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ブログ・エッセイ

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毎日の何でもないことや、エッセイぽいことなど
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#ふみ

レビュー御礼

kindle本へ戴きましたレビューを、ここにまとめさせて戴きたいと思います。 地味な本を地味に出版しています。 有難い事に、レビューも戴けました。 yokoさん、有難うございます💖そして、お祝いのお言葉も、有難いです。 yokoさんは、エッセイストとして本も出版されています。綴られる言葉はいつも優しくて、親切さに満ちています。 いつわさん、有難うございます💖流れるような文面にうっとりとするレビューと思いました。 五輪さんは、書家です。noteで、❤をクリックすると、た

山桜:ふみ エッセイ

エッセイを出版致しました。タイトルは「山桜」です。 昨年秋頃に、なんとなく考えていたのは、単にエッセイというタイトルの、短編を数個まとめたものでした。 その頃、ある方の30年ほど前のエッセイを手にして、読みふけっておりました。 高知の古本屋さんからやってきたその本は、余程大切に保管されていたのでしょう。とても綺麗な状態でした。 こんなに大切に保管される本。 そして、主人公が亡くなる直前に「故郷高知の山桜を書きたい」と言われたと書かれていました。 故郷の山桜。 そう

広告・自己PR 考えてみた

自己PR、苦手です、多分。自分を売り込むっていうのができきれていない。自分の良い所や売りをどんどんアピールするのは苦手な方なのです。 数人でのディスカッションに参加したことは何回もあります。もう、これでもかってくらいに、売り込みまくる。時間を与えられたら、その中で頑張るんだけど、数人とかなると、一歩引いてしまう。 でもでも、ハンドメイドや創作は大好きなのです。せっかく作った物を押し入れにしまっておくのはもったいない。時間がたつと古くなってしまう。最近の寒暖差の激しい雨の大

エッセイ4

祖母の食堂に、おじさんは来た。 いつからだろう? 人見知りな母と、忙しい祖母の代わりに、私はそのおじさんのテーブルの真正面に座ってじーっと、おじさんを見ていた。 おじさんは無口で、温かな人だった。下にしまった手をたまに出して、コップに注がれた日本酒を飲む。 ふみちゃんも飲むか?

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新刊出版いたしました

デジタル書籍新刊出版致しました。 今回は、noteのつぶやきをまとめています。今年の春ごろに、ほとんど毎日つぶやいていた「愛」をテーマにした短文です。 それに合わせて、未発表の短文も収録いたしました。 タイトルは、つぶやいていた時から、なんとなくこのタイトルで出版しようかな~と考えていました。 前回出版の にも一部収録されています。 そうそう、この「ふみふみ」 9/24~28の間、「kindle1位」を頂いていました。 確かこの間、新刊出版感謝の無料DLキャン

エッセイ3

ドンっ 鈍い音が家中に響いた。 イタイイタイイタイ 祖父が食堂の入り口から家に入ってきた。 自分で建てた家だから、正門に当たる食堂の入り口から入りたくなるらしい。 わくわくして入るのだ。

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私の『始まる世界』です。

私の世界。私の幸せ。私は幸せなのだろうか?それは何故? <これでも母さんの募集説明記事より抜粋> これからの時代を生きる人たちへ  やさしい世界が1ミリずつでも広がりますように 私の世界は「優しい」 それは、私が弱いから。 今まで、一人で生きてきたなんて、とても言えない。それを言わせようとする人がいるんだけど、何をたくらんでいるんだろう。とんでもない。 人は一人では生きられない。どんな人も。 一人暮らししていたって、買い物に行ったり、誰かが来たりする。人と接触し

お花を生けに行っていた話

随分前ですけど、近所の建物に飾るお花を生けに行っていました。 週に一回くらい。 1階と2階と3階、それぞれ、指定の場所に飾るお花を花器に生けるんです。 場所によって花器の大きさもそれぞれで、お花の量もそれぞれです。 入口近くには、大きめの華やかな、季節のお花。 花器も、大きめ。 たっぷりと、大らかに生けます。 食堂には、小さめの、ジャマにならないけど、ほっとするお花。 美味しいお食事や、美味しいお茶を頂いたり、テレビを見たり。 数人だったり、お一人だったり。 寛いで頂ける

エッセイ2

お母さん、早く、早く行かなきゃ、早く! 私は母のお腹の中で、急がせていた。 母は、人見知り気味で内向的。接客は苦手なのだけど、お店を手伝わなくてはいけない。 祖母は食堂をやっていた。ラーメンやお寿司、お酒も扱っていた。お客さんが来る。注文をとる。作る。お出しする。片付ける。それらを全て、祖母はやっていて、母はそれを手伝わなくてはいけない。 時間ないよ、早く行かなきゃ。お婆ちゃんが大忙しで大変だよ。 母は、もじもじいじいじしていた。身体が萎縮して足が動かない。できない気持ち

エッセイ

私の生まれた町は、四方八方を山に囲まれていた。 前を向いても山。後ろを向いても山。右を向いても山。左を向いても山。 当然の様に、山は四季折々に表情を変えた。春夏秋冬。美しい自然の変化の中で私は育った。 学校の裏には、かも山が並び立つ。校舎の真後ろは山崩れで、茶色の線が描かれていた。麓には家々が立ち並ぶ。小学校と同じ敷地内に幼稚園はあった。 かも山からかも川、そして仁淀川へと清流は流れる。この清流を辿るとかも山に登り、追うと仁淀川に辿り着き、いずれは太平洋へと続く。 かも