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アメリカと対峙した中川昭一、アメリカに追従せざるをえなかった安倍晋三 . . .

(伊藤貫氏が、岸信介、佐藤栄作、中曽根康弘、中川昭一、安倍晋三までの
外交史を分かり易く解説してくれている。麻生太郎を見直した。:フランク)


2024年09月15日(日)


中川昭一の父と伊藤貫の父は知り合いである。
同じ東大の同窓生として気が合う仲間でよく議論して、
中川昭一のことはよく理解している。
2-11:57
中川昭一は核保有論者だった。彼は会うたびに国際政治学と核戦略理論の質問をしてきた。
彼と会うのは、東京かワシントンで会った。
彼は知的好奇心と向上心に満ちていて外交・軍事政策をより良いものにしようとした。
3-14:31
日本が核を持とうとすれば、アメリカや中国政府に殺されるかもしれない。
お互い気を付けようと言っていた。2006年に北朝鮮が最初の核弾頭実験に成功をした時に、
日本人は核保有について真剣に議論すべきであると言った
こういう発言は彼一人だけであった。この時に国務長官のライスが日本に飛んで来て
核の傘を保証するので日本は核保有することは認めないと言い渡した。
これで日本の核保有の議論はここで止まった。
4-16:09
アメリカの核戦略理論の歴史をみると、
アイゼンハワー政権からケネディ・ジョンソン政権、ニクソン政権、フォード政権、
カーター政権まで核の傘は機能しないし、核の傘はないと言っていた。
2006年から今まで18年間、日本では核の議論は一度もなされていない。
麻生太郎氏がプライベートな場では、中川昭一に
「昭一、お前は間違っていない」と励ましたそうである。
安倍晋三さんは完全に逃げたそうである。
酒の席で、「麻生さんはすごく正直な人である。麻生さんは信頼できるよ」と言っていた。
「だけど、安倍はどっかで信用できないところがある」と言っていた。
5-21:16
2008年の中川昭一の失脚する年であるが、
ローマにおける酩酊記者会見について述べてみたい。
結局アメリカにやられたのであろうと疑っている。
酩酊記者会見が非常に不自然な形で行われた。
中川昭一自信もなんであんなことが起こったのか疑問に感じていた。
昼食会に同席していたのは読売新聞の女性記者と財務省官僚、日銀官僚他がいた。

財務大臣の先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議出席に同行した政府職員等に関する質問主意書

衆議院議員鈴木宗男君提出財務大臣の先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議出席に同行した政府職員等に関する質問に対し、別紙答弁書

不審死の中川昭一さんで有名になった越前谷知子さんが、
読売新聞の経済部次長に昇進

6-24:39
2008年この時、中川昭一はアメリカ政府と真正面から対立していた。
アメリカ政府はリーマンショックの金融政策の失敗で日本側に
この問題(損失)を解決するために大量の資金を提供しろと要求してきた。
中川昭一は、日本がアメリカ政府の金融行政の失敗の尻拭いをするのは、
筋が通らないと突っぱねて、アメリカ政府に中川昭一は嫌われた。
このとき、財務省官僚、外務省官僚、日銀官僚の多くはアメリカ政府の味方であった。
アメリカの拝米保守のメデイアもアメリカの味方をしていた。
このあと、中川昭一は失脚し、財務大臣をやめさせられた。
その後、中川昭一は衆議院選挙で落選。
そして、日銀はアメリカの赤字国債を大量に購入した。
日米間で何らかの国益の衝突が起きると
日本の官僚の大部分はすぐアメリカの味方をすることが分かる。
2009年に中川昭一は不可解な最後を遂げることになる。


7-35:41
安倍晋三氏について。
戦後79年間の保守政治家の中では、政治戦術の天才的才能の持ち主であった。
50年か100年に一人しか出ない才能の持ち主であった。
しかし、彼がどれくらい判断力があったのかは疑問である。
西部邁さんは、安倍晋三さんとの面識は何回もあった。
「本当の学問とか教養がない。しゃべるのはとっても上手いが、思考力が浅い。
政治的に抜群に勘がよく、物凄く立ち回りが上手い。
しかし、偉大な政治家としての視野や判断力は無いと思う」と言っていた。
8--38:27
安倍さんの問題は岸信介と佐藤栄作の血を受け継いでいることである。
9-38:34
岸信介と佐藤栄作は、CIAから多額の援助を受け
日本をアメリカの属国の状態に置いた張本人である。
岸は満州で経営に参加して陸軍に可愛がられ、東条内閣の役職につく。
日本がアメリカに負けると分かると東条内閣を分裂・崩壊に追い込んだ。
岸は巣鴨から釈放されると笹川良一や児玉義男とともにCIAの工作員となり、
戦後の政界に返り咲いた。
東条内閣の懐刀であったことから始まり、東条内閣に反逆、
戦後GHQにくっついて政界に復帰するという立ち回りが非常に上手い。
岸は「政治は金と力である」という理念であった。
岸は、児玉義男・笹川良一の質の悪い右翼と一緒になって
朝鮮半島から統一教会、勝共連合という反日的な犯罪組織を日本に呼び込んだ。
レーガン政権時代に統一教会の文鮮明が金融犯罪によって
アメリカの刑務所に入れられていたのを、岸はレーガン大統領に釈放の要求をしていた。
外交関係者は岸は統一教会からかなり報酬をもらっていると話していた。
10-46:04
佐藤栄作さんとはあったことはないが、次男の佐藤信二とは会ったことがある。
佐藤信二氏は余り優秀な政治家とは思わなかったが、1980年代の後半
日米関係がどんどん悪くなっていた年にアメリカは日本に
貿易、金融に対する国際条約に違反する要求をしてきた。
アメリカと少し距離をおくことを提案すると
佐藤信二さんは「金のまき方が足りないんだ。
アメリカのロビイストに配る金が足りないのが原因である。
もっともっと金をばらまかねばならない」と言っていた。
11-49:13
アイゼンハワーがニクソン大統領候補に勧めたのは、
占領を続けることはやめて、日本に核兵器を持たせ日本を独立させることで
国際政治の「極」にする。バランスオブパワーを勧めた。
ニクソンはそれに賛成して、1969年1月から1971年7月までの2年半にわたって、
日本の佐藤栄作首相に何度も「核を持って自主防衛して独立した極として行動すること」を
勧めたが、佐藤栄作首相はバランスオブパワーの知識がなく
理解できなかった。
アメリカの属国になってアメリカにしがみついて、アメリカに守ってもらえばいいという議論しか
できなかった
アメリカの国務省をCIAは、日本は非核国家にすることを薦めてきたので
日本は非核三原則を決めた
日本はニクソンが臨んだことと正反対の方向に突っ走った。
12-55:14
当時、中曽根康弘も佐藤栄作に非核三原則を吹き込んでいた。
中曽根康弘はCIAと親密な関係がある。
中曽根康弘はいつもCIAに協力していた。


13-55:41
アメリカのデイープステイト、軍産複合体、CIA、国務省のいうことを
聞いていればいいという方向に進んだ。
14-55:59
1969年1月から1971年7月までの2年半にわたって
日本は、独立国になるチャンスがあったが、みすみすそのチャンスを逃した。
15-56:26
トランプ
2017年から2020年に掛けて、トランプは10数回、安倍さんに
「自主防衛して独立国になって欲しい。いつまでもアメリカに頼るのはやめて欲しい。
必要であれば核兵器を持てばいい」と言った。
16-57:45
安倍さんの反応は、佐藤栄作と同じだった。
アメリカの大統領の言うことよりもデイープステイトの言いなりになった。
今年11月にトランプが大統領に返り咲いて日本に
自主防衛して独立しろと言ってきても、
アメリカの国務省とペンタゴンとCIA、デイープステイトは、
猛烈な妨害工作を仕掛けてくるだろう。
その場合、日本の外務省、防衛省、自衛隊、自民党、保守マスコミ、
日本会議(自称愛国・右翼組織)が
真正面から反論する度胸と頭脳を持ち合わせているか疑問に思う。






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