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二月

二月がもうすぐ終わります。私の十代ももうすぐ終わります。
春合宿最終日、深夜三時くらいに、一番大きなスタジオでGateballersの「end roll」を大好きな人たちの前で、大好きな人たちと合わせたあの時間こそ、私の十代のエンディングに相応しく、キラキラと光っていました。
暗く広いスタジオの中で響くスネアの音、きれいだったな。閉幕。

ロープウェイ。雲一つない真っ青な空を突き刺すほどドカンと構える富士。キラキラした時間が儚いのってすごく寂しいかもしれない。宇宙、寂しすぎる。深夜の買い出しの途中に空を見上げると、薄っすらと姿を現していた天の川とか、室伏広治並みの飛距離でコンビニ袋を投げる後輩の女の子とか、全部そういう感じで良い。まだ氷が解けていない地面で寒さに愚痴をこぼしながら、全然来ない路面バスを皆で待っていたい。山梨まで来てるのに北海道フェアのソフトクリームを皆で食べたり、ロープウェイで最前列を陣取れることに大歓喜したり。そういうことが幸せの証拠だし、一番幸せを感じられるのって山と川と湖と良い天気と音楽。あと、私が好きで、私のことを好きでいてくれている人たち。輪になって延々とゲームをしている時間とか、本当に全部こういう感じで良い。

二十代になったら、どこへ行くのか。分からないことが分かるようになるし、分からなきゃいけないので、十代を通して気づいた最大の短所である、滅茶苦茶にしょうもないプライドを捨てたい。しょうもなプライド、置いていきます。十代に。あと、損切りができるようになりたいかも。プライドと損切り。これ、重要だからね!

絵を描くことが小さいころから大好きで、絵を描いている自分と本を読んでいる自分、映画を観ている自分が一番自分らしく居られるんだけど、大人になるにつれて時間はあるのにできなくなっちゃう。だけど、今日は絵が描けた。山梨にて、幸せな時間を過ごすことができたから、駅前のコメダでずっと絵を描くことができたんだと思う。Gateballersの「船底」を聴きながら描いていたんやけど、この曲のイントロって、すごく何かが始まる予感を感じさせてくれる。ワクワクした方が楽しいもんね。

この二月は心が廃れていく気がしたので、関西旅行をして旧友たちに会いまくったし、高尾山にも登ったし、案の定豊かになった気がする。金銭面は少し豊かではなくなりましたが…。

二十代、絵を描くことができる人生にするね。
バイバイ二月!





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