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米カーギル、ロシア産小麦の輸出取り扱いを7月に停止へ

(ロシアはカーギルの種子輸入を禁止している)
2023年3月30日10:01 午前 Reuters Staff

スイス・リュサンの同社施設で2016年9月撮影

[モスクワ/シカゴ 29日 ロイター] - 米穀物商社大手カーギルは29日、ロシア産小麦の輸出業務について、同社の輸出ターミナルにおける取り扱いを今年7月に停止すると発表した。

発表を受けて世界の穀物供給を巡る懸念が強まり、シカゴ市場の小麦先物価格は29日、5月物が一時1カ月ぶりの高値に上昇し、ブッシェル当たり7.0475ドルで引けた。

カーギルは黒海の主要穀物港ノボロシスクの穀物ターミナル運営会社に出資しているが、株式を売却するかどうかには言及しなかった。

大半の国際穀物商社は昨年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ロシアへの新規投資を停止しているが、ロシア産小麦の輸出は継続している。カーギルはロシア産小麦の輸出で最大手クラスの一角を占めている。

ロシア農業省はロイターに対し、カーギルの輸出業務停止について、同国の穀物輸出量には影響しないと指摘。「同社の穀物輸出資産は、どの業者が管理するかに関係なく、取り扱いは継続される」と説明した。

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