見出し画像

硬券0022 北鮮の鉄道と日本海汽船

今回の切符は鉄道発行の参考資料です。

日本統治時代の朝鮮総督府鉄道は、昭和8年~15年の一時期に、大陸との関係の関係が強かった部分の経営を南満洲鉄道に委託している時代がありました。
その間、南側では委託が解かれたりしましたが、清津以北は満鉄に経営委託が再びなされました。

日本海汽船(新潟~清津~羅津)の航路は、満洲国への近道として、満洲丸などを就航させ、日満連絡の利便性に活躍しました。
昭和10~14年ぐらいのことです。この時の初代日本海汽船は、その後昭和15年に北日本汽船と合併して、国策航路の新しい日本海汽船に改組されました。

296日本海1


A型かD型か? 昭和13年 緑満鉄北地紋 補充片道券 日本海汽船連絡 旧2等異級(鉄道3等・航路2等)
朝鮮総督府北鮮線会寧~清津~(日本海汽船)新潟

これは鉄道線発の切符ですが、まさに日本海を縦断してくる日本海汽船経由が面白く、題材に挙げました。
さらに裏には調べた通り、「満洲丸」の印が入っています。会寧~清津は清津以北になり、やはり切符地紋からして満鉄が入っています。

日本海汽船側の硬券も見たことはあるのですが、廃札のようなものを一度見ただけです。

もしも有難くサポート頂けたときは、私著者のクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!