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あなたの明日は、予測されるものですか。

その予測された明日に、あなたは興奮を覚えますか。

「自分の欲求に素直に生きる」

そんな人生って幸せだし楽しいって分かっているのに、5歳児の頃の自分は体力も周囲の言葉も関係なく全力で日々夢中に生きていたはずなのに、いつからか自分の感情を抑えて周囲からの要求に応えることに慣れ、これから先もそれがずっと続いていくだろう。

悪くない。うん、悪くない。

このまま任される仕事が増え、それに伴って収入も上がる。今後も家族との時間や趣味の時間をこのまま楽しんでいるだろう。

悪くない?うん、悪くないんだけど、そんな自分の明日は、1週間後は、1年後は、天気予報よりも正確に想像がついてしまう。

その未来に、あなたはときめきを覚えますか。
自分の人生に、あなたは何点をつけますか。

心の底の底では100点と答えられない自分がどこかにいる、100点をとっている気がするけど自分の満点はまだ先がある。もしそんな気持ちを抱えているのであれば、足りていないものが1つあります。

それは、現状の外のゴールです。
そして、現状の外のゴールを設定することが認知科学コーチングです。

現状の外のゴール

なぜ現状の外のゴール設定が必要なのか。

ここでいう"現状"は、現在という意味ではなく、あなたの現在の価値観(何が良くて、何が悪いかを含めて、内部表現と呼びます)、現在の習慣、現在の生活が続く限り起きうること全てを指しています。だから、時間的な未来も含んでいます。
お金、人脈、スキル等、現在あなたが持っている全てを注ぎ込んだら達成できるもの、それらは全て現状の中です。
現在の状態のままいけば十分に起こりうると予測される未来、それが現状です。

僕はソフトウェアエンジニアをしています。
例えば、「いま炎上している30人規模のプロジェクトを期限内に成功に導く」というゴールを置くとします、これは現状です。なぜなら、プロジェクトに関わっていない自分の人脈や、スキルをつぎ込めばなんとか成功するかもしれないからです。
もっというと、"プロジェクトを成功に導くだけじゃなく今のプロジェクトに関わる人とシステムを仕組み化する"、これも現状です。なぜなら、現在のステークホルダーで考えているからです。

現在あるリソース全てを注ぎ込んだらなんとか達成できるギリギリ、その先が現状の外です。
今の自分のリソース(スキル、人脈、お金等、あらゆるもの)だけじゃ到達できない、現時点で達成までの道筋が見えないゴール、不安とワクワクが同居している、それが現状の外の風景です。

最初の質問に戻って、なぜ"現状の外のゴール設定が必要なのか"。
それは、現状の外のゴールを設定することで、エネルギーと創造性が生まれるからです。

「高尾山に登頂するために、何が必要ですか」

「富士山に登頂するために、何が必要ですか」

「エベレストに登頂するために、何が必要ですか」


高尾山や富士山であれば、登山靴、数リットルの水、1日分の食料等、ある程度やるべきことは見えているでしょう。
一方、エベレスト登頂はどうでしょうか。必要な体力、登山日数、人数、装備、費用、やるべきことはほとんど分からない状態です。
登頂を実現するための体力、チーム、費用、装備をどうやって集めていくのか。


現時点とのギャップがあればあるほど創造力が働きます。だから、現状の外のゴール設定が必要なんです。
ただ、実は現状の外のゴール設定には少し秘密があって、エネルギーと創造性が生まれるゴールは、本音の欲求(認知科学コーチングではWant toと呼びます)とつながっていることが大切です。
周囲の人、社会から求められて出した偽りの欲求では、創造力もエネルギーも伴いません。誰からも求められていないけど、やりたいこと。

登山の質問で考えが思い浮かばなかった人もいるでしょう。
もしかしたら、登山はあなたにとっての欲求ではないからかもしれません。
生花や書道、絵画の話であれば想像力が発揮されたかもしれません。歴史やゲーム、ファッション関連であれば顔が明るくなってアイディアが溢れる人もいたかもしれません。

あなたの本音中の本音の欲求とつながる現状の外のゴールを設定するからこそ、創造力と想像力が働きます。
少しだけ脳科学の専門的な話をすると、現状の外のゴールを設定したら前頭前野の活動が活発化します。
前頭前野はクリエイティブな思考を司っていて、ここが活発化することでドーパミンが放出される、だから創造的な発想が生まれてきます。


あなたの現状の外のゴールはなんですか。


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