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桟橋の硬券入場券

航路における港湾の桟橋にも入場券制度があるようで。
しかしながら、その制度がどのようなものなのかは存じません。

国鉄で言えば、連絡船が発着していた大抵の駅は、「又は連絡船内に立ち入ることはできません」などと鉄道車内に加筆して注意書きされていましたが、これは当然の事でしょう。
同様にこの記事の上記の口絵画像は、南海汽船時代の和歌山港のものですが、これも同様で、電車駅も港も南海汽船が管理しており、注意書きも「船社内に・・・」になっています。
これらは、桟橋専用というよりは、駅のついでに注意下記されているような感じです。

しかしながら、桟橋専用の硬券入というものもありました。
宮島航路の宮島駅(営業所)は、鉄道が無いのでそうなりますが、ここでは民営のものを少しご紹介します。

昭和41年 B型硬券 赤線10円 入場券 東海汽船 竹芝営業所

これは、東海汽船の竹芝、つまりは東京港の桟橋の硬券入場券で、よく見れば、勝山支店と印刷されたものを補充修正してありました。
勝山港にもあったのかは存じません。
竹芝のものはバージョン違いもありますが、またの機会にします。

昭和20年代? A型硬券 高松港 5円 入場券

これは国鉄側ではなく、関西汽船などが使用していた方の桟橋のもので、よく見るのは、緑線1条の昭和40年頃の硬券ですが、5円券を挙げてみました。

昭和55年 B型硬券 和歌山港 小児 40円 入場券

こちらは南海フェリーのもので、ここではあえて小児用を。
南海汽船時代とは違い、これはフェリー桟橋専用の入場券で、駅のものとは別物でした(この時代では鉄道駅の方は、記念モノを除けば軟券化していたはずですが)。

昭和 B型硬券 赤波形地紋 今治港 入場券

時期が判りませんが、10円なら昭和40年前後でしょうか。
これは近年よく見かけ、希少性はなくなった感じがします。
瀬戸内海汽船などが使用していた桟橋でしょうね。

私は硬券しか追ってきませんが、今回のご紹介に漏れたものが他にもあり、またの機会にまとめておきたいと思います。

もっとも軟券なら、近年でも桟橋入場券を取り扱っている港はあるかと思いますが、追いかけて検証はしていないです。

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