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硬券0037 三重急行自動車

三重急行自動車

三重急行自動車という会社は、近鉄と三重交通が共同出資して昭和29年に設立された会社です。三重交通ホールディングスに属します。
昭和29年のうちに名古屋~賢島間の急行バスの乗合事業を開始、昭和35年には、近鉄特急と宇治山田で接続させた賢島特急バスも営業開始させ、
その後も活動エリアを広げますが、昭和46~47年には上記路線の宇治山田~賢島間、名古屋~賢島間などの営業廃止もあり、観光や貸切業主体になってはいきますが、南紀特急バスの一部を担うなどの一般旅客事業も残ってはいます。
(参考文献:三重急行自動車公式HP 2022年)

三重急行の硬券は、あまり沢山は見ないのですが、時折、下のようなものが見られます。

102三重急行2
昭和42年 A型硬券 青自社地紋 赤線縦1条 座席指定券

途中停車場違いなどありますが、大概今まで見てきた硬券は、こういう指定券のものです。

102三重急行1
昭和42年 A型硬券 青自社地紋 一般式

こちらは上の硬券と同一日で、まさに2枚一緒にもって使われた「乗車券」の方で、見栄えの点では「指定券」ですが、
稀少性はこちらのような気がします。この切符の路線は昭和46年廃止されています。バス会社は存続しています。
この券では、事業者表記が「三重急行バス」となっています。

こうして、使われたなら、世に残るのは「指定券」の方になり、乗車券はほとんど回収でしょうね。

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