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硬券0030 庄内交通(バス)

昭和18年に、鶴岡出羽自動車など四社合併で庄内交通㈱が設立されました。鉄道に対抗する危機感があったのでしょう。庄内交通は以前は鉄道線も持ち、バス事業も会社直営ですね。
平成26年に、(株)庄交ホールディングスになり、庄内交通はその子会社として新たに設立されております。

ここの硬券というのも、まだ面白い切符はありそうですが、少ししかお見せせきるものがありません。

バスとしては、硬券なるものは、主として3ヶ所のエリアに切符が残っていると考えていいでしょう。

036庄内1

036庄内2

上記2枚とも廃札のようで、A型硬券 青JPRしてつ地紋 一般式  
国鉄連絡券

接続駅は羽越本線の「温海駅」、昭和52年に「あつみ温泉駅」に改称されていますから、それ以前の切符です。
また、そのタイミングで出された廃札でしょうか。現在では、バス停(駅)の「温海温泉」も呼び名は「あつみ温泉」に変わっています。
連絡運輸が残ったまま、鉄道駅とバス駅を同じにしていたとしたら混乱したでしょうね。連絡運輸はなくなり、バスも、あつみ温泉~あつみ温泉駅という発着名になっており、連絡運輸がのこっていたら、こういう改称はなかったでしょう。
そもそも、鉄道駅に「あつみ温泉」駅と、ひらかなを入れたのは、「温」の字がかぶってくるという理由だったとおもうのですが、バス駅では既にそうなっていたのですね。

ここは、鉄道駅と温泉街は川の奥地へと離れているため、「温海温泉」をバス駅とした「羽越本線温海駅」を接続駅とした連絡運輸をしていたのですね。


あとは、鉄道線もあった湯野浜温泉ですが、ここは鉄道の切符ばかりが取り上げられますが、バスも併行して走っていました。
しかし、バスは見るのは軟券ばかりで、バス専用の硬券はあったのかどうかも存じないです。
連絡運輸も鉄道の方のみでしょうね。共通券とか選択乗車とかもなかったのでしょうかね。

あと1ヶ所判っているのは、湯田川線の「湯田川温泉」バス駅からの国鉄連絡運輸です。
常備の券の存在も確認していますが、ここでは補充券を・・・

036庄内3


昭和43年 D型硬券 青JNR国鉄地紋 補充片道券 小児 2等   国鉄連絡運輸

ここはなかなか新鮮で、鶴岡の南西側の地だったと思いますが、やはり温泉街なのですね。


庄内交通は、もう少し集めるべき硬券は出てきそうな気がします。今後を見守ります。

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