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1章 大陸を横断 -砂漠の町ツーソンへ

1-4 レンタカーのプレートパス

 オーバニーでは、この先必要なものの買い出しをした。近所のLLビーンのお店に行くと、豊富な品揃えでみんな欲しくなってしまうが、アウトドアサンダルだけ買った。2006年のオーストラリア旅行以来ずっと使ってきたKEENのアウトドアサンダルが、底が磨り減ってしまったので新調。KEENのものも100ドルで売っていたが、2割ほど安いLLビーンブランドを購入。これから暑い地方に向かうのできっと活躍するだろう。

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LLビーンのアウトドアサンダル

 ネコ用品も追加で購入。檻に入る小さめのトイレ、おもちゃやいつも食べているヒルズサイエンスダイエット・インドアキャット(日本のとちょっと違う)、掃除用コロコロ(こちらではリンツローラーという)とその交換ロール、段ボール製爪とぎ、ティラピアのおやつを購入してミニボンのアメリカ生活も本格的に始まった。

 そしてレンタカーに問題が・・・。ハーツのレンタカーにはみな、プレートパスといって、有料道路を現金で払わずに通れる装置が付いていると言われたし、ハーツのウェブサイトにもそう書いてある。ところが最初にニューアークで借りたエクスプローラーは、オーバニーに来る途中にパス所持者専用のレーンを通ったら、ゲートの信号が黄色になった。何かおかしいような気がするけれど、プレートパスの現物を見たことがないので、よくわからない。
 オーバニーの町中の小さいハーツ営業所で調べてもらったら、やはりプレートパスは付いていないようだ。一部の車にしか付いていないので、借りるときに「プレートパスの付いている車」を要求する必要があるという。たくさん車を持っている空港営業所へ行って替えてもらうようにと言われて、交換してもらったのがシボレーのエクイノックス。今まで乗っていたエクスプローラーは、本来頼んだクラスよりアップグレードされていたのだが、やたら巨大でごつかったので、このくらいがちょうどいい。

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 さて当然プレートパスが付いているはずだが、どこにあるかわからない。フロントガラスにベルクロが付いていて、ここに何かつけるような気がする。それとプレートパスの説明によれば、普段この機器は電波を遮断する箱の中に入っているらしい。アメリカの有料道路の自動料金支払いシステムは、ニューヨークなど一部の州では日本のETCと同じように料金所ゲートの機器と車載装置との間で無線で情報を交信するのだが、このときは箱を開けて中に入っている装置が交信できるようにする必要がある。なのに開けられるような箱が見当たらない。そのほかの州では料金所のゲートがナンバープレートを読み取ってプレートパス社を通じて料金が請求されるので、そのときは交信機の箱を閉じておいていい。
 試しにオーバニー近くの有料道路のゲートを通ってみたら、やはり黄信号が出る。ということで再度オーバニー空港のハーツに行って今度こそプレートパス付きの車に替えてもらう。車種は同じエクイノックス。

プレートパス

 これが問題のプレートパス

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フロントグラスのベルクロに張り付けるとこうなる。視界の邪魔。

いちばん上の写真:料金所の様子。左側がプレートパスのある車両用で、右側がその場で料金を払う車用。