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中国の投資家が、米債や株式を記録的な規模で売却している
2024年7月20日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-19/SGUH0AT1UM0W00
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中国の投資家は5月、
株式と債券の両方を含む米証券を記録的な規模で売却した。
米中間の対立は引き続き激しくなっている。
米財務省が18日公表した最新データによると、
中国のファンドは国債とエージェンシー債、社債、株式などの米証券を
ネットベースで426億ドル(約6兆7000億円)相当売却した。
1-5月累計の売却額は797億ドル(約12兆5000億円)で、
1-5月としては最大規模となった。
グローバルXマネジメントの投資ストラテジスト、
ビリー・レオン氏は米大統領選を巡る不透明感から、
中国の投資家がリスク圧縮のために米証券を売った可能性があると分析。
また、「米ドルの保有を減らす政治的な影響があるかもしれない」
とも述べた。
売却分の半分超が国債で、エージェンシー債と株式がそれに続いた。
指標となる10年債利回りは4月25日、
昨年11月以来の高水準まで上昇していた。
中国は外国勢として有数の米国債保有国となっており、
その動向は債券投資家や地政学ストラテジストらの注目を集める。
米中対立の激化で、中国が外貨準備を米資産から
シフトさせるのではないかとの臆測を呼ぶことも多く、
実際にそうなれば利回りには上昇圧力がかかりやすくなる。
DBS銀行のマクロストラテジスト、ウェイ・リアン・チャン氏は
「過大評価されている米ドルや中国株に比べて割高な米国株、
デレバレッジによる流動性へのニーズの高まりを考えると、
中国の投資家が米資産から分散を図る理由は十分だ」と指摘。
「経済のファンダメンタルズや米選挙を控えた政治的な不透明感から、
売却トレンドは続く可能性がある」と語る。
米政府のデータには不十分なところもある。
第三国の保管口座で保有されている米証券は
中国のものとして示されない点だ。
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