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なぜ欧米の主要メディアは農民の反乱を無視するのか?

午前8:21 · 2024年1月26日  経済学者ラースロー・ボガール
https://rmx.news/economy/why-is-the-wests-mainstream-media-ignoring-the-farmers-revolt/

なぜ欧米の主要メディアは農民の反乱を無視するのか?
農民の抗議は、
ヨーロッパの歴史に深く根を下ろしている農民戦争に似ていると、
経済学者のラースロー・ボガールはMagyar Hírlap日刊紙に書いている。

世界のメディアは、
ドイツを震撼させた"農民戦争"が存在しないかのように見せるため、
あらゆる世論誘導の武器を駆使したが、
それでも世界はソーシャルメディアの新時代を通じて、
大規模な農民デモの劇的な映像に接した。

「燃料がない、食料がない、未来がない」--
これはドイツの農民が最もよく使うスローガンである。
しかし、ドイツ全土、
そしてルーマニアやフランスを含む他の多くの国々で
この1週間に起こった抗議行動を見逃すことは許されないだろう。

なぜなら、主要メディアは
農業革命に明らかに無関心だからである。
ヨーロッパ中で繰り広げられている抗議活動の存在は、
ある種のメディア禁制下にあるように見えた。

その理由を考えてみる価値はあるかもしれない。
それは一般的に言えることだが、
特に第二次世界大戦後、
かなり悲惨な状況にあったヨーロッパでは、
食糧供給がおそらく重工業以上にデリケートで
重要な戦略部門であることが何度も証明されている。

誤ったイメージを与えるマクロ統計では、
農業のシェアはわずか数%、
あるいは「無視できる」程度かもしれないが、
無視できないどころか、想像以上に重要であることが判明している。

15世紀から16世紀にかけての大規模な農民戦争は、
今日とまったく同じ理由で戦われた。

その1世紀半の間に、
文字通り「農民の足下から敷物を引き剥がす」ことに加え、
平均的な農民の1日の労働時間は倍増し、
その分、収入は半減した。

苛立ちを募らせた農民大衆の残忍な残虐性が
とどまるところを知らなかったことは理解できる
(弁解の余地はないが)。

それに続く報復もまた然りである。
グローバル・パワー経済と、
それにますます従属させられ、
亡国的な役割を強いられている
ヨーロッパの協調主義的な権力構造は、
いまや同じことをして、
アメリカの世界帝国の苦悩を長引かせるコストを
農民社会に押し付けている。

ヨーロッパの支配体制全体が
崩壊の危機に瀕しているため、
紛争の結末は今のところ予測不可能である。
何世紀も前の農民戦争を率いた反乱軍の指導者たちが、
受け入れ可能な和解がどのようなものなのか
「適切な物語」を持たなかったように、
今日、私たちはまだ感情の渦の中で生きており、
すぐに円満な解決に至る兆しはほとんどない。

午前8:21 · 2024年1月26日


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