5章 大陸を横断 -東海岸に戻る
5-9 アメリカコウモリ旅が終わった
オーバニーからニューアーク空港までは距離があるし、飛行中ネコは水も餌もトイレもない状態で我慢してもらわないといけないので、帰国の前日は空港近くに一泊することにした。お昼前にオーバニーを出発して、途中2カ所で事故があって道はけっこう混んでいたが、15時ちょっと前に初日に泊まったニュージャージー州のエクステンデッドステイアメリカExtended Stay America Elizabethに到着。
飛行機は翌7月20日の11:05発。
ハーツでレンタカーを返却する際に、窓にひびが入ったことのレポートをまた書く。特に何も言われず、保険でカバーされるので追加料金もなく無事終了。
故障が2回と飛び石でフロントグラスにひびが入ったのが2回、そのほかの理由もあって、6台のレンタカーを乗りついで1万マイル走行して、79日間のアメリカコウモリ旅行が終わった。レンタカーには苦労した旅だったが、アメリカは広く、気候も森林から砂漠まで多様で、生き物も多く飽きることがない。
コウモリに関しては、一応予定通りに柱サボテンの花に来る花蜜食コウモリは見られたものの、タトルさんのビデオで見るとメキシコの方がずっと密度が高く、一度はメキシコの砂漠で見てみたい。オースチンやブラッケン洞窟のようにコウモリが観光の目玉になっている場所があるのは、うらやましい限りだ。
心残りなのは、まずテキサス最南部のビックベンド国立公園でもう1種類の果実食コウモリであるオナシハナナガコウモリを見に行かなかったことだ。さらにニューメキシコ州のカールズバッド洞窟もメキシコオヒキコウモリの大群の出巣で有名だ。メキシコオヒキコウモリは他でもたくさん見たし、ここは写真撮影に規制があるし、近隣にペットと泊まれるモーテルが一つしか見つからなかったので、今回は寄らなかったのだが、もう一度近くに行く機会があったらやはり行きたい。さらに今回はちょっと離れているので諦めたがフロリダにはオオコウモリ飼育施設や巨大なバットハウスで有名な場所もある。サワロサボテンが実る時期にも果実食ヘラコウモリはやってくるはずだが、7月下旬にはツーソンにもソーシュルハナナガコウモリがやって来るというし、8月にはカレンさんの果実食コウモリ観察会も行われるようだし、結局まだまだ心残りが多い。
もう一度、今度はできれば飛行機を利用しながら局地的にアメリカ南部コウモリ旅行をしてみたいものだ。