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ADHD:注意欠如多動性障害

1.特徴
3つのタイプ
①多動性・衝動性優勢型:衝動的な行動や落ち着きのなさが目立つ
②不注意優勢型:集中力がなく、注意散漫で忘れっぽいタイプ
→集中できない、切替えができない、分配できない。
③混合型:①、②が混合しているタイプ
※間違った対応、偏った考え方を持ちやすい。

・刺激に弱い、意識が飛びやすい、相手の話が理解できない。資料や書類の読込みに時間がかかる。
・先延ばし癖がある。新しいことに目移りする。段取りよく進められない。忘れ物が多く、整理整頓が苦手
・忘れっぽさや複数のことを同時にするのが苦手なため、自分のことばかり話してしまうことがある。見通しが甘く、根拠のない妙な自信があるため時間を守れないことが多い、

・ADHDの人が得意なこと
発想力が豊かでアイデアを出すのは得意。
フットワークが軽い、チャレンジ精神がある。瞬発力がある。
好奇心旺盛、新しいことに気づきやすい
切り替えが早い、根に持たない。

2検査と診断
精神科(心療内科は内科が専門のため▽)
・受診時
①家族や友人などに同伴してもらう。
②過去の記録などを準備する
③現在困っていること・改善点を纏めておく
※生活リズムを確認し、整えるように促す。
ADHDだと、うつ病の発症率・再発率が高い。
・自己否定感、自信の無さから不安障害を引き起こすことがある。
①パニック障害:突然強い恐怖感や焦燥感に襲われる。
②社交不安障害:大勢の前で話すのが極端に苦手
③恐怖症:暗いところや狭いところなどに恐怖心を感じる。
④全般不安障害:漠然とした不安を感じ、体が緊張して疲れやすいなどが起きる。
・他の発達障害
①学習障害:読字障害、書字障害、算数障害
②自閉症スペクトラル障害:言葉の遅れ、対人関係の困難さ、こだわりなどの特徴を持つ障害
③ASD:状況判断が苦手、相手に配慮しない。
→人との距離感を誤って必要以上に近づく
→重要だと感じないと同じことを繰り返す
→本人がする必要を認識しないと実行しません。
④双極性障害:高揚と抑うつが周期的に来る。
⑤パーソナリティ障害:物事の受け取り方や考え方に偏りがあり、対人関係や社会活生活に支障を起こす
3.治療方法
生活改善、薬物療法、心理教育
・メチルフェンデート(コンサータ):精神刺激薬
神経伝達物質のドパミンとアドレナリンに働きかけ、「多動」や「不注意」による困りごとを改善させる効果がある。
※副作用として、口の渇き、頭痛、食欲不振、吐き気がある場合
・アトモキセチン(ストラテラ)
ノルアドレナリンの再取り込みを阻害して、情報伝達をスムーズにする作用
不注意と多動性の両方に効果を発揮
※副作用は吐き気、口の渇き、食欲不振、時間とともに軽減される。
・認知行動療法での改善も
よくない癖
①極端な一般化(全か無か)
②人と自分を比べる
③~べきと決めつける。
④公平さへのこだわり
⑤否定的な受け取り方

4.生活の中での工夫
・行動、環境、意識を変える
どうして?でなく、どうしたら?で考える。
見えるかする。

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