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レッドクリフにも登場した、美女の湯かげん


一沸、魚の目
ニ沸、首飾りのように連なる珠
三沸、さざ波

これは、お茶をいれるときの湯の沸き頃を表す比喩です。

映画レッドクリフでリンチーリン扮する美女、小喬がこれを語るシーンを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このやりとりが後に曹操の運命に影響するのですが...


これは、世界で最初に製茶や喫茶方法などについて説いた陸羽という
天才茶人の「茶経」に出てくる一説。

お茶のバイブルのようなこの書では、唐の時代、(日本の平安時代)お茶の美味しい淹れ方が定義されていました。

一度お湯がぶくっと沸いたらお茶を淹れ始める加減で、湯が波打ち出す三沸を過ぎたら、お湯が疲れていくので美味しくならない、言われています。
 
現代とは環境が違うところも多いですが、長時間ぼこぼこ煮立たせすぎず、水のミネラルなどを温存すると良いのかもしれないですね。


ちなみに、私は炭の入ったウォーターピッチャーに水を入れ置き、その水を沸かして利用しています。

普段は電子ケトルなどで、お湯を沸かすことがほとんどだと思いますが、

たまに、お鍋などで湯を沸かしてみて、気泡のできる様を観察するのも、楽しいかもしれません。

何につけても、お水って大事ですよねー!


Artisan Chinese Tea 風 / Fu  , 三森 夏美

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