見出し画像

曲の作り方と性格の関係性

世の中の曲作りをされる方、みなさんどのように曲を作りますか?今回は自分が曲作りをするときに考えていることや手順はどんなものか思い出しながら書き出してみようかなと思います。と言ってもその曲ごとに手順や考えていることは違うと思うので「大体こんな感じ」という話になります。

1.拍子を決める

ほとんどの場合これが最初です。でも具体的に曲のイメージがあってそれを設定するというわけではなく、適当に拍子を決めてその縛りで作っていくという感じです。つまりはノープランではじめるということです。
4/4とか3/4とか5/4みたいな普通の感じもありますし、11/8みたいなややこしいのを設定してみたりもします。ただ曲の途中で変更するというのはあまりやってないですね。やってみたいですけど。

2.ベースかドラムを適当に入れてみる

まず適当に音を入れてみてそこから少しずつ膨らませていくという感じで進めていきます。繰り返し再生していると次の音が見えてくるのでそれを入れてみる→だめなら修正するという繰り返しです。それを繰り返してとりあえず一小節か四小節くらい作ってみます。
そうです。ノープランです。

3.ハーモニーをつけてみる

先程作ったベースラインにハーモニーをつけてみます。複雑な響きが好きなので四和音にしたがる傾向がありますが、コードネームとしてはあまり意識していなくて適当に四つ音を入れてみて耳で聴いていけるかどうか判断しています。できれば普通の響きは避けたいので普通のメジャーコードとかマイナーコードは極力避けようとしていると思います。そのため適当にシャープとかフラットとかついた音を使おうとしてみます。でも結果的に普通のメジャー/マイナーになっていることもあるかも知れません。
進行も同じように適当に入れて流してみていけるかどうか判断しています。コード進行前後のつながりとかベースとのつながりは耳で聴いて判断していますが、複雑な響きがいいとは言いながらも知識はあまりないので結局理論的に解決できるようなレベルのものしかできてないと思います。
はい。ノープランです。

4.メロディを考える

そうやって決まったバックトラックを流しながらアドリブ演奏を繰り広げているかのような気持ちでメロディを打ち込んでいきます。ノープランです。
アドリブの気持ちで打ち込みますが当然流れる曲より入力の方が遅いので何度も繰り返しながら少しずつ進めていくという感じになります。鍵盤が弾ければ速いのでしょうがiPhoneの画面をタッチして入力していますのでリアルタイムには程遠いです。

5.その先の展開を考える

基本的に同じパターンのバックトラックを繰り返してメロディや多少のパターンを変えて曲を完成させる場合もありますし、途中からガラッと変わる曲を作る場合もありますが、どちらにしてもそれまでの部分を繰り返し聴きながら次の展開を考えます。これまでのどの工程でもそうですが何か音を足したら次の音が見えてくるという感じで音を追加していきます。もちろんノープランです。

ということでかんたんにまとめると上記のような「ノープラン作曲」をしています。

まとめ.性格との関連性は?

そんなノープラン作曲家である私の性格は「適当」「いいかげん」「行き当たりばったり」…そのような性格のため人生もノープランでここまで来たという自覚があります。客観的に見てこんな人間が作る曲が緻密なわけがない!と思いますし自分に関しては実際そうです。はい。
そしてこれは想像ですが緻密な曲を作る方はきっちりした性格で人生設計もしっかりされているんだろうなと思っています。Twitterでとある緻密な曲を作る方が曲を作る前にまず物語を作ると言っておられましたが、こういう緻密な曲を作る方は作り方も緻密なんだと衝撃を受けました。考えてみれば当然のことですがそれまでは適当な自分でも緻密な曲が作れるのではないかという幻想を抱いていました。でもこれは真似できないと思いましたね。

自分にとって緻密な曲を作るということは性格を変えるとか人生を変えるに等しいことだと思うので多分無理なんだろうと思いますし、それをやるよりはノープラン作曲を極める方が自分に合っていて楽しくできると思っています。

ということで「ノープラン作曲の大家」を目指して頑張ります。いや、頑張らず適当なのが自分の性格です。

とここまで書いてきてもう一つ重要なことを見つけました。

自分の曲作りはテーマとかイメージとか伝えたい言葉といったものはほとんどなく、ただ聴こえてくる音を重ねているだけなんだということです。その音の重なりあるいは重ならなさを楽しんで作っていて、それを聴いてほしいと思って発表したりしているわけです。そこには音楽しかなく、自分は文学をやっているわけでも社会活動をしているわけでもなく純粋に音楽をやっているだけなんだなと気付きました。

ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?