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一目均衡表の5つの線を使った総合分析、後編

1、基準線でトレンドありなしを判定
もみあい相場になると
一目均衡表の5つの線(除く遅行スパン)は
次第に横ばい状態となり、各線がくっついていく。

もみあいの中心になりやすいのが基準線と先行スパン2

2、遅行スパンでトレーダーの損益状況を見る

遅行スパンが価格より上にあれば25日前に買った人は利益。
遅行スパンが価格より下にあれば25日前に買った人は損失。

3、次に相場の段階を見る

・売り時代から買い時代への10のフェイズ
①価格が転換線を上抜ける。
②価格が基準線を上抜ける。
③転換線が基準線を上抜ける。(均衡表の好転)
④遅行スパンが価格線を上抜ける。(遅行スパンの好転)
⑤価格が雲に突入。
⑥先行スパン1が先行スパン2を上抜ける。(雲のねじれ)
⑦価格が雲を突き抜ける。(三役好転)
⑧転換線が雲を突き抜ける。
⑨基準線が雲を突き抜ける。
⑩線の並び順が買い方の完成形となる。
(上から価格・転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2となる。)

・買い時代から売り時代への10のフェイズ
①価格が転換線を下抜ける。
②価格が基準線を下抜ける。
③転換線が基準線を下抜ける。(均衡表の逆転)
④遅行スパンが価格線を下抜ける。(遅行スパンの逆転)
⑤価格が雲に突入。
⑥先行スパン1が先行スパン2を下抜ける。(雲のねじれ)
⑦価格が雲を下に突き抜ける。(三役逆転)
⑧転換線が雲を下に突き抜ける。
⑨基準線が雲を下に突き抜ける。
⑩線の並び順が売り方の完成形となる。
(下から価格・転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2となる。)

トレンドがしっかりとしていれば、上記の順番で動く。
この基本を知っておくことは大切。
そして、上記の順番で動かなければ動かないほど、
それはトレンドが不安定の証拠となる。
①から⑩へ向かって進行するはずが、
④まで行って、また②まで戻って、
再度⑩に向かって再挑戦などということがよくある。
それを見ているだけで、
トレンドがどの程度勢いをもっているかがわかるのだ。

4、先行スパン2で予測する

まず過去52日間の動きが大きくいって上昇なのか、下降なのかを見極める。その52日間がもみあいのときは予測の線を引いても意味はない。
仮に52日間が大勢(たいせい)上昇だったとする。
その後、トレンド転換が疑われる動きが出てきたら、
線を引くと思えばいい。

■上記の図で言うと最高値をつけて、価格が2日ほど下降しています。
あの最高値の位置から26日後の先行スパン2に向けて線を引く。

予測の線の大事なところは
「これからその線に沿って動く」ということではない。

先行スパン2に向けて引く線は、
もし上昇トレンドが終了し、下降トレンドへ変化しつつあるとしたら、
それはどこが境界線かを示す線

その境界線を下回ってたら、下降トレンドへの移行が優勢。
その境界線の上にあったら一時的な押し目という見方が優勢。
そして、先行スパン2がその決定的な分岐点。

5、もみあい相場で使う一目均衡表

一目均衡表には、もみあい相場のときは、
もみあい相場での見方がある。

もみ合い時の特徴は5つの線が横ばいになりくっついていく。

完全な横ばいになるのが、基準線と先行スパン2、
転換線は基準線を中心に細かく上がったり下がったりを繰り返す。
先行スパン1は先行スパン2を中心に
細かく上がったり下がったりを繰り返す。

もみあいの中心を表すのは
基準線と先行スパン2、ここに特に注目。

価格変動がもみあいに入ると、まず基準線が横ばいになっていく。
その後、もみあいが長期化すると先行スパン2が横ばいになっていく。
つまり先行スパン2が横ばいになるということは、
もみあいが長期化している証拠。

「基準線は短期間のもみあいの中心」、
「先行スパン2は長期間のもみあいの中心」を示す。
もみあいが長く続くとき、ほぼ基準線と先行スパン2は
同じ価格で横ばいになることが多い。
つまり二つの線が全く重なってしまうという現象が起こる。

大事なことは、基準線・転換線はもみあいの中心を示すのだから、
その中心より上がった分だけその後下がり、
下がった分だけその後上がるというのが
もみあいが継続するための条件。

上がった分だけ下がらない、としたらそれは上放れの予兆。
下がった分だけ上がらな、としたらそれは下放れの予兆。
もみあいの最後はもみあいの中心(基準線・先行スパン2)を
ステップボードにして、上放れたり、下放れたりする。
覚えておこう。


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