団塊世代のSF的憧憬を理解すれば、丸山参議院議員の発言を理解できるかもしれない

丸山参議院議員の発言が、色々問題になっているらしい。

やれ奴隷がどうこう発言したとか。。

日本がアメリカ合衆国51番目の州になれば、とか。

あのへんは、団塊の世代に近く、安保云々を語るうえで、あの世代に幼少時にすりこまれたSF的世界観によるものではないだろうか。

60前後、安保云々に影響を受けた世代の方々からよく聞くのが

「日本はアメリカの属国だから、51番目の州になれb」

UFOがやってきて地球人となかよくしていれb

という陰謀論に近い「SF」

どちらにも共通するのが「上位のものに巻き込まれたい」という、「侵略される恐怖」と「まだみぬ文明への憧れ」による吊り橋効果的な愛にも近い、支配されたい欲求なのかM的性感の開花なのか、という。

発言自体は文脈上それほど大きな問題とも思えないけれども(発言まとめるのめんどくさいので、先のリンク的な解釈で)、もうそんな考え方は、これからの世代に大して全く通用していない、ということを書いてきたので。


UFOが地球にやってきていたら、宇宙人と仲良くできるようなものでもない、というのもこの間書いたわけだし。

アメリカ合衆国の51番目の州に日本がなることも、向こうから見て現実的ではないわけだし。


こういう、古い世代のSFを今さら国会で議論しよう、ということ自体が問題、とすれば、丸山参議院議員が良心に恥じるところはなくても、国会議員として不適切である、とも言える。

なので、まあこの世代の方々にとっては幼少時に刷り込まれた「真剣な脅威」なのだし、疑問に思っていただくのは構わないのだが、それが非現実的であるとは何度でも説明するし……

笑いながらキレる竹中直人みたいな芸風で説明して差し上げるわけなんだけれども。

彼が辞職しなければいけないとすれば、団塊世代のノスタルジーなど、今さら通用していないこと、つまり「団塊=退場すべき老害」という、そういう結論に、当秘密結社ふえがむ、としては結論を飛躍させざるを得ないわけだ。

団塊のおじさま方に、日本はアメリカの属国で51番目の州でとか言われた日には、「それは議員辞職ものの問題発言っすわ、ありえないっす」って無視するような時代。

まあ、ぼくはそういう世代ではないのでそういう時代が来ても今のところ問題はないけれどいずれはそういうふうに言われるようになるわけであまり、そういう風潮自体は好ましくないとは思うわけです。

それでは、最後に1つ動画を紹介して、今日の締めにしたいと思います。

外山恒一氏も、年齢的には団塊より下だけれども、若いウチから活動家やってて、団塊の影響モロに受けてるんだよなあ。

安保の分析なら一番詳しいとか自負しているようだし。

※というわけで、いつもの投げ銭仕様だけつけておきます。

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