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Meteor派の一日一ポストロック

こんばんは、bedlam_revelerです。
RAYの内山結愛さんに影響を受けて、
ツイッターに#一日一ポストロックのハッシュタグで一ヶ月間ポストロックのレビューをしていました。
ちょうど一ヶ月やりきったのでこれで終わりにしたのですが、
投稿していく中でいろいろ気づきがあったので、振り返りつつnoteにまとめようと思いました。

ポストロック・マスロックという用語

レビューしていく中でこの二つの言葉に振り回された気がしたので、
まずこの言葉の私なりの定義からしたいと思います。
私の中でポストロックは既存のロックミュージックを脱構築して新たな価値を創造したものすべてになります。
だから、私にとってはDeftonesもDillinger Escape Planもポストロックなんですが、
そこまで広げてしまうと収拾が取れなくなるので今回は一般的にポストロックだと思われているものから選びました。

また、マスロックという言葉も使われますが、
マスロックはポストロック内の1ジャンルに使われる言葉と捉えています。
めちゃくちゃ大雑把に言うと変拍子とタッピングを多用する人たちですね。
ポストロックは雑に細分化すると、
・Mogwaiに代表される轟音系
・Don Caballeroに代表されるマスロック
・Tortoiseに代表される音響派(ここ、私は全然詳しくなくて、今回もほとんど取り上げられませんでした)
の3つに分類できるかと思います。

ポストロックの魅力

私が個人的に感じているポストロックの最大の魅力は、
いくつになっても聴けるということです。

例えば私は10代後半に、Limp BizkitやRage  Against The Machineを聴いていました(この並び、Rage側に怒られるわw)。
しかし、30代後半になった今、If I say fuck two more times That's 46 fucks in this fucked up rhymeなんて歌っている人たちを日常的に聴いているとなったら、
それは精神の成熟の面でどうなんだって話なんですよ(たまに聴く分にはいいですよね)。
また、Rageもめちゃくちゃ聴いていましたが、
さすがに30後半にもなるとこの世界は変わらないということはわかりますし、
世界に対して絶望感を覚えることが多いです。
Rageのメッセージは素晴らしいと今でも思いますが、
世界に対して期待を持っていない今聴くとちょっと心が辛くなってしまうときがあります。

その点、ポストロックは歌がないものも多く思想の押しつけがないです。
God Speed You! Black Emperorのように思想の濃いバンドもいますが、
歌詞で訴えかけてくるわけではないのでそこまで圧は感じないです。 
一方、音楽的には実験的でまったく保守的でないので、
聴いていると精神の新鮮さを保てます。
懐古主義になりにくいですね。
そしてポストハードコアにもカテゴライズされるバンドも多く、
直接的なメッセージはなくとも根底にはパンク由来の革新性があります。
実験的で飽きない、保守的でない、かつ音楽的・精神的にも成熟しているというのがポストロックの魅力です。

一日一ポストロックで取り上げたもの

ツイートをすべて載せると冗長になるので、
最初のツイートと取り上げたもの一覧だけ記しておきます。
もし気になった方がいらっしゃれば、
以下のリンクから私のツイッターに飛んで、
#Meteor派の一日一ポストロック で検索してください。

5/1 Tera Melos『Untitled』
5/2 Giraffes?Giraffes!『More Skin With Milk-Mouth』
5/3 Room204『Balloons』
5/4 Maserati『Pyramid of the Sun』
5/5 にせんねんもんだい『Neji/Tori』
5/6 Faraquet『The View From This Tower』
5/7 God Is An Astronaut『Origins』
5/8 Godspeed You! Black Emperor『Allelujah! Don't Bend! Ascend!』
5/9 Mogwai『Come On Die Young』
5/10 31 Knots『It Was High Time To Escape』
5/11 And So I Watch You From Afar『And So I Watch You From Afar』
5/12 Covet『Currents』
5/13 Adebisi Shank 『This Is the EP of a Band Called Adebisi Shank』
5/14 Minot『Equal/Opposite』
5/15 Hella『Tripper』
5/16 The Fall of Troy『Doppelgänger』
5/17 Three Trapped Tiger『Route One or Die』
5/18 By the End of Tonight『A Tribute of Tigers』
5/19 Battles『EP C/B EP』
5/20 Bygones『By-』
5/21 Don Caballero『American Don』
5/22 Gastr del Sol『Upgrade & Afterlife』
5/23 This Town Needs Gun『This Town Needs Gun』
5/24 This Will Destroy You『Another Language』
5/25 Totorro『Home Alone』
5/26 Floral『Floral EP』
5/27 Clever Girl『No Drum and Bass in the Jazz Room』
5/28 Caspian『You Are the Conductor』
5/29 Delta Sleep『Twin Galaxy』
5/30 Piglet『Lava Land』
5/31 65daysofstatic『One Time for All Time』

いや、マジで音響派ないわw 
TortoiseのTNTぐらいは聴くんですけどうまくレビューできなくて。
ここからは取り上げたものやその他で少し触れておきたいものについて書きます。

もともと知っていたけど改めて最高だと思い、みなさんにぜひ聴いていただきたいバンド

レビューするためにはもちろん聴き直すわけですよね。
聴き直してやっぱり最高だなと思うとともに、
このバンドはもっと多くの人に知られるべきだと思ったのがGiraffes? Giraffes!です(ほんとにふざけたバンド名だなw)。
レビューはツイッターでしたんで説明は省きます。このnoteを見た人は動画のリンク貼るんで絶対聴いてください!


今回の試みで初めて聴いて特にみなさんに紹介したバンド


1アーティスト1枚縛りでやっていたので、
31日間やるためには新たに聴く必要がありました。
まだまだ知見が足りなかったのですが、
そのおかげでいくつか新たなバンドを知れました。
その一つの動画を載せておきます。
Clever GirlのElmという曲です。
これを聴いたらまちがいなくパラッパッパと歌いたくなりますw


今回紹介から漏れてしまって、ここで取り上げたいバンド

5/31のツイートで終わる予定だったのですが、
そのツイートの後に私のYouTubeMusicの自動再生でとてつもないものが流れてきました。
JacobのSolaceというアルバムです。
Jacobはニュージーランドのバンドで、Mogwai系の轟音系ポストロックです。
轟音というか爆音。
めちゃくちゃうるさくてギターが暴れ回っていて最高の一枚です。
もう一日一ポストロックは終わってしまいましたが、
ぜひ紹介したいと思いここで取り上げました。

Jacob/Solace

最後に

もうこの歳になると新しいものを探そうという気持ちが徐々になくなってくるものですが、
こういう企画で能動的に自分が好きなものを探すということができてよかったです。
一日一ポストロックは終わりますが、また別の一日一~はやりたいと思っています。
こういう企画をやろうと思わせてくれたRAYの内山結愛さんにSpecial Thanksです!

ヘッダーの画像は私の家宝のTera MelosのギタリストNick Reinhart直筆サイン・イラスト入りのアルバムジャケットでした。

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