「骨粗鬆症とは何」?

こんにちは!
健康管理室の唐川です。
女性予防医学チームの一員となり、骨密度検査を推進してきましたが、私も人間ドッグを受けるにあたり、オプション検査で実施しました。検査を3月に行いましたところ何と右大腿骨は骨粗鬆の仲間入りをしていました。とてもショッキングでした。
まさか自分がと思いましたが、振り返れば子供のころ、小食で偏食でした。小学生の頃は、給食で牛乳を飲食しましたが、それからは、嫌いでコーヒーに少量混ぜる程度です。ヨーグルトを時々摂取する程度でカルシウムを積極的に取り入れる考えもなく、母親が「小魚をしっかり食べなさい」という声掛けにも、意識することなく過ごしておりました。
そして、「ビタミンD」が丈夫な骨をつくるのに必要不可欠という事も、理解していなかったのです。日光は、女性の肌の大敵なんて思っていました。要するに、若いころの蓄積がない。そして閉経というホルモンの助けが減り、骨活努力もしていないので、骨量減少は、なるべく流れだったのです。
牧野先生が、日ごろからお話されている、赤ちゃんの頃から骨活は大事と言われる内容が、ズキズキと身に染みて伝わってきました。
されど、後悔ばかりしても、なにも改善しませんので、よし「カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを意識した食品・食事摂取や、毎日のウオーキングを取り入れ頑張ろう」と生活習慣の改善と意気込み、4月、5月と牛乳や納豆、小魚を意識した生活を送っていました。
しかし、牧野先生に「今の状態だと、骨密度の加齢とともに減少する曲線に沿って低下することが想定される」と指摘を受け、やはり自分が思っているほど甘くはないのだと、観念して、内服薬治療を開始しました。文献にあった未病のうちに薬物治療開始が推奨される理由も理解できました。この時、やっぱり骨量減少からは、病院受診領域と感じました。骨粗鬆と診断されてから治療ではないのです。自分の現在の骨密度を知ることで、その数値によっての、自分自身の骨活のあり方を継続または改善することが大事であると改めて感じました。

それでは、骨量減少、骨粗鬆で受診すると何をするのか疑問を抱かれる方もおられると思いますので、一部をご紹介させていただきます。
その前にもう一度「骨粗鬆症とは何」?
健康な骨では、古くなった骨を壊す「破骨細胞」と、新しい骨を作る「骨芽細胞」がバランスよく働いています。このバランスが崩れ、骨を壊す働きの方が骨を作る働きより大きくなると、骨粗鬆が起こります。骨粗鬆では、骨がスカスカになって骨折しやすくなる。特に骨折しやすいのは、背骨、足の付け根、手首、腕の付け根です。

それで行った検査が、骨代謝マーカー検査です。骨が溶ける骨吸収の勢いと、骨を作る骨形成の勢いとを調べ、骨の新陳代謝、つまり骨代謝回転の状態を探る検査を行いました。
その一つが、骨吸収マーカー検査で「骨型酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ(TRACP-5b)」。TRACP-5bは、破骨細胞による骨吸収の際、血中に放出されるため、破骨細胞の数を反映し、骨吸収活性を反映するマーカーです。
この数値が基準値より高値でした。
も一つのマーカー検査が、骨形成マーカー検査で、「骨型アルカリフフォスファターゼ(骨型ALP)」骨芽細胞の機能状態・骨形成活性を知る指標になります。
この数値は、基準範囲内でした。
この検査結果で、治療薬を選択して薬の処方という流れになります。

ここで注意事項ですが、薬物治療開始したから、生活改善は、しなくてよいというわけではなく、①骨検診 ②食事 ③運動 の3本の柱は大事で、薬だけでは、効果がでません。なので、継続して毎日納豆、牛乳などの適度の乳製品摂取を心がけています。運動は、膝を痛めて毎日の継続が、できなくなり様子を見ながらウオーキングやかかと落としを行っております。
意外とかかと落としが、健診で皆さまに紹介している割に、自分自身ができていないので反省している今日この頃です。
自分自身で、実例をお話しさせていただきました。
また、皆様に学習した内容など次回ご紹介させていただきたいと思います。
時節柄こまめに水分摂取や栄養補給を心がけて、夏バテ防止をいたしましょう。