受験勉強で挫折した話

はじめましての方は初めまして、ねこまんまです。

センター試験、私立大受験、国公立大前期試験を終えて、ひと段落ついているところです。(まだ後期試験を控えてますが(-_-)

私の勉強へのモチベーションを著しく低くした主な原因は簡単に言うと、字が書きにくい(書けない)ということです。というのは、シャーペンを手に握ったときに違和感があり、紙に文字を書いていると指先や指の付け根、二の腕、肩などに尋常じゃないくらいの痛みが伴ったり、ペン先が紙に引っかかった感じがして思うように動かせなかったりします。

ー中学生時代ー

私はこの症状を発症する前は、字を書くことが大好きで、きれいなノートをとるのに力を入れていました。しかし2013年の夏、段階的ではなく突如として鉛筆が握りにくくなり、きれいにノートが取れなくなりました。当初は腱鞘炎を疑っており、大したことはないだろうと楽観視していましたが、近くの整形外科で診てもらったり、MRI検査をしてもらったりして、最終的に大学病院で”胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)という診断を受けました。これは肩付近の神経や動脈が物理的な圧迫を受けて生じる病気(?)です。症状は首や肩、腕、手などにしびれやチクチクする感覚、刺すような痛みを覚えたり、腕を動かしにくくなったり。また、手の握力の低下や巧緻性の低下を引き起こす場合もあります。これが字が書きにくいことと関係があるのかよく分かりまりませんが、胸郭出口症候群に効くストレッチを行っても一向に快方には向かわず、むしろ症状は悪化しました。

高校受験を控えた2014年、痛みやもどかしさに耐えながらなんとか第一志望の高校に合格しました。

―高校生時代ー

高校では板書スピードが早く、特に数学の授業では板書をノートに書ききれなかったことが多々ありました。この時から感じ始めたのは周りの人よりも速く、多く、丁寧に字を書くことができないことへの劣等感です。私の性格上、「汚い字でも書くのが遅くてもいいや」というように妥協することはできず、とてつもない自己嫌悪に陥りました。毎日自殺を考えたり現実と妄想と夢の区別がつかなくなったりと精神状態は最悪でした。

受験勉強をするにあたって、字が書けなくてイライラするという物理的な理由に加えて、勉強することで字を書くことができない自分と向き合うのが嫌だという精神的な理由もあって、勉強の意欲がめちゃくちゃ下がりました。高校受験と比べて筆記量も多いですし。それで全然勉強していないのにもかかわらず、「少なくとも関関同立以上の大学じゃないと行かない」という学歴コンプレックスも多少なりとも存在し、実力相応の大学に目もくれなかったため、見事に全落ちしたのでした。

浪人時代からは、周りの浪人生が立てるシャーペンの音が自分の文字を書くことへの劣等感を晒してしまうため、予備校に行くことができない日々が続きました。志望校は最初は京大だったのですが、世間で言われる難関大学に入らなくても、自分の努力次第で人生どうにでもなると考えるようになりました。

ところで、この時から利き手でじゃない右手で字を書く練習を始めました。プリントの裏に思いついた人名や単語を一心不乱に殴り書きして、ゆっくり書けば左手と遜色のない字を書けるようにまで上達しました。不思議なことに右手は左手と違ってほとんど違和感がないんですよね。あと私は鉛筆、ボールなどは左利きで、箸、はさみなどは右利きのいわゆる”クロスドミナンス”なので他の人よりも多少は上達スピードが速いのではないかと思ったり・・・ しかしまだまだ実用化には至ってないので、(右手も左手のようになってしまう可能性を否定できないという不安も残りますが)我が右手に己の全てを賭けて今後の人生を生き抜いていく所存であります。

最後に

私のこの症状は周りからは見えないかつ理解されにくく、私と同様の症状がある方を私は見たことも聞いたこともなかったため、非常につらい思いをしました。なので私と関わりのある方に向けてちょっとでもこのことについて知ってもらいたいなあという思いで書いた次第です。

拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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