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8月16日

カレンダーの絵は海水浴やスイカ、花火。
子供たちが夏休みで心躍らせる8月。

今日8月16日は五山の送り火。

小学生のころは家の近くのビルの屋上が解放され、だれでも見れるようになっていたので毎年家族で見に行っていました。会場では缶ジュースを売っていたりして、自分の中ではこぢんまりした、おとなしい花火大会みたいな位置づけでした。

その後は京都を離れてしまったので見る機会がなく、今年、十数年ぶりに見れることになりました。と思ったら、規模縮小。家の中で見ることにします。精霊さんが迷わず帰ってくれたら、それでいいです。

仏教と日本独自の信仰の融合ともいえるお盆ですが、パラグアイにも同じような死者に思いを馳せる日があります。

それが11月2日の「死者の日(Día del muerto)」。パラグアイ独自のものではなく、キリスト教の行事の一つです。メキシコの催しが特に有名で、ガイコツで飾られた街や仮装した人々の写真を見たことがあるかもしれません。ただ、パラグアイではそういったお祭り的要素はなく、お墓参りやお祈りをして故人をしのぶ日です。まさにお盆。

日本は8月13日~16日と4日間ありますが、死者の日は11月2日のみ。また、祝日でもありません。
私がパラグアイにいたとき、11月2日は平日で、さらに雨も降っていたのであまりお参りしている人も見かけませんでした。

だからと言ってパラグアイ人の信仰が薄いわけではありません。ホストファミリーは毎週ミサに行き、家でもお祈りをしていました。どちらが信仰深いかは単純に比較できないし、比べる必要もありませんが、私たちが神社仏閣に行く頻度と比べれば桁違いだと思います。普段からお祈りをしているから、死者の日だけど無理に雨の中行く必要はない…」という考えなのかもしれません。

宗教は違えど、同じように命日とは関係なく一斉に故人をしのぶ日が存在する。そして、毎日を大切に生きていきたいと思うのは世界中どこでも同じなんだなと思いました。

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