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私の押し入れ〜「落ちる」を知らない人。〜

私は365日の355日は気分が落ちている。
そんなに?と疑われてしまうだろう。
大袈裟なところはあるけど、基本気分は落ちている。
だからこそ、それがレギュラーでもある。

気分が落ちているから頑張る。
気分が落ちているから頑張らない。
ほとんど気分が落ちている。

だからと言って、他人に攻撃的なわけではないし
迷惑をかけない系の気分落ちてる人だと自負をしている。

「1日中、気分落ちてるんですか?」と聞かれれば
「1日中の時もあれば、一時的なものもありますよ。」と答える。

寝てる時、食べてる時、セックスをしている時
結局は三大欲求が満たされてるときは幸せだと言うこと。

私の友達で学生時代からの優等生で、今は中学生の子供を持ち、主婦をしながらパートリーダーをしている真面目でしっかりしている子がいる。
その友達と先日会話をしていた時に「生理前鬱」の話をした。
私は「生理前鬱」になる。PMSとも呼ぶんだけど、生理前になると体調も崩れるし、気分も落ちやすい。だけど、これって結構な女性が経験したことがある。

だけど、それを経験したことがない友達が「生理前鬱」の話をし出したらとても興味が湧いたようで、楽しそうな表情で聞いてきた。
「生理前鬱ってどうなるの??」

「分かりやすく言えば気分が落ちるような感じなんだけど」

「気分が落ちるってどーゆー感じ?普段、気分なんて落ちないから分からないんだけど。」

そうか、元々気分が落ちると言う意味が分からない人って存在したのかと衝撃的だった。誰しもが気分は落ちたりするものだと思ったが、気分が落ちない人にはわかるわけが無い。

途中で話すのを諦めて別の話に切り上げると、さほど大した興味ではなかったのか
もうその話への質問はなくなった。

他人との感情を共有するのはとても難しい。

私はどちらかと言うと、自分の症状に名前をつけることで安心をするタイプ。
なぜかというと、名前があればそれを調べて良き治療方法は解決方法を見出せるから。自分が何もかもさえ分からない方が恐怖だから。

ただ、それに否定的な人も多い。
「私の症状ってこうだから」と言えば、「すぐにそうやって何かのせいにして」と言われてしまう。一度、上記の友達にHSPについて話したことがある。
「HSPだから例えばこんな時、こうできなかったりすんだ。」と。
すると「病気のせいにしちゃダメ!!」と一言で終わった。
そもそもHSPとは病気では無い。気質の話なんだけど、私が話すことは全て病気の話になり、結局は病気のせいしてあーだこーだ言ってると思われてしまうのだ。
そんな人には電車に乗れない人の気持ちなんて分からないだろう。

みんな人それぞれ、価値観も違う。だからこそ、その友達の言ってることも一理ある。ネット上では普通に言えても、大好きな家族にだって過去に自傷行為をしたことやメンタルでかなりやられてたことなんてちゃんと言ったことがない。
相談なんてしたこともない。家族がなんとかできる問題ではなく、私自身の問題だから。

今日、登場してきた友達に関してはそれ以降はあまりそう言った話をするのをやめた。話したところで、共感なんてしないだろうし、また何かのせいと言われてしまうから。でも友達としては普通に仲が良い。それで良いのだ。

最近も寝てる時と食べてる時がとても幸せだ。

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