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【17歳 10月のアオハル 】

まだ、看護婦さんとはまだ正式に付き合い出す前だった。
そろそろ、バイクで峠は寒くなってきた頃、当時ビリヤードが流行で、毎週末誰かと渋谷のプールバー(高校生が普通にプールバーとか入れた時代。)とか、ビリヤード場に行ってた。
何故か知らんけど、キューを入れた専用のアタッシュを持って、バイクでは無く、電車で渋谷。
踊りに行くのは苦手だったし、冬場に峠行くほど根性無いし・・・
で、江崎や仲の良かった内山先輩とかキミ先輩と渋谷で遊んでた。
夕方行って、終電では帰る模範のような夜遊び・・・

ある晩、終電の渋谷駅に走る途中に江崎が如何にも・・ な大学生に因縁ふっかけられた。
マジかよ・・・ 警官来るぞ・・・ とか考えてたら、宮下公園を望むトコに目記し的な反対側の電車が見えた。
置いてずらかるわけにもいかんし・・・仕方なく、一人が持ってたセカンドバッグを取り上げると、中身をクルマの走る道にぶちまけた。
で、もう一人のバッグを持って細い路地へ一目散。
追ってきたバッグの持ち主を4:1と言う汚い人数でボコボコ。
路地から路地に逃げて、道玄坂を登り切って、環七目指して歩くと、流石に疲れが出てきた。
と言うより、タクシー乗るほど¥が無い。
金欠共の秋の夜の大行進。
渋谷から蒲田まで、パンダ車両に気を遣いながら、歩いた。
大井町のあたりで始発が走ってた時は、意地だったなぁ
まさしく、高校生と社会人 秋の大冒険だった