くやしいきもち。
僕は、何よりも自殺の数が増えるのがつらいと感じてしまう。
自殺の増加は一人一人の心の問題ではない。社会のシステムを変えないと……
自殺する人をゼロにはできない。ゼロにすることが正しいとも思わない。
でも、社会の情勢によって自殺者が急に増えるというのは、状況によっては自殺しないですんだ人が、追い込まれてしまったということで。とても悔しい。
いろいろなことをリセットして、ゼロからやり直せるような、そんな仕組みを作れないかな。
誰も自分のことを知らない場所で、新しく始めるみたいな。
負の積み重ねでがんじがらめになっているときに、ゼロになれることは救いかもしれない。
……いや、でもそれだけじゃだめだな。
ゼロになってやり直せるのは元気がある人だけだ。大抵はもう、元気は枯れ尽くしてる。
本当にゼロになるんじゃなくて、しがらみから開放される場所。肩の荷をおろせる場所。そういう新しいつながり。
そもそも人が、経歴や肩書きではなく今を生きる個人として扱われるようになることがまずは必要だな。
おまえはどこの誰だ?と問わない社会。
そして、物理的にも精神的にも「逃げる」ことがもっと容易になればいい。家族から、学校や仕事から、住む場所から。逃げた人は逃げた場所で新しく生きられる仕組み。
経歴も出身も肩書きもなにも知らなくたって、人は好きになれる。
過去のしがらみじゃなくて現在の意志で、人とつながれる。
生きづらさのセーフティネットを。希死念慮のアジールを。
どうやってつくっていけるだろうか。
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