『捨てる勇気』を持とう
「捨てる勇気」とは何か?
かなり抽象的な言葉になっていますが、
端的に言うと、「欲張りはダメだよ」
ということです。
人間は欲張りな生き物です。
あれも欲しい、これも欲しいと様々なことに手を出してしまいます。
ついつい勢いで買ってしまった服。
クローゼットの中に眠っていませんか?
なんとなくで買った食材。
賞味期限が切れていませんか?
あの人からも好かれたい、この人からも好かれたい
八方美人になってしまっていませんか?
私たちの身体は1つしかなく、時間も有限なのであれもこれも全部はできないのです。
仕事が出来る人、効率が良い人は、無駄な事をしません。
スティーブ・ジョブズやバラク・オバマ、マーク・ザッカーバーグらは同じ服を何着も持っていて、毎日着る服は決まっています。
毎朝コーディネートを考える時間と労力を捨てた結果、
やりたいことに集中でき、結果大成功を収めたのです。
FXで欲張りな人は、完璧を求めます。
「勝率80%以上!」
「エントリーチャンスが膨大!!」
「リスクリワード1:5!!!」
こんな手法があれば夢のようですが、果たして実際に存在するでしょうか?
短期足にすればするほどエントリーチャンスが増えますが、
ノイズやダマシも多くなり勝率は下がってしまいます。
逆に、長期足にすればするほど大きな目線で相場を読むことができるので、勝率は上がりますがエントリーチャンスは減ってしまいます。
そもそも、この2つを同時に満たすことは不可能なのです。
そんなものが存在していたら、全員億万長者です。
では、私たちは現実的にどうすればいいのか?
答えは簡単です。
ここで言う何かとは
【勝率】
【エントリーチャンス】
【リスクリワード】
のいずれかになります。
早い話が、
スキャルピングをしたいのか、スイングをしたいのかの2択です。
他にも、
自身はいつまでチャートを見れるのか
資金はどれくらいあるのか
我慢強い性格か、せっかちな性格か
などなど、何を捨てるかを決める要因はいくつもあるかと思いますが、
1つだけ言えるのは、「そんな都合のよいものはない」です。
”1日のうち、チャートを2,3時間見たらリスクリワードが美味しいエントリーチャンスが何回も来る”
私は約10年ほど相場を見ていますが、そんな奇跡のような場面に出会ったことはありません。
そんな夢を見続けるよりも、私は現実に向き合い最初に「裁量」を捨てました。
いろいろチャートを眺めてラインを引いたり、上位足を見たりしていましたが、結局勝つときは勝つし、負けるときは負けるという結論にたどり着きました。
それなら機械的に淡々とエントリーしているほうが、精神的にも体力的にも非常に楽でした。
次に私は「勝率」を捨てました。
この思考に切り替えたことで、連敗して勝率が30%を切ってしまった場合でもしっかり利益が残り、かつ自由な時間を手にすることが出来ました。
中には、連敗するのが嫌なので、勝率は80%以上欲しいという方がいらっしゃいます。
しかし、高勝率を維持するためにチキン利食いをしたり、条件を厳しくし過ぎて1週間に数回しかエントリーチャンスがなかったりといった人がいます。
結果的に、一度のトレードで数pipずつしか取れなかったり、トレードにかける時間に対して利益が微々たるものだったりするといった話を良く聞きます。
もし、この話を聞いて思い当たる節がある方は、思い切ってどれかを捨てましょう。
大丈夫です。
一般的にリスクリワードをしっかりしていれば勝率50%、さらに60%もあれば、十分専業トレーダーとして暮らしていけます。
勝てるトレーダーと勝てないトレーダーの差は、資金力と思考の差だけです。
欲張りはいけません。
今すぐ不要なものは捨てましょう。
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