見出し画像

熊野街道の記録(第三弾 鳳〜岸和田)再追訂

今年3月、熊野本宮までの徒歩旅を達成した後わずか1週間、2周目の徒歩旅を始めました。が、暑い時期はキツいので、登山も含めて中断したのですが、なんと半年も開きまして。。。気付けば10月!キリの良い半年後なので先日、続きを歩きました。(2021/10/1(金)  大鳥大社〜和泉砂川駅  天候 曇のち晴れ)

そこで、昨年12月の1周目徒歩旅第三弾のこの記事に、今回の徒歩の画像を足して補筆したいと思います。実は、大阪府がネットで公開している熊野街道ガイドのルートは、交通や地元住民への配慮から、古道部分を割愛したり、イラストマップでは分かりにくい分岐点等が多いので、そこを案内する意図も含めています。
平安の世から歩かれてきた千年の浪漫に浸りながら、是非じっくり自身の脚で辿って頂きたいものです。

▪️2020/12/12(土)天候 晴れ
それまではお散歩気分だったので、出発も遅かったのですが、いよいよ気合いが入り、この日は薄暗いうちに起きて出発しました。阪和線で鳳駅に降り立ったのは午前8時(それでも8時でしたか)。大鳥大社前から熊野街道は真っ直ぐ阪和線の踏切を渡り、駅前商店街のアーケードを通ります。だんじり好きなら、模造紙を破って爆走する「あの」道こそ熊野街道です。
って事で、鳳小学校の外には、だんじりのイラストがドーンと描かれています。

補筆)鳳駅のロータリーからすぐ北側に商店街のアーケード入口が有ります。大鳥大社から続く熊野街道は正にこの商店街を南下します。丁度、だんじり祭り前、派手に提灯が飾られていました。祭り好きな方なら、幕破りをする場所ですw

商店街のアーケードは緩やかに登り坂になっています。八百屋さんが開店前の準備してるのを横目に見ながら抜けると、右手に入る渋い小道。本能的に、こっちが街道ぽいと思い右折して進みましたが、巨大なイトーヨーカドーで途切れてたので、元の道に戻りました。

補筆)その先、府道と合流すること広い交差点を右折します。写真は渡ったところを振り返って撮りました。実は「大鳥新王子」跡と言われる場所が写真正面、府道を少し北へ行った右手の某会社敷地内に有るそうですが、場所が場所なので省略します。


朝日眩しい中、広い府道(通称13号線)の歩道を南下します。登校する学生さんたちには変なおじさんに見えたでしょうね。
富木北、富木、富木南と紛らわしい交差点三連発w 三つ目の信号を左折し、斜め左に進みます。

補筆)富木南交差点。ココまで広々とした府道がギュッと狭くなる箇所なので分かると思います。進む側の先にはゴミ処理場の大きな煙突が見えます。

斜め左の広い道は全く街道感が無いですが、暫く行くと斜め右に入る細い道。本来の熊野街道です。

補筆)鳳駅を出て20分程、やっと街道っぽい雰囲気になりました。道幅が狭い生活道路なので、前後から来るクルマには注意して下さいください。

堺泉北道の高架を潜った所で、結構立派な道標が。ココから和泉市ですが、なかなか気合いが入ってます。堺市とはえらい…(ゴニョゴニョ)。
何より昔ながらの細い街道がちゃんと残されてるのは地元の皆さんは大変でしょうが、訪ねるこっちは有難いものです。

街道沿いの集落には庄屋さんぽいお屋敷もよく見掛けます。中にはこういった立派な木がお庭からはみ出してますね。

ふと広い角に出たら左手に立派な鳥居が!スマホでpdfのマップを見たら「聖神社」の一の鳥居だそう。ならば!と坂を登って寄り道に向かいました。午前8:30
ところが何処まで上がっても神社らしき物が無い!団地です。困惑したまんま尿意に耐えながら徘徊してたら、右手に雰囲気ある池と小さな建物が。信太の森ふるさと館。午前8:50。
まだ開館前でしたがスタッフさんのご好意でトイレをお借り出来ました。そして「散策されてるんですか?」とお声がけ頂き、熊野街道を訪ねてる旨を伝えるとガイドマップを頂き、聖神社も教えてくれました。建物の裏の森が神社の森で、池の方から回り込めば行けるとの事。

池には鳥たちがガァガァ。ほとりには古墳の遺跡も。上の団地の道へあがり、池を回り込むように森へ向かうと、ちゃんと鳥居がありました。土曜の朝、お引っ越しの最中のお宅の横を通って聖神社へお参り。

最近立て替えられたぽい本殿です。
境内の休憩所で菓子パンの朝ご飯を頂き小休止。12月ながら秋のような高い空の下、坂を下りて熊野街道へ戻ります。午前9:30。
写真を撮り忘れましたが、泉大津方面、大阪湾を一望出来る景色の良い坂でした。

一の鳥居のすぐそば、家の脇を入った所に篠田王子が有ります。

石碑は立派ですけど、そばのお宅の不審者対策か?アラームが鳴るので通過の際はご注意をw

補筆)細道に入る角のお宅の塀に、とても小さい案内板が有るので見落とさないようにご注意!


ココから少し進むと右手に神社が現れます。その先、Y字路は左手の登り坂を取ります。ご注意下さい。「ご注意」と書いてるという事は、自分は数分間違えて歩き、戻った訳ですw

補筆)下の写真、軽バンが入って行く方の細い道です。一応Y字路の真ん中に案内板が有りますが、朽ちてて分かりにくい!

正しい方の坂を上がったら左手に小さな街の公園。反対の右側の角に平松王子の碑が有ります。


この碑の先のY字も左側へ。暫く進むと自衛隊の駐屯地の門が現れます。この前のY字は「右」ですよw 渋い小さな道標が立ってます。けど、古すぎて字が分からんw
兎に角、坂を下る右手の道を進みます。

本当に和泉市さんはよく細い街道筋をちゃんと残してくれてます。

高校横を通過し、建売住宅が並ぶ街並みと古い街並みが対象的な中を通過したら、右手に細い通路の先に神社が。泉井上神社。寄り道してお参りします。

神社から街道筋に戻り暫く進むと府道の広い道に合流。すると道の向こう側正面に井ノ口王子が有ります。

補筆)上の写真、2枚目は井ノ口王子側から振り返り、来た道を撮ったもの。3枚目は槙尾川を渡る橋。趣き有ります。

槙尾川を渡り、和気の広い交差点を渡った所、セブンイレブンでトイレ休憩。午前11:00。
要はオシッコ我慢してて写真撮る余裕無かった訳ですw


さて、本来はこのコンビニの先、府道を渡った所が街道の旧道ですが、松尾川や工場などで途切れています。行って戻るを繰り返すのもアレなので、今回は大人しく府道を黙々と単調に進みました。

補筆)2021年10月、折角の2周目の歩き旅なので、今回は本来の熊野街道旧道へ寄り道しました。要は、上の写真、府道に合流するポイントから本来は、そのまま斜めに進んでいた訳です。

府道の和気交差点を右折(写真は交差点を渡った後、振り返って撮りました)。すぐの左斜めに入る細い道を入ります。(2枚目)

竹藪脇(1枚目)を抜けたら、綺麗に整備された小川とそれに沿う遊歩道が有ります。(2、3枚目)そこを抜けると大きな橋に出ます。

橋の足元に熊野街道のガイドが散りばめられた橋です。コレを渡り、公園沿いの小道を進みます。 

目の前に牛乳瓶が立ちはだかります(笑)。
そう。この工場が作られた為、旧道は分断されています。小道の角を左折したら、住宅街を抜けて、府道に戻ります。

この府道を南下すると、素敵なスポットが。
子供の頃から和泉府中から加速した電車が右カーブする辺り、牛乳瓶型の大きな看板をよく見てたんですが、その牛乳工場の表玄関が府道側に有りまして。。。

▪️毎日牛乳近畿工場シュークリーム直売

調べたら3/21で終了しちゃったみたい。
シュークリーム以外の商品も、玄関事務所の脇で販売していて、その場で飲食も出来ました。
飲むヨーグルトでひと息。午前11:30

この工場の先が牛滝川でココから岸和田市。

いよいよホームタウンが近づいてきました。
とはいえ単調な府道のルート、黙々と歩道を歩きます。昼が近づきクルマの通りも多いしロードサイドの店への出入りも多いので、神経を使います。何より狭い歩道を歩く人間が少ない。
しんどいなぁ。。。と思った所で素敵なスポットw

岸和田らしい工場ですよ。だんじり大工!
チラ見して元気が出ました。
暫く行くと、地車がミスドに突っ込む(爆)かつてのやり回しの名所、久米田駅前を通過。知った土地を他所者のフリして歩きますw

補筆)この辺、池田王子が有りますが、調べたら普通の民家の脇に有るとか。なかなかフラッと立ち寄れる場所では無いし、阪和線を海側へ渡る必要も有るのでスルーが良さそう。


この辺に来ると、熊野街道というより「小栗街道」の呼び名の方が一般的です。そして、普通にだんじり小屋もあります。

そんな中、左手に鳥居が。積川神社の鳥居ですが、積川神社はズーッと山手の方です。聖神社の事も有りますからもう寄り道は無しw
大昔の人々も同じ事を考えたようで、この鳥居のところで山手の方を拝んだそうです。鳥居の額の文字を書いたのは白河上皇。今あるのは模写ですが。

そんなこんなで延々府道の歩道歩きのルート、殆ど読めない和泉式部の碑の先、斜め左に入る小道が現れます。

補筆)府道が右へカーブするポイントが目印。正面に進む小道が旧道ですよ。

やっと街道らしくなったと思ったら突き当たって終わり。お昼12:40。


既に脚が疲れたので、ココで終わり。東岸和田駅から阪和線に乗って帰りました。

ちゃんと駅の入口上がだんじりの屋根(破風)を模してるんですよね。
それにしても、この当時は、まだまだ下半身弱いです。開始4時間半で終了ですからね。
でも1週間後には第四弾に出掛けたので、段々気合いは入ってきた時期では有ります。

それにしても、和歌山県内の古道歩きを思うと、面影が殆ど無く、ただただ道を歩くだけ。まぁそれも修行的ですけど。
ぶっちゃけ楽しみ少ない区間ですね。

この後、第四弾は、東岸和田駅〜山中渓駅まで。

補筆)1周目の歩き旅は、まだまだ脚が弱かったんですね。10月1日の今回は疲労を余り感じませんでしたから、この先も歩き旅を続けましたよ。続けて道案内の補筆をします!暫し待たれい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?