに暴力的な拉致監禁です。そして連絡手段を奪い、外部との情報を完全に遮断します。

その場に出てくるのがB(協力者)です。様々な観点から「家庭連合(旧統一教会)は間違っている、悪である、反社会的集団である」という一方的な情報を注入し続けます。この監禁は、数か月から数年に及んだケースもあります。

その結果
・説得を受け入れて、家庭連合(旧統一教会)の信仰をやめるケース
・抵抗し続けて、最後は監禁した側があきらめてしまうケース
・監禁の場から逃げて出てくるケース
など、となります。

よく考えてみて下さい。
このような恐ろしい違法行為、人権無視の行為が現代日本で堂々とおこなわれ、数千人が監禁されたと言われています。明らかな犯罪行為ですよね?

それなのになぜ、これが刑事事件化されなかったのでしょうか?

このような犯罪行為を正当化するための理論が「マインドコントロール」なのです。
即ち、
・家庭連合(旧統一教会)は、マインドコントロールによって信者を獲得している
・この子供はマインドコントロールされており、教会以外の誰の言うことも聞かない
・だから、教会との関係を完全に遮断することがどうしても必要であり、監禁は仕方ない
・そしてこれは親子の問題。我々(専門家)は親から頼まれてやっているだけ
・親子問題に、警察は介入すべきではない

このように説明されて、警察も長年介入できず、結果として数千人が拉致監禁の被害に遭いました。しかし最後には、数年に亘る監禁から出て来た信者が、親や脱会専門家を訴えて勝訴することにより、このような拉致監禁はストップしました。

日本における強制脱会という宗教迫害の問題は、「国境なき人権」「国連の自由権規約人権委員会」「米国国務省の国際宗教の自由報告書」などで取り上げられましたので、これらも、日本において拉致監禁がストップすることになった理由かと思います。

「マインドコントロール」の危険性

さて、これで「マインドコントロール」の危険性がお判りでしょうか?

結局、
「Dは、Eにマインドコントロールされている」
「Eは、Dをマインドコントロールしている」
といる主張は、何を言おうとしているのでしょうか?

・Dは、全てEの言いなり(ロボットのようなもの)であり、何の罪もない
・Dは、自分では全く正しい判断ができない状態となっている
・Dの行為は全てEの責任である
・Eは、人を操る悪い奴である
と言っていることになります。

そして、いわゆる「マインドコントロールの手法」といわれるものよりも更に悪質な「拉致監禁」という犯罪行為をおこなっていながら、それを正当化するために、
・Dはマインドコントロールされているから仕方ない(免責される)
・Eはマインドコントロールしているから悪(悪いのはあっち)
と主張しているわけです。

ご存知と思いますが、
B:強制脱会を側面から協力する人(キリスト教の牧師、左翼弁護士、左翼活動家)
の中には、有田○○、霊感商法対策弁護士連絡会に所属する○○弁護士、などが含まれていました。

要するに、最も危険なのは「マインドコントロール」自体ではありません。
「マインドコントロールをしている!」と主張する人間が、最も危険なのです。即ち、基本的人権を軽んじて犯罪行為に加担し、自分たちは正義で、相手は悪であると一方的に決めつけている人たちだということです。

左翼的思想と「マインドコントロール」の親和性

左翼的思想の特徴の一つは、全てを「支配ー被支配」の関係で見て、
「支配=悪、被支配=善」と決めつけるというものです。

「宗教団体=悪、信者=善」
・宗教団体=マインドコントロールをしている=悪
・信者=マインドコントロールされている=被害者=善
これを正当化するために、とっても使いやすい理論になっているわけです。

もし、あなたが「支配=悪、被支配=善」だと単純に思い込んでいるとしたら、あなたは左翼に「マインドコントロール?」されているのかもしれません。お気を付けください。

マインドコントロール」の有効性?

もしも本当に「マインドコントロール」というものがあり、それが有効なのであれば、家庭連合(統一教会)は、もっと多くの信者がいるのではないでしょうか?
相当一生懸命、布教活動をしているようですが、あまり信者が増えていないということは、「マインドコントロール」が効いていない、ということを証明しているように思います。いかがでしょう。

実は、信者は、マインドコントロールされているのではなく、「熱心な信仰心を持っている」ということなのではないでしょうか?
「なぜ彼らは、そんなに熱心な信仰心を持っているのか?」
これを、左翼的・無神論的な観点で批判的に考えるのではなく、宗教的・本質的観点で追及して見ることが必要なのではないかと思います。

今も「マインドコントロール」と叫んでいる人たちには、無理でしょうけれど。


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