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もっと感謝の気持ちを伝える人が増えたなら、社会はどう変わっていくでしょう?【「箱」による考察⑦】

公共交通機関、お使いですか?

地元には、廃線跡しかなかったので、高校はバス通学でした。
バスの転回場である終点が自宅の最寄り停留所だったので、最後はたいてい一人。
高校の制服を着ているにもかかわらず、運転手さんに、
「飴あげるから前においで~」
なんて言われてました。
美味しくいただき、降りるときは
「ありがとうございます!!」
と伝えて降りました。

その頃までは、当たり前だったのですが……
「ありがとうございます」
と、バスの運転手さんに伝えている方はどのくらいいらっしゃるでしょう。
今は違う街で、あまり学生さんの乗らない路線に乗っているのですが、最近聞かないんですよね……。

でも、たまに可愛い可愛いお客様が乗車され、降りるときには元気よく
「ありがとうございます!!」
と声をかけています。

一緒に乗ってるお母さん・お父さんは、勝手に降車ボタンを押してしまわないよう、危ない座り方をしないよう、周囲に迷惑をかけないよう必死な感じが伝わってきます。
「降りたいから起きて~!!」と必死なお母さんをお見かけして、小さい子と公共交通機関に乗る難しさを再認識したりしていました。

それでも、元気な「ありがとうございます!!」を聞けるとほっこりします。
こちらまで元気をもらえます。
そしてきっと、運転手さんもうれしい気持ちになっているのではないでしょうか♪

バスの運転手さんってすごいお仕事だな、と思います。
他の公共交通機関と違って、常に歩行者・一般車両に影響を受けます。
1人で乗降者の安全確認をして、周囲の状況によって路線変更が頻発し、時間どおりの運行を目指しています。

時折「遅れておりますことをお詫び申し上げます」と何度もおっしゃる運転手さんがいらっしゃいます。
外部環境にも意識を配り、乗客のイライラにも対応し、1区間の営業が終わったらくったくたになっていらっしゃるのではないでしょうか。
運転手さんの技量によって運行が遅れているわけではありません。
道路事情という、運転手さんにはどうしようもない理由により遅れているだけです。

毎日がしんどくなってしまい、その運転手さんが仕事を辞めてしまったりすれば、毎日あたりまえに運行されているバスが間引きされてしまいます。
それは利用者側にとっても望ましくないことですよね。

運転手さんにとって仕事を続ける動機につながり、利用者にとって気持ちよく利用を続けられるためにできることの1つが、降車時に「ありがとうございます」と伝えることだと、わたしは思います。
バスや市電みたいに、運転手さんが車掌さんの役割を担っている乗り物でしか、乗客が運転手さんと直接関わることのできる機会はありません。
運転手さんに、大きな声で「ありがとうございます」と伝えてみませんか♪


バスの運転手さんは常に募集がかけられています。
大型バスの運転免許取得の補助もあるようですが、急激に増えるわけではなく、継続して募集をし続けるしかないでしょう。
でも、この先も同じ方法で、バスの運転手さんになりたいと思う人は増えるのでしょうか。
この先、個人の運転免許証の返上が迫られるタイミングは必ずやってきます。
その時に頼りになるのは、道路さえ整備されていれば運行できるバスではないでしょうか。

1人の運転手さんで多くの乗客を乗せられる大型バスよりも、より綿密な停留所を配置でき小回りの利くコミュニティーバスや乗り合いタクシーの需要が増していくのではないか、今よりも多くの運転手さんが必要となるのではないか、と考えています。
バスの運転手さん格好いいなぁ!! と感じ、自分もなりたい!! と思ってもらうための第一歩として、誰もができる「ありがとう」の気持ちを伝えるのはいかがでしょうか♪
バスに乗るたび、そんなことを想う日々です。


自分が何か行動をするとき、それは必ず誰かに影響を与えています。
その誰かは、見知らぬ相手の場合もあるでしょうし、身近な人の場合もあるでしょう。
身近な人に対して何か行動をしようとするとき、相手がどんなことをしてほしいと思っているか、考えたことはありますか?
勝手に想像するのではなく、相手に確認したことはありますか?

相手の状況を考え、相手の要望を知り、それに対応した行動をとる

相手の要望を知ろうとするところから、人間関係が好転していきます。
「プライベートにづかづか入り込んでこないでくれ!!」という方もいらっしゃいます。
その方の本当の要望が、プライベートを詮索されたくない、というものであれば、少し距離を取って観察してみましょう。
きっと、その方がしてほしいと感じていることが見えてくると思います。

管理しない会社がうまくいくワケ』に詳しく書かれていますので、よろしければご確認ください♪


今回の相手は、バスの運転手さんです。
身近だけど、触れ合う機会は降車時しかありません。
その短い時間で、運転手さんの要望を聞き取ることは難しい……ので、感謝を伝えられて、いやだな、と感じる人は少ないだろう!! という前提のもとに、今日もバスを降りるとき、大きな声で
「ありがとうございます!!」
と伝えようと思います♪

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