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父に近づく。

「やるって決めた事」
「やらなきゃいけない事」

こればっかりで全てが埋まる。

食べる物も
寝ることも
関わる人も
時間の使い方も

どこかのタイミングで
自分で「これ」と決めた選択肢以外
身の回りには、なーんにもない。


やりたい事は山積みだ。
時間は飛ぶように進む。
地獄だな。

この歳になると、
周りに何をそそのかされても
「美学」「自分らしさ」「個性」
そういったルールの中で
選ぶものは、もはや固定されてきている。


たとえばそれは、

「ダイエットを決めたから。」
口にする物も、数種類。

お金の使い方も、もう決まっている。
ここではアレは買わない。
アレはあっちの店で買うから。。

ほんで、レシートを写して
家計簿をつける。


家に帰ったらシャワーを浴びて
洗濯もの取り込んで
ギターを弾く。


これが僕。

これが自分で選んだ姿。

受け入れられる。

諦められる。

こんな日々にも、
「良い点」は見つけられる。
これが大人になったって事か。


子供の自分の居場所は
無くなってきた。

「子供の俺も居ていいんだよ?」
みたいな

優しい母性に近い
自分に対する甘やかしは
消え失せてきた。

台頭して出てきた、
これが「父性」か?

やはり父は嫌いだ。


老けたな。

鏡を見なくても、自分の容姿は分かる。

最近、気にしてばかりで
ずっと眺めたもんだしな。

メガネをした丸坊主。
苦手な父の生き写しのような自分。


老けた。
若さはある。
当然、当分、死なない。
だけど居場所が今は無い。
若い福永には今は居場所がない。


ちゃんとレールの上を進む。
日々は前に進み出した。

狂おしいほど、
こうなりたかったんだから

ちゃんと計算通りに老いる。

「気にするな」って自問自答ばかり。

大人になったなぁ。
物知りになったなぁ。

自問自答だけでも
大体の事は答えが出せちゃう。

気にするな、というのが答え。

当面、無料記事だけになります。