身体のクセを利用して新しい習慣をつくったら集中力が高まった

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この記事で言いたいこと

・「髪にふれるクセ」がなかなかなおらないので、逆にクセをトリガーにして新しい習慣を身に着けたら集中力が向上した

・体癖を活用すれば、新しい習慣をカンタンに身につけられるかもしれない。


つかれると髪にふれてしまうクセがある。

みっともないのでなんとか治そうと試みたけど、「さわらないぞ!」とがんばって意識しても無駄だった。

さわれないようにヘアピンで止めたり、帽子をかぶったりしてみても、気づくと外している。

相当強力なクセのようで、治すのは難しそうだった。


けれどじっくり観察してみたところ、このクセは「今、頭にストレスかかってますよー」と教えてくれるとてもわかりやすいシグナルであることに気づいた。

そこで、むしろこのクセを、新しい習慣を身につけるためのトリガーとして有効活用できないかな、と考え始めた。


新しいを習慣をつくりたいときは、元々ある習慣にくっつけるとうまくいく。

これは習慣づくりの鉄則なので義務教育で教えてほしいレベル。この鉄則を実践するようになって、本当に習慣づくりが上手になったと思う。

例えば本を読むことを習慣にしたい場合、

・歯磨きをしながらkindleで読むようにする
・歩きながら、皿洗いしながらオーディオブックを流す

というふうな感じで、毎日必ずやる作業と組み合わせるとうまくいきやすい。

最近お気に入りなのは「トイレに入ったら読書をする」ルールで、今読んでいる本がおもしろすぎて、行動ログをみたら1日に合計2時間以上トイレにこもっていて笑ってしまった。

習慣に習慣を組み合わせるときには、「if-thenルール」を使う。

「AしたらBする」という形の文章で習慣をくっつける。これも道徳より先に義務教育で教えてほしかったレベル。

このルールで

髪をさわっていることに気づいたら、「なぜ髪をふれたくなったか?」を考える

という習慣を作り、髪をふれたくなる原因を収集していった。

たとえばこの文章を書いている途中にも何度か髪にふれているのだが、そのたびに「なぜ髪をさわりたくなった?」と自問自答し、原因を分析してみる。

するとどうやら「次に書く文章や単語がとっさに出てこない」ときに、左手が頭に向かうらしいということがわかってきた。


こんな感じで、髪をさわっていることに気づくたびに、その原因を特定していった結果、このリストが出来上がった。

思考がまとまらない
作業に飽きた
アイディアが出てこない
思考が煮詰まった
文章が出てこない
勇気が出ない
次にやるべきことがわからなくなった


さらにこのリストを加工していく。

特定されたそれぞれの原因をさらに分析し、次にとるべきアクションを考えてみる。

思考がまとまらない→何を考えているのかとにかく書いてみる
作業に飽きた→「そんなに集中してやらなくて大丈夫だよ」とハードルを下げる
アイディアが出てこない→「もっと雑なアイディアでいいよ」とハードルを下げる
文章が出てこない→「きれいな表現をしようとせずに、まず言いたいこと書こうよ」とハードルを下げる
勇気が出ない→1,2分しっかり向き合って、明日また考えよう
次にやるべきことがわからなくなった→次にやることをできるだけ具体的にイメージする(席から立つ、くらいでもいい)

どうやら、「もっとしっかり仕上げなきゃ」とか「もっといいアイディアを出さなきゃ」などと、無意識にハードルが上がっているとき、髪をふれたくなるようだ、ということが判明した。

髪にふれていることに気づく→原因を分析→ハードルを下げる→作業に戻る

これを繰り返すことによって、明らかに集中力が持続するようになった。

身体のどこかが強張っていると疲れやすい。無意識に力んでいたりすると肩が凝ったり腰を痛めたりする。そういうときに、適度に力を抜き、リラックスすることでパフォーマンスは持続する。

思考活動も同じなのだ。思考が力みすぎている(ハードルが高くなりすぎている)ときに、気づいて力を抜く(ハードルを下げる)ことで、無駄な力みをなくし、長く集中力が持続する。

もちろん、そもそも長く作業し続けるのはよくない。体癖があらわれるときは基本的に頭が疲れはじめているということだから、無理せず休息をしっかりとることもわすれないようにしたい。


読みたい本がたくさんあります。