無念
思いが蒸発しない内に感情の起伏を書き留める。
単なるお気持ち表明なので興味がない人は不快に思うだろう。そういう人は即座にブラウザバックすることを推奨する。
プロリーグ第6節の一部を切り取る。まだ視聴していない者は、マリノスvsレバンガの第2試合kaoruプロvsRyuプロの模様を確認してから読み進めて欲しい。
思うように戦績が振るわず今節1-8から挑んだRyuプロ。
見た目は悪いが運量の無さが目立つ試合が多く、プレイが下手であるような印象は植え付けられていない。前節で怪しいマリガンやプレイはあったもののここでの続投はチームで厚い信頼を獲得している所以である。
勿論、Ryuプロたっての願いで出場したことも考えうるが、いずれにせよ彼にはチームとファンの期待に応える責任が課せられた今節であった。
結果は敗北。
負けてしまったが、今回は過去の敗北とは大きく異なる。敗因は次の通りである。
① リーサル確認の遅さ(8t)
② 不注意(9t)
③ 不注意(11t)
立て続けにミスを重ね、負けるべくして負けたのだ。以下、詳細を綴りながら筆者の感情の起伏を記す。
5tに追憶でパニスナを消滅させる冷静さを見せながら7tまで順調に試合を運ぶ。その間kaoruプロが時間切れによるミスや、1/2を外してしまう等、完全に流れはRyuプロに傾いていた。
勝てるぞとコメント欄も私の心中も賑わう。
迎えた8t。慈愛融合の是非に時間を割く。
これは時間を使うべきところで使っているので問題ない。2/3でリーサルを取るべきか否かの判断は容易ではない。
熟考し融合。3点バーンを確認しリーサルが確定する。
私含め誰もがRyuプロの待望の勝利を確信していたのだが…
ここで15秒以上浪費する。融合を決した時点でリーサルはわかっていたと思うが、念には念をの精神で再確認していたのだろうか。
赤円が迫る中、慣れない手つきで思うように操作が出来ず時間切れとなってしまう。
手で目を覆うような仕草を見せるもRyuプロは顔色を変えない。冷静さを保っているように振る舞う。
その様子に私は愕然とし肩を落とした。思わず「再確認なんて必要あったか?」と口に出たが、その後のすました表情を見て唖然とした。
暫くすると私は冷静になり、kaoruプロのハンドにヤテラントゥがないのでワンチャンが残っていることを把握する。
kaoruプロは7点に逃げるが、Ryuプロのハンドにはベイリオン確定の呼び出しとイオ。ナテラの未来でナテラの供給もあり、自ら作った難を逃れる形となった。
ところが…
エンハイオのプレイ。二度のリーサル逃しという大失態を犯す。
私は自分の記憶違いでベイリオン確定ではないと疑い、シークバーを戻してデッキリストを確認するも、紛れもなくベイリオン確定の呼び出しであった。
時間切れ後のすまし顔はなんだったんだ…
そこにやって来たヤテラントゥ。無慈悲にもしっかりと咎めに来る。
完全に呆れてしまった。
ここで思い出話を挟む。
私がRyuプロを認知したのはPremierCupである。当時、そこまでシャドバの繋がりに関心がなかったので認知が遅れてしまった。人物像まではわからなかったが、大会の結果から少なくとも実力者であることを知る。
そして興味を持ち始めたのがALT RAGE Day2後である。
ロイヤルを持ち込んだのだが、そのリストがRyuプロ(当時 だーくねす・めあ)と完全に一致していたのだ。在り来りなリストとは少々違う構築だったため親近感が湧いたのだ。
彼が度々行う配信を覗くなどをして徐々にその人物像が出来上がる。その時私の目に映っていたのはストイックに真摯に向き合う姿だった。理論を組み立てていく力もあり、自分の意見がある人は好きなので彼の配信を覗くことが増えた。
月日が流れるにつれ、配信を見ることがないに等しくなってしまったが、私の葬送ネクロを賞賛してくれたことで再び配信を覗くようになる。
配信内で偶然私のツイートが取り上げられて「好きになった」と言われたので好き返しで好意を持つ。私はストレートに言われると弱いようだ。サブスクにも入る。
そんな中プロ参入を受け、最前線で活躍してほしいという願いのもと応援するようになる。
デビュー戦で内容の良い試合で見事勝利を収め、「流石」の一言だったが、その後の試合は運に見放されることが多く負けのカウントを重ねる。
細部でプレイに違和感を抱く箇所はあったかもしれないが、運の無さが全てを帳消しにしていた。数字では大きく負けているにも関わらず下手という烙印が押されていないというのは異例である。
前節の物議を醸すマリガンやプレイでRyuプロにやや疑念を抱かれ始めたこともあり、是非とも払拭していただきたい今節だった。
ストイックであることは配信から感じ取れていたので、修正を施し磨きがかかった姿に期待を胸に観戦していた。
しかしその期待は裏切られた。
決して練度不足の下手なプレイを見せられたわけではないが、バグとは言え、バグにバグが重なりゲームどころではない試合を見せられてしまっては、呆気に取られる他なかった。
10tでバトラーからベイリオンを引いた時のリアクションで悲しさが溢れる。
Ryuプロも精神が不安定になり、わかりやすいリアクションを取る。
そして11t。20点まで回復され勝ちの目が潰えたかという状況。
私が気付いた時には既に何枚かカードをプレイしており、辛うじて引けた撤退で0コスのベイリオンを素引きしたところで彼は吠えていた。
まともに画面を見ていなかったので何が起きたのかわからなかったが、「陽だまりなら0コストでナテラを加えることができていた」という解説が挟まれたことで全てを把握した。解説が有能である。
彼は明らかなミスを重ねた影響でティルトに陥ってしまった。
最終ターンはらしくないが目を瞑ってもいいだろう。しかし、到底擁護できないようなミスを連発されてしまっては、彼を非難する声を聞き入れるしかない。
彼等にとって、下手なプレイよりわかりやすいミスであるバグの方が叩きやすい格好の餌食なのだ。
自分が応援している人間が非難されていることが悲しかった。
辛口かもしれないが、期待することはもうないだろう。
勝手に期待して勝手に裏切られて勝手に悲しくなる。
滑稽。
Ryuプロは今期のRAGEでプレーオフに進出しており、念願のファイナリストになるのもあと一歩と迫っている。RAGE優勝も夢ではない位置だ。
ただ期待はしない。
RAGE優勝したら面白いなあと、特に応援もせずに見ることにする。
悲しい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?