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認知症・高齢期の人が「よりよく生きる」ための支援

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作業療法の視点を多くの人に知っていただき、活用していただくことを目的としたマガジンです。作業療法は「作業遂行」が様々な要因で障害されてしまった人へ、「作業遂行」を取り戻すべく支援… もっと読む
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#集団作業療法

認知症の人のためのいきいきリハビリ

 認知症の人のためのいきいきリハビリは、認知症介護研究研修大府センターが開発したもので、イギリスの臨床心理士であるspecterによって開発されたCognitive Stimulation Therapyを参考にして、パーソンセンタードケアの理念を基盤に作られた個別認知リハプログラムであり。  10種類のアクティビティを行うなかで、現実見当識や記憶等にかかわる脳活性化を行い、自信の回復やQOLの向上を目指している。  マンツーマンで行い、1回20~30分程度となる。 認知症

認知症の人が調理などで小集団を作るときの工夫点について

 認知症の方に集って頂いて、料理をしたり、という時に、どなたかは関心を示さなかったり、何が不快だったのか怒り出してしまったり…いろいろなことが想定されますよね  作業療法士は、作業活動を支援することが仕事で、集団を活かした作業療法を展開したりもします。今回は、作業遂行を支援する小集団づくりの際に熟練した作業療法士がどのような工夫をしているかご紹介します  参考にした文献は、西田征治他 2011 「認知症者に対する生産的作業の遂行を促進する支援技術に関する研究ー熟練作業療法