BROOKSハイペリオンエリート2は、1とセットでエリートセレクションだ!

みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。本日は、前モデルからわずか半年で発売されたブルックスハイペリオンエリート2のご紹介です。

記事を読んでからYoutubeを観ると理解度が増すかもしれません、動画のチェックも是非お願いします!


エリートワンからわずか半年でツーが発売されるというサイクルは他のブランドを含めても、これはシューズ業界では異例中の異例です。

しかし、これは、前モデルに何か問題があったわけではなくて、開発途上の、2018年の雨中のボストンマラソンで真っ黒なエリートワンのプロトタイプを履いたデシレ・リンデン選手が優勝して、そして、発売にこぎつけた段階で、すでに開発に4年の歳月をかけていたこともあるのでしょう、結局、レーシングシューズに対して、違う発想も同時に進行していたのでしょうね。


ですから、わたしは、逆に、1が前モデルで2が新作という捉え方より、ワン、ツー両方で、ブルックスが提案するランナーへの選択肢といっていいと思います、もっと言うと違うモデルですね。


実は、エリート1が世界同時発売された2/29、その当日に行われた、東京オリンピック代表を決めるアメリカ、オリンピックトライアルでは、ナント6人のブルックスアスリートが早くもツーを履いて出場しました。新商品が発売された日に、そのツーが暗にお披露目されたわけです、これはビックリでした。
もちろん、デシレ・リンデン選手も当日は2を履いて出場しています。

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ちなみに、女子マラソンは、1位がホカオネオネ、2位がサッカニー、3位がナイキ、4位がブルックスの契約選手とバラエティーに飛んでいて、日本とは全く状況が違いますね。


さて、そんなエリート2は、1とアッパーは全く変わらず、見た目には見分けがつかないぐらいです。わたしは、慌てて、もって行ったとき、右がワンで左がツーなんてことが一度ありました(笑)

ツーでは、ミッドソールが、同社ハイペリオンテンポ同様、DNAフラッシュが採用され、可変式カーボンプレートが搭載されています。DNAフラッシュは従来素材EVAの新加工技術、臨界状態で液化窒素ガスを噴射することで、軽くて、バウンドの耐久性が出る素材になります。

実は、はじめてハイペリオンテンポを履いたときに、”これでカーボンプレート搭載はどうだろう?って思っていました、それをそのままを実現してくれたのがこのモデルですね。

重量は若干重くなりましたが、わたしのサイズで、25.0cmで191gと依然200gをきった軽量感、ミッドソールの傾きは同じ8mmドロップですが、強い跳ね上げ感より、前後にも揺れるような潮流のゆりかご、舟底式のソールになったなあ、と感じています。


跳ね上げが効いていることがハッキリ分かるワンは、カクンっと爪先にかなり強制的に重心移動をさせられる感じで、走り出してハマると、うまく前足部を使って、GCTを少なくして走れるイメージです。EVAでできたソールはバウンドより安定感をとったソールという印象です。

ツーはそれよりフラットになった感触で、しっかり体を傾けることを、気をつけないとシューズの跳ね上げがうまく使えない感じです。何度か履いたときには、慣れずに、正直ワンの方がいいなあ、と思いました。

しかし、かなり意識的に体のバランスを崩すようにすると、跳ね上げにしっかり足がかかる感じで、前傾動作がしっかりとれ、ワンのようなGCTの少なさと、それによるストライドもでるようになります。

ワークアウトトレーニング時にフォームを意識したいというランナーにはとってもいいでしょうね。

DNAフラッシュに、ヴェイパーフライのミッドソール素材ぺバックスのような柔らかいバウンド感を期待してはいけません。ブルックスは、柔らかいバウンド感、反発弾性より、安定感とのバランスを選択しています。

それもあって、エリート2は、GCTやレッグスティフネスなどの数字の上のデーターが、安定して、完璧に近いランニングエコノミーの良さを出しています。

正直、バウンドのあるシューズとは違う足の運動感、体感より、数値的データがいいですね。


比較的低出力で、足のバネが効いて、GCTも少なく、ストライドも伸びているので、やはり、瞬発的なスピードより、持久的なスピードを安定させるイメージはありますね。

わたしだったらハーフマラソン以上で、もしくはテンポアップトレーニングで使っていきたいです。

また、記録を狙っているサブ3、サブ3.5ぐらいのランナーのレース用、ハーフマラソンなどでフィットするのかな、と思います。


しかし、硬いカーボンプレート搭載ですが、DNAフラッシュ自体も安定していますので、サブ4狙いのランナーでもフィットするランナーはいそうです。

先程も言いましたが、前傾の効いたフォームを意識したい、そんなランナーのワークアウトトレーニング用としてもいいしょうね。

爆発力より、安定してガイドする構造を採用していますので、フィットするランナーの層は広いですね。

結局、スピードを維持するためには、ヴェイパーフライのような強い出力を出し続ける助力と、逆に、比較的出力は少ないが、屈曲制限、船底感の強化による、接地時間とその感覚を共に短くしてサポートする助力があり、エリートシリーズはその後者の方を採用しています。


そういう意味でも、よりしっかりするところはしっかりしていて、それでいて、それ以外は削ぎ落とし、25.0cmで191gと、滅茶苦茶軽い、いわゆるデイリートレーナー(トレーニングシューズ)の超軽量版だと言っていいでしょう。

デイリートレーナーとは体のガイドがいちばん強いモデルのことです、それに近い要素があって滅茶苦茶軽い、という感じです。

中程度のスピードには、この要素があった方が、結果的に速く走れると思うんですよね。

ワンはわたしのサイズ179gと軽さにもこだわったモデル、ツーは素材にこだわったモデルと、その辺りは、ランナーの好みで、選んだらいいにでは、そう思いますね。

最後に、ツーを買ったけどどうしても慣れない、というランナーは、同じ素材DNAフラッシュ採用でプレートなしの同社、ハイペリオンテンポでしっかり跳ね上げに慣れることをオススメしますよ。

わたしが作ったハイペリオンテンポの動画も是非ご覧くださいね。

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