三菱鉛筆9800生産終了のデマについて
三菱9800の生産は続いています!
三菱鉛筆9800について、生産終了したとの噂があります。一部のブログでは、あたかもメーカーが2023年に正式発表したかの様に書いています。
それに伴い、『生産終了品』と銘打って9800を定価以上の価格で販売している個人・業者が現れ始めました。
私自身にわかに信じられず、9800生産終了の真偽についてメーカーに問い合わせた結果、以下のような回答を頂きました。
悪質な業者・個人販売に騙されないよう、気をつけて下さい。
だがしかし…
この様な記事や噂がたつのも仕方ないかもしれません。下の画像を見てください。
コレは、Safariの検索窓で【三菱鉛筆9800】と検索したら出てきた結果です。
ここに「生産は終了いたしました」の文字があります。
恐らく、違う製品の文言を拾ってしまっているのでしょうが、確かにこれを見ると
『9800オワタ\(^o^)/』
と思うのも無理はないかと思います。
あとこれも。
はい。質問に対しての答え方が不親切ですね。
メーカー製造終了ではない事を先に書き、其のあと2021年8月にミスミでは取扱終了になった事を書くべきだったと思います。−20点。
この辺りの検索結果が上位に続いた為に、あらぬ噂が立ったのでしょう。
デマが信じられてしまった理由もある
ただこの話を聞いた時私は『来月廃線になる電車に人がわんさか乗って嘆いている』映像が頭に浮かびました。
つまり、『いや普段鉛筆なんて使ってないよね?なんなら9800って聞いてもなんの事かわかんないよね?』って事です。
文房具マニアの間でも、わざわざ鉛筆を中心に深掘りしている方はそれほど多くないでしょう。ましてや現行品のコレクター数は其の中でも如何程のものか。
確かに小学生などの子供は使いますが、其の子供の数が少ないので、やっぱり以前と比べて生産数は落ちている様です。
(途上国での需要は依然高いとのニュースもありましたが、果たして日本製の鉛筆でしょうか?もっと廉価なものではないでしょうか??)
トンボ鉛筆は鉛筆の製造拠点をベトナムに移しました。MONO100といった最高グレードのラインまで全てです。(またいずれ書きますが、ベトナム製のMONO100の書き味がこれまた良いんですよ。因みに消しゴムのSEEDもベトナムで製造していますね)
そんな海外に生産拠点を移すメーカーが増える中、三菱鉛筆はいまだに国内製造を続けています。
こだわりとかそんな理由ではなく、国内で採算が取れるだけのシステムが出来上がっているからだと思います。
ただ、それとていつまでも続くのかはわかりません。特に9800の様な立ち位置の鉛筆は。
結局のところ、みんな心のどこかで、鉛筆なんていつ生産終了になってもおかしくないぞと思っていたのではないでしょうか。
私の様に『鉛筆が好きだ!それも9800が好きだ!』という変わり者にはとても馴染みの深い商品ですが、それ以外の『鉛筆は良く使うけど、それは真っ当な理由があるからですよ?』という人々…例えば絵を描く人などにとって、三菱の鉛筆といえば【uni】か【Hi-uni】ではないかと思います。
普通の人々にとって、9800などというものは知らず知らずいつの間にか無くなっていく物の一つであり、無くなってずっと後になってから『そういえば最近見ないね』くらい『どうでも良い存在』なのです。
つまりそんなどうでも良い存在がわざわざデマとはいえブログに書かれたことが普通の人には驚きだったのではないかと思います。
そう。9800の生産終了に驚いたのではなく、そっちの方で。
因みにこれも勝手な想像ですが、私は9800がすぐに生産終了するとは考えていません。が、生産拠点を海外へ!というニュース発表はいつか流れるような気がします。
今の円安だとそれは無いか。トンボとSEEDが日本に帰ってくる…それもないか。
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