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第1回煉's Radio文字起こし(前編)

第1回煉’s Radio始めます。

2020年5月22日、第1回煉'sラジオ始めます。第1回と言いつつ、その前にも何度もやってるんですけども、今回からちゃんと定期的にやりたいなと思っておりまして、改めて第1回と名前をつけようと思ってます。 

ラジオって、なんていうか「毎週聞くよ」とかさ、「前回こういう話をしたけど」みたいなのがあると、ちょっと楽しいかなと思って、僕は結構昔からラジオやりたいなって、ぼんやりとは思っていたんですけど、昔はすごく機材がたくさん必要で、いやあちょっと大変だなと思っていたら、どんどん時代が良くなって、スマホ一つでラジオができるようになって。 
そろそろやらないとなと思って、ついに始められました。

自分がラジオで話すほどの人間なのかと言われると迷うけど、僕はずっと物を考えて、たぶん人よりたくさん考えてそれを言語化というか、文章にもしてきたんだけど、それを文章だけじゃなくて自分の声で言葉で表現するとまた違った伝わり方があるんじゃないかと思って。
自分で話してみようということで、煉’sバーなんかをやると、たくさんの人が来てたくさん僕の話を聞いてくれてすごく嬉しいし、なんか「すごく参考になった」とか、「新しい考え方に出会った」というようなことを言ってくれる人が増えてきて、こうやってなかなか会えない状況でも、そういった僕の考えを僕なりに伝えられたらと思いました。
もちろん、僕の真似をしてくださいとか言うことではなくて、へぇ、こんな人もいるんだと思ってほしくて、「こんな人もいるんだ」と思うためには誰かの考えを深く聞かないとできないんじゃないかと思っているので、 文月煉という1人の人間の考えをちょっと深く聞いてみようという試みとして、この煉'sラジオをやらせてもらえればと思います。
一応今日は1時間丸々やりたいと思うんでできればお付き合いください。

テーマは「好き」について。第一回は「僕にとって好きとはなにか」

というわけで、第1回のテーマは「好き」についてと、いきなり僕のど真ん中を持ってきました。好きという感情、テーマは1時間では語りきれないと思うのでたぶん次も続きます。
大きなテーマ、好きというテーマについて、3回になるのか5回になるのかわからないけど、何回かかけて話して、今回はその一番最初ということで、「僕にとって好きとは何か」というテーマで語れたらいいかなと思っておりますので、お付き合いください。 

感想とかでどんどんコメントを書き込んでもらってもいいですけど、多分読んでる暇はないので途中でちょっとちらっと読んでみまとめて読んだりとかしてお答えすることはあるかもしれません。はい。では、始めます。 

僕にとっての「好き」は他の人と同じ?

まずこの「好き」ということがね、僕にとって最近も本当すごく大事な言葉になってて……最近というか元々そうなんだけど。もうこれ聞いてる方は多分みんな知ってると思うけど、僕は好きな人が。一般的に言うと「恋人」に近いような好きな人が、1人ではなくて、たくさんいます。
 「非独占」なんて言い方をしてるんですけど、愛する人が愛しい人がたくさんいる生き方を選択したいということで、みんなにも、僕は好きな人がたくさんいるんだよって、あらかじめ言って、人と付き合うようにしているという生き方です。 

それっていわゆる恋愛として好きな人は一対一で自分には1人だけというのが当たり前だろうという世の中からすると、マジョリティーではない。 というような愛し方なんですけど、それの是非や非独占愛の話はもうちょっと先に置いといて、もっともっと根本的に好きって感情なんだろうねっていうことを、今回だいぶ考えてみました。

まずね、「好き」に限らず、自分で思う感情っていうのは、他の人が言ってるそれと、言葉が同じだったら同じものなのかなっていうのは、昔から結構疑問に思ってます。これ本当ちょっと哲学みたいな話になるけど、先に名前を知らない感情があるわけじゃない、自分自身に。そんで、後から何か世の中で言ってる、好きという感情は僕の心で言うこの感情に近いのかなって言って名前をつけると。後から付けるけど、それがあの人の「好き」と僕の「好き」が同じだっていう証拠というか証明は絶対できないんだよね。他の人の頭の中に入れないから。だから、本当にそうなのっていうのは僕はずっとなんかうっすらと 疑問に思って生きてきました。

たぶんみんながいちばんわかりやすい例を挙げるとですね、小学校低学年ぐらいに、クラスのちょっとませた子が、ねぇねぇ好きな子いるの?と聞いてくる。そう言われても僕はませてない子だったので、困るんだよね。 「好き」という言葉だけは知ってる。僕はアンパンマンが好き、僕はカメラが好き、僕は青っていう色が好き、僕はリンゴが好き。「好き」っていう言葉はいっぱい使うから。でも、「好きな子」って何だと。 もちろんそこまで全然何も知らなくはないんですよ。「好きな子いる?」って聞きながらにやにやしている男の子の顔を見れば言いたいことはわかる。つまり異性、僕は男の子なので女の子で、好きな子はいるのかと聞いているんだろうなというのは、予想はできる。空気を読んでるわけですよね、要はね。結構小学校低学年の頃から空気って読むよね。「いねーよ」って言うか、もしくは何かそれっぽい子のことを挙げてみるか。でも、そのときの質問と自分の答えに対する違和感ってあって、好きってどういう感情のことを言うの?と思ってる。「あの子は、スーパーファミコンを持ってて家に家行ったらスーパーファミコンやらせてくれるから好き」みたいなことなのか。いや、何かそうじゃない、そうじゃない何かを聞きたがってるけど、それは僕の中にあるのかないのかよくわからない、みたいなことって、僕はすごくあったし、多分みんな結構そういうのってあるんじゃないかなと思います。一応「好きな人っていうのはこういうことです」ってみんな漠然とは言うけど、みんなの言う好きという感情が自分と同じかどうかはさっぱりわからなくて、いや、彼が聞いている「好き」は、この「好き」じゃないかもな、みたいなことはずっとあったわけです。 それはね今でも正直言ってあるよね。

僕すぐ人に好きって言っちゃうんですよ。僕は別に全く本心のつもりだし、他の人と違う意味で言っているつもりもないんだけど、それって「そういう好きじゃないよね」って言われがちで、「そういう」って何?みたいな感じですごく困ることがあります。だいたい多くの人たちは周りを見ながら経験もしながら、このときに使う好きっていうのはこういう好きなんだねって納得して落ち着いてくるんだと思うんだけど、僕はなんか今でもその小学校低学年の頃に、好きな子いるの?誰々ちゃんのこと好きなのかよー、って言われたときに、どっちだろう、そうかなっていう、その気持ちを今も持っているっていうのがまず一つ、あります。

今日はそんな話をしようという前提として、多分これ僕だけじゃなくて、なんか世の中で言われる感情と自分で言ってる感情が全くイコールなのかどうかわからないなと、なんとなくいま思った人もいるんじゃないかと思います。そうやって今まで当たり前だと思ってる動きをひっくり返しながら話して行きたいと思います。

僕の初恋と恋愛遍歴

ちょっと具体的な話、僕の初恋の話を。ちょっと恥ずかしいですけど、みんなお待ちかねの、文月さんの初恋の話をします。僕の初恋は小学校5年生。だと言っていいと思います多分、うん。さっき言った「好きってなんなの」って聞かれて小学校低学年ぐらいの頃にはよくわかんない人挙げたような気もするけどそれはとりあえず置いといて、誰にも言わなかったからこそ逆にこれがそうだと自分で思ってる初恋があります。それが小学校5年生です。

学芸会みたいなので、みんなで実行委員会をやろうって言って、演劇をやろう台本を書こうって言ったメンバーが4人いたんですね。僕を入れて、僕と男の子1人と女の子が2人いたんです。
はい。僕の初恋の人はその女の子2人です。 そう最初っから2人だったんですよ。 面白いね、どう聞かれても、初恋の子1人に絞れない。

で、すごいのは、その後も好きな子は常に複数だったなと思います。中学のときはね、そう修学旅行の班の子がね、すごく優しくって。あの当時ってあるじゃん。男子でグループを作って女子グループを作って、それがどこでもいいからくっつきましょうみたいのをやって、人気者と人気者が最初にくっついて、地味な子が残るやつ。もちろん地味なところの僕のグループと、もう一つちょっと地味だけど、優等生でかわいらしい感じの女の子たちのグループ、それが班になったんだよね。そこのグループの中2人がまた可愛らしくてね、2人とも好きでした。 

高校に行ったらすごかった。高校に行ったらね単位制みたいな高校だったんで授業ごとにクラスが違うんですよね。だいたい一つのクラスに1人好きな女の子がいました。あと部活にもいた。 なんかそんな感じで、この子と仲良くなれたあのときのこの笑顔がすごく嬉しかったとかもうそういうんですぐ好きになっちゃう。だから、僕の中では、誰か1人を選んで特別に好きになって他の子は目に入らないみたいな恋愛はそもそもずっとしたことがなかったと思います。

しかもね、もしもだよ、そういう状態のとき、三、四人いいなと思ってるとき、僕自身はめっちゃもてないし、勇気もないので、自分から言うなんてことは考えもしない中で、夜中とかにすぐね、妄想するわけです。「 もしも明日がそのうちの誰かが僕に告白してきたらどうしよう」。もちろん間違いなく付き合いますよね(笑)。 というつもりで生きてた。実際には一度も告白されたことないから関係ないんだけど、そういう状況で、たまたまその内の2人に同時に告白されたら、もうポリアモリーだったね、きっとね僕はね。
なので、「後から自分がそうだと気づいて複数恋愛になったんだ」とか言ってるけど、中高生の妄想のときだって、「どっちがとか言えないじゃん」っていう思いはあったよ。「だってどっちもめちゃくちゃかわいいし、付き合えたらもう超天国だし、 でも、どっちかじゃないとだめってなんで?」とは、とてもとてもよく思ってた。

なのでその「好き」っていう言葉が、恋人を作るということであり、イコール他の全ての女子よりも、その女の子を唯一の恋人として好きになることであるという感覚は、みんなはそういうふうに思ってるのかもしれないけど、僕にはいまいちよくわからない。そんなことはよくわからないけど好きなものは好きだよって思ってたんです。

好きになるのは女の子だけ?

ここで一つ問題、問題というか僕が気になる部分があるんです。 こんなにどんどんいろんな人を好きになるよって言ってるにもかかわらず、僕が好きになる子は必ず女の子なんだよね。 いや、そりゃそうだって、異性愛者なら言うかもしれない。
でもそもそも、この「好き」はたぶん、いわゆる恋愛じゃない、恋愛かどうかもよくわからない、だって恋愛っていうのは、複数の人を好きになっちゃいけないんでしょう。彼氏彼女のカップル一対一なんでしょう。そうじゃなくてあの人もこの人好きっていうのはほら、友達と一緒だよなんて自分に言い聞かせていたのに、実際は好きになるのは女の子だけ。てことはやっぱりこれは恋愛なんだ?って、自分で思ったり思わなかったり。

これは今でも別に解決してるわけでもなくて、友情ってなんだろう恋愛ってなんだろう、どこからどこが友情でどこからどこまで恋愛だろうと今も思ってるんだよね。
確かに僕は好きな子何人いる、って言うときに、その中に男の子をあげることは、今のところない。ってことは、僕は女の子大好きで恋愛大好きで、すぐにいろんな女の子に恋をするタイプなのか? うーん、でもそれもなんかちょっと納得がいかない。

もしかして僕は、僕は恋愛じゃない「好き」を知らないのかもしれない? 友情とかLIKE、つまり恋愛、LOVEじゃないよっていう好きは、僕にはあるのか? 僕にはそれはすごく少ない気がしている。
そもそも僕、小学校の頃から高校までずっと小学校の頃から高校までずっと男の子の友達より女の子の友達の方が多かった。じゃあ、女の子と友達になったときに、それは恋愛じゃなくて友達っていえる?って考えるんだけど、うーん、正直に言えば、ある程度以上仲良くなると、確かに僕すぐ好きになっちゃう、何かこうLOVEっぽくなるなとは思う。今も多少そういう感じがするな。女の子で、すごく仲いいけど、いやいや、これは恋愛ではなくて友情だから、ってはっきり言えるような人って、あまりいないかもしれない。 向こうが嫌じゃなければ恋愛になってもいいしな、みたいなふうにすぐ思っちゃう。 だから逆に言えば好きだけど恋愛じゃないっていう感覚が、僕にはあんまりわかってない。でも、これちょっとなんか自分で言っててちょっと嫌だな。もしかしてこれって、いつでも下心があるってこと? いやいやそういう意味じゃなくて仲良くなりたいんだよ、って思うんだけどなぁ。 下心っていうのも、難しい表現ですけどね。

ちょっと待て、そうは言っても、男友達1人もいないわけじゃない。少ないけど、その男の子の友達については、 どう思ってるのって言われれば、確かに「好きだけど恋愛じゃない」って男の子に対してはある。これはまた僕の課題でもあると思うんだけど、男の子に対して、好きぐらいまでは行くかもしれないけど、「大好き」とまではなかなかいかない。もっと心の深いところで交流したい、もっと仲良くなりたいからアプローチしたいって思う相手が今まであんまり出てきてないのかもしれない。異性愛がどうのというより僕はもしかして、 男の子が苦手なんじゃないかというようなところもあり、ちょっと考えすぎなのかもしれない。基本的には女の子が好き、今のところはっていうだけの話かもしれない。
けど、今まで男の人を大好きになったことがあまりないなというのが、自分は性別で選んでるのかなっていう、ちょっと腑に落ちないところがあったりなんかもします。
これから好きになれる男の人が出てきて、また変わるかもしれないけど。

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