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熊野街道から熊野古道(記録:第五弾 山中渓〜海南)

脚痛いっす(笑)。
今、TVで「北の国から」やってます。
今日土曜、ちょいと山登り行って来ました。
すっかりハマってます(苦笑)。
さて、そのハマった理由が熊野古道歩きですが、第四弾までの大阪府編は、ぶっちゃけ散歩、散策気分で始めました。が、山中渓まで歩く内に、そこから峠道が出て来る事や、古い地道が出て来るのを知り、本腰入れて臨まねば!と意識が変わったのも、このポイントでした。
2021年1月8日(金)トレッキングシューズ購入。翌日足ならしで大阪市内ウォーキング。そして当日。

▪️2021/1/10(日)天候:晴れ
朝5時半に起きて、7時前の阪和線で山中渓へ。午前7:41。

前回、脚の疲れも有り、さっさと駅に直進してしまったので、今回は、本来の熊野街道ルートへ戻りました。山中渓駅から100m程下った所から旧道を整備して宿場町時代の雰囲気を演出しています。

まぁ100m程しか無いので、あっという間に駅前に戻るんですが(苦笑)。
駅から先は、雄ノ山峠を越える府道をそのまんま歩きます。所々道幅が狭まりますが基本1.5〜2車線。国道、阪和道を通らずココを抜けるクルマも結構居て、緊張しながら歩きます。
左上には阪和道、右手には阪和線が狭い谷間に通ります。府県境を越え、ふと風景が開けたら、ガイドマップは阪和線の踏切を渡る小道を指示しています。踏切渡ってすぐが中山王子
和歌山県内は、各王子の案内板は青色で統一されています。分かりやすい。


渋い滝畑集落を抜け、踏切を渡り再び府道…いや県道に戻ると、いよいよ峠道。朝日が山の影に隠れます。登りの傾斜も。初心者への洗礼。

下りになって目の前に飛び込んだ風景。
登れば下る峠道。この後、ひたすら歩く事になる紀州の山里の風景を遠くに見ながらも、否応無く目に入るオバケみたいな巨大な高架橋!なんだありゃ!暫く見上げながら、急坂を下ります。S字に曲がり、下り切った所。。。

阪和道から京奈和自動車道への分岐。山より高い場所を通過しています。不粋の極み。
阪和線のガードをくぐり、県道は右へ曲がる所で熊野街道は正面を下ります。その先、右手が山口王子。午前9:04。

いよいよ和歌山県内、熊野古道のスタンプ台が現れました。県が発行する押印帳に全てのスタンプを押して送ればコンプリートの認定証を貰えるという企画です。HPには各スタンプ台に押印帳を置いてると書いてましたが、無い!
急遽、自分の手帳のノートページに押しました。
この先、王子と同じ名前の山口神社が有るそうでしたので、通常のルートを外れ右折、集落の小道を辿り、畑の中の小道を歩いて山口神社にお参りしました。まだ初詣の幟がはためいてました。午前9:30。


神社から緩い坂を真っ直ぐ下れば本来のルートに戻ります。一の鳥居をくぐり、県道に出たらローソンが。トイレと珈琲で小休止。
進路を南から西へ変えて、クルマの通りが多い県道をJR紀伊駅方向へひたすら歩きます。
和歌山県は流石熊野古道のお膝元、道標は確かです。左折して細い路地道へ。集落内の曲がり角も「導き石」が埋められていて迷いようが無いw 一つ曲がった先に川辺王子。午前10:06。

集落を抜け、田んぼの中をコンクリ舗装の小道がウネウネ曲がりながら続きます。稲を刈り取り坊主になった田んぼをカラスがウロウロしています。年明けの長閑な風景。対象的な広い真っ直ぐの県道を渡り、ガイドマップに有る通りの高いシュロの木が有るお家の前を左折して進むと、中村王子の大きな説明板。だけ。なので写真無しw そのまま進むと、視界の左前に細長く伸びる並木と森が見えます。力侍神社。午前10:45。

長い参道を進み、参拝。
そしてスタンプ。お?!ココには押印帳が山積みされてました。ならば!と一冊貰い押しました。さっきの山口王子の分が残念っ。再び訪れて押し直すのはいつの日か?
境内には木の椅子とテーブルが置かれていて、そこで一休み。少し早いですが、おにぎりを一個食べました。お爺ちゃんに連れられたお子ちゃまが、境内をうろつくニャンコを追いかけてます。長閑だ。。。

更に先へ。広い国道24号線を渡り、集落の細道をウネウネ。お寺の先、紀の川の土手へ上がり直ぐ土手を下りw 20m程戻って、広い県道の歩道を歩いて、広い紀の川を渡ります。

いつまで歩いても渡れないw
川幅広いのに、水が流れてる本流は細いw
渡り切ったら道標に従い左折。すぐ先のスロープを下りて右手の道を東へ。JR和歌山線の布施屋駅は南へ折れれば直ぐですが、ガイドマップはもっと東へと。
キュッと道が細くなり、運送屋の前を通過した先、右手、田んぼの真ん中の踏切発見。ココを渡った先、右手が吐前王子。王子の先、集落内の細道を右折して、延々西へと戻ります。なんだかなぁ。極めて効率悪いw 膀胱は溜まる。
尿意で風景見る余裕無し!布施屋駅の手前の辻を左折、数分進むと川端王子。お昼12:00。

写真も、おしっこ我慢しながら撮ってますw
ふと閃いて、Googleマップでコンビニ探したら直ぐ近くにセブンイレブン発見!事なきを得ました。

コンビニ前の信号を渡り、勘を頼りに本来の熊野古道ルートに合流。進路を南へ。
進む先にズラーっと山並みが。次の峠道。
しかし、広い方の道には、次のスタンプポイント=伊太祁曽神社まで「クルマで5分」の看板が。ホンマかいな。
旧中筋家住宅を華麗にスルーして、峠前の急な坂の登り口に有る和佐王子。ベンチとテーブルが有るので休憩タイム。もう一つのおにぎりを食べます。
県道を渡り、細い道を進むと?再び県道。向かい側に山の茂みに入る道標。え?
その後、何度も遭遇する道じゃ無いみたいな幅50センチ程の小道、初体験でした。子供の頃通った「実家の裏山の秘密基地への秘密のルート」みたいな激坂をよじ登るように上がります。数分藪の中を上がった先、コンクリ舗装の道に。そしてミカン畑の「あぜ道」みたいな所を下り、県道に合流。しかし、年明けのこの頃、ミカン最盛期。鳥がつついたようなダメ蜜柑があちこちの道端に落ちていました。
暫く県道を歩くと右手に斜めに分かれる小道。この先もそうですが、熊野古道って今の広い道と共存していて、所々集落の中を通る「生活の道」なんですよね。

ガイドマップに頼らずとも確実に道標で誘導してくれますが、次のスタンプポイント=伊太祁曽神社へのルートをGoogleマップで見て、駅前のローソンに立ち寄る事に。小休止。
完全にコンビニが「現代の王子」になっています。伊太祁曽駅前から真っ直ぐ参道を歩き、神社に着くと結構な賑やかさ。遅い初詣と成人式のお参りの人が多いらしい。午後2:00。

立派な木があちこちに立っています。
木の神様だそうで、木材、製材、建築関係の方が多くお参りする神社だとか。
境内でスタンプを押し、ふと見ると茶店が。

ぜんざいを頂きました。ほっこり。
茶店のお母さん達と雑談してると、綺麗な振袖の女の子が挨拶に。普段、ココでバイトしてる子が成人式だったそう。彼氏と二人でおばちゃん達に挨拶して、お祓いの順番が来たと、拝殿の方に向かいました。微笑ましい。
気付けば午後2:30。ゴールが海南なので急いでウォーキング再開!
鳥居を出て西進、本来の熊野古道ルートに戻り、ひたすら南下します。途中、大きいミカン直売所の前を通りましたが、荷物になるのでスルー。だって100円だけど。10個入り位の大きなビニール袋だし。残念至極。


阪和道のガードをくぐり、高速沿いの道を真っ直ぐ進みます。ひたすら直進。集落内の細道になったり、少し広くなったり。やっと突き当たり、右折。旧家の脇を曲がり畦道みたいな小道で小さい自動車工場の突き当たりを右折。
その突き当たりが松坂王子。午後3:30。

小休止。広い県道の坂を上がり、大きな池をグルッと回り込み、自動車学校の前、汐見峠。
昔は峠から見下ろすと、海南の海が見えたそう。

坂を下り、集落の道を進んだ左手、小高い森の急坂を上がった所に松代王子の祠。
しかし、スタンプポイントの春日神社が見当たらず。この辺、ガイドマップの省略が恨めしい。この日のゴールを海南駅にしてたので、次回、スタートを春日神社にするとして、先を急ぎます。海南の街の南側、迫る山並みの麓をなぞるように住宅街の小道、そこが熊野古道ルート。熊野一の鳥居跡を確認だけして、JRの高架下から駅を目指します。JR海南駅着。午後4:20。

17:38発のくろしおで帰る事にして、駅前食堂で早い晩飯にしました。
▪️みき乃や食堂

天ぷらうどん定食を頂き、駅に戻って、来たくろしお、見てうひょっ!パンダくろしお、初めて乗車しました。

なんやかんやで30キロ以上歩いてました。
トータル8時間半!5回目にして最高記録でしたが、トレッキングシューズのお陰かも?
この後のルートは峠もキツくなりましたから、熊野本宮大社までの道のりでも、コレが一日の最高記録でした。

コレで今まで書いてなかった分は完了。
マガジンの最初に戻りまーす。

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