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硬券0029 愛宕山鉄道


愛宕山鉄道は、京阪電気鉄道と京都電燈が共同出資して昭和2年に設立された会社です。
昭和4年に嵐山~清滝3.39km、徒歩連絡して、清滝川~愛宕(鋼索)2.13kmを開業させていまして、愛宕神社への参詣をはじめ観光施設やホテルが立ち並ぶようになり、賑わいを見せましたが、戦時中の不要不急線に指定され昭和19年廃線となり、観光施設は全て閉鎖、戦後の復帰をとなえるも復帰に至ることなく、自然に還ってしまいました。
昭和34年に解散しています。

切符も硬券となると余り残っておらず、廃札・着札が少々出ていまして

342愛宕1


昭和4年? A型硬券 青自社地紋 新京阪連絡 一般式 小児用

このような素晴らしい券があり、新京阪鉄道側からの券もあったのですが、惜しいですね。
さて、この新京阪の本線部分への乗り継ぎは結構面倒で、愛宕から鋼索、徒歩、平坦線鉄道、新京阪嵐山線で桂へ出て、また乗り換えとなります。

なお、新京阪鉄道は、昭和5年には京阪電気鉄道と合併し、京阪電気鉄道新京阪線となりまして、昭和18年に京阪神急行電鉄に統合され、
戦後の分離で阪急側に渡ってしまいます。

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