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1章 大陸を横断 -砂漠の町ツーソンへ

1-6 われわれにふさわしいモーテル6

 エリーで2泊した後は、650kmほど走ってオハイオ州を通過、インディアナ州インディアナポリスへ。モーテル6というチェーンのモーテルで2泊。
 モーテル6はチェーンのモーテルの中でもかなり質素だ。アメリカとカナダに展開していて、場所によって多少違うようだが、コーヒーマシーンはあるけれど朝食などは付かない。WiFiも有料で一日3ドルほどかかる。家具や絨毯もちょっとくたびれていたり、浴槽はなくてシャワーだけだったり、それもシャワー室に足拭きがなかったり、タオルが一枚しか置いてなかったり、シャンプーなどのアメニティもない。台所はもちろん、電子レンジも冷蔵庫もないので、外食だけになって飽きるが、まあ身分相応の宿だ。初日に泊まったマイクロテル・インの半額くらいで泊まれるし、すべてペット可であることを売り物の一つにしているので、予定が変わって突然宿を探さなくてはならないときに、ネコ連れのわれわれとしてはとても重宝する。このチェーンのモーテルには、この後も何度もお世話になる。

 このあたりはヒスパニックの人たちが多いようで、スーパーマーケットに入ったら中南米風の食材ばかりだった。英語は通じるものの、店内ではスペイン語が飛び交っている。楽しそうな食材がいろいろあるのに、調理のできないモーテルなので残念。店内のレストランで、豚肉ソーセージのタコスとドライビーフのトルタというサンドイッチをテイクアウトした。緑のソースが2つと赤いソースが1つ付いてきたが、緑も赤も、どちらもとびきり辛いので違いがわからない。ライムもどっさり付いてきた。

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 レンタカーを借りている最中のオイル交換は、借りている人がやらなくてはならない。オイルを交換するようにとの警告が出ていたので、5月12日にジフィールーブというチェーンの自動車整備店でオイル交換をする。オイル交換の料金は、ハーツが後日精算してくれるとはいえ、この車5月8日に借りたばかりなのに、もうオイル交換が必要とは何という不運。

 大きく移動する際は、2連泊しながら移動するパターンで行こうと思う。同じ宿で2泊すれば、その間ネコは宿に置いておけるので、安心して周辺の国立公園や探鳥地などを回ることができる。

 ちょうど今年は17年ゼミがかなり多く発生する年だ。発生の時期にもあたったので、どこかで見ることはできないかと、ネット上にある現在発生中の場所の地図を時々見ながら移動していたのだが、とうとうぶつからずに生息域を過ぎてしまった、残念。

トップの写真は、別の町のモーテル6。この看板が目印だ。看板の金額は一人の場合。二人でも50ドルくらいで泊まれることが多い。