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精神病の君しか信じられない

読書が趣味です。
物心ついた頃から本を読み続けてきた。
読書、人生で唯一続けられていることかも。

一口に読書と言ってもジャンルは広い。小説も漫画も学術書もエッセイも読むけれど、今日は小説について。
私が好んで読む小説は純文学やミステリやホラーなど。作家は明治あたりから令和の現代まで。いかにも女子が読むような恋愛小説や青春物語は全然感覚が合わなくて楽しめない。でも実生活で恋愛や青春をしないわけでもない。私は拗らせすぎてるから大衆向けのやつとは感覚が合わない。

「作家は明治あたりから令和の現代まで」と書いたが、この幅の中でもとくに前半の作家がすき。まあ普通に文豪がすき

文豪って自死のイメージが強い。実際はそんなに多くないと思うけどね

文豪だから自死するのか、自死する人間が文豪になるのか。まあ後者だろうな。

物語を作るような人間は皆、良くも悪くも普通じゃない。架空の世界を通して自分の伝えたいことを伝えるなんて、段違いだ。
まあ非常に頭を使う。それ以上に神経を使う。自身の内面、感性であったり思想であったり、それらと向き合いながら文章に落とし込むのだ。
それに、架空の世界で起こる全てを、一人で練り続けるのだから、長いことやっていると自覚せぬうちに神経が狂っていく。精神病だ。
昔、文学や小説をやる者が「不良」と呼ばれていたのも、そういうことかもしれない。

あたしは太宰や夢野や江戸川や芥川や夏目の小説がすき。いかにもすぎてなんだかミーハー感が否めないが、それはそれとして。
この中で太宰と芥川は自殺した。5人中2人って多い。まあ私が好きな文豪だから自殺しがちな人間が集まっててもおかしくない。とくに「ぼんやりした不安」で死ぬ人間。が書く小説、そらあたし好きになるわ
ほかに自殺した文豪は三島や川端もいる、けど、この2人はなんか死ぬ動機が綺麗すぎないか?罪悪感と劣等感で自殺なんて。三島についてはもはや自殺に美学を持っているし。うーん、この2人はまた違った"大人の自殺"というか……

上の文章は適当につらつら書いただけなので、実際に精神病だったのか調べてみたら、検索結果のいちばん上に「太宰治は境界性人格障害だったと思われます。」と出てきた。そうなのか……境界性人格障害とは? これも調べた、よくわからなかったけど、二つの精神病の症状が混ざっているから「境界性」というらしい。症状としては、行き過ぎた頑固だとか、拒絶されることへの強い恐怖だとか、自傷行為・自殺未遂、円滑な人間関係構築の困難など……太宰を始めとして文豪は皆こんな感じな気がする。というか私もこんな感じだ。

でもそうだな、自殺未遂といえば太宰のイメージがある。あの人は何回自殺を図ったのか……五回だったっけ。それで最後は死んだのだ、そうだ。いいな。あたし太宰すきなんだよな。太宰の幼少期の家(斜陽館)にも行ったことがあります。青森県の金木町(かなぎまち)にあって、実は私の『甲板の壁』の「金木さん(カネキさん)」はここから漢字を貰いました。斜陽感の浪漫溢れるモダンな造り、文豪が好きな人間はこういうのも好きに決まってるだろ!ファン層をベン図で表すとかなり被ってるはず。青森県金木町、遠かったけれども、田んぼの一本道を揺られて。楽しかった。おすすめです

青森県の西には岩木山(いわきさん)という有名な山があって、太宰の『津軽』では「したたるほど真蒼で、富士山よりもっと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏の葉をさかさに立てたようにぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮かんでいる。決して高い山ではないが、けれども、なかなか、透きとおるくらいに嬋娟たる美人ではある。」と書かれています。実際、金木町から見た岩木山はイチョウの葉をさかさにしたようなシルエットで、綺麗な円錐型でした。ささやかな聖地巡礼、叶った。あと斜陽館という名前から連想されるものといえば、題が『斜陽』という太宰の作品。斜陽館と関係があるのかは定かではありませんが、普通に面白いのでぜひ。かつての上流階級が没落していく様を書いているのですが、太宰もボンボン生まれの小説家(不良)なので色々思うところがあります。

なんの話だったかな?太宰がすきって話か。でも文豪はほとんどすきだ……自分に似てるからかも、と思ったけれど、自分よりクズだからかも。
どうしてもクズみたいな人がすきだ。クズとか酒飲みとか薬物依存とか精神病しか信じられない。

あーこんな話がしたいわけではない、かと言って何かの話をしたいわけでもない。3週間ほど前にふと始めた毎日noteだが、いつのまにか継続しなければという強迫観念が私に文章を書かせている。ただ、つらいとか辞めたいとかそんな話でもなくて、書くのは楽しい。このnoteも3000字以上ある。ベラベラつらつら書いても3000字いけるのだ。だからこそ、もっと丁寧に文章を書きたいなあと思う。書きたいことも決めずに生み出したものなんて、無いに等しい。この3000字も"無い"のだ! 毎日虚無をつくっています。
毎 日 虚 無 を つ く っ て い ま す 。

あ゙ーーあ、ー、もうダメだ
やるべきことから逃げているのに、その空いた時間で何をしているかと思えば虚無をつくっている

助けて!ああー君は可愛いな
もうなんだか本を読むのも遅くなってきたよ、文体やフォントによってはほんの数十ページも読めない本が出てきちゃったよ。出てきちゃったなんて言い方は無責任だな、変わったのは私だ。文体やフォントの好き嫌いができて一部の本が読めなくなったよ。

本を読むことは受動のように見えて能動であるから、真に受動であることしかできなくなってきている今の私には読書が難しい。Twitterも見れない。こう調子が悪い時期はメインのアカウントからログアウトしている。 夜に3分間くらいログインして、少しだけ見て、ついでに呟いて、気付いたら連投しちゃってて、ツイートを消して、寝る。Twitterだって能動である。

こんな状態でも残る私の趣味は音楽を聴くことだけ。ロックを聴くことしかできないから君を待っている。いや、そのロックすら勝手に鼓膜を揺らしているだけ……と思ったら左耳に針で刺されたような痛みが走った。早く連れ出して!

どうしてこうなってしまったんだ
多分きっと自分が思うよりも自分は大丈夫
普通の人 死んでもいいこの世で生きている人
同じような人が五万と居る 大丈夫 大丈夫

あーでも 信じられない 誰もぼくを抱きしめてくれない いいえ親友は抱きしめてくれました そんな唯一無二の親友もあと幾晩か眠ったら遠く離れて さらに幾晩か眠ったら私のことも忘れて そうして幾晩も幾晩も眠った後に死ぬのでしょう ああ ああ ああ ぼくもそうだ

どこからが症状かわからない
どこまでが私の個性か 素の性格か
全部わからない いつから病気なのだろう
小学校中学年までは明るくてリーダーをやるのが楽しかった それまでか?もうわからない

内なるぼくが精神病?君、私、、
内なるはどう思う?君は精神病なの?

人間が全員怖い 怖い 大人が怖い。そして、ぼうっとしてるだけでも時間が過ぎて歳をとる、ぼくも周りも大人になっていく、ぼくが恐れる大人に……

全員に気を使って 疲れて やってらんねえな
誰も不幸にならずにいてよ でもこの世界は

精神病の君しか信じられない
一緒に死のう