応用情報技術者試験の勉強法(私の場合)
応用情報技術者試験、合格しました! 良かったー!
IT未経験なので、基礎知識がなく苦労しました。結果を見た時は、ほーっと大きな安堵のため息が出ました。
参考になるかもしれないので、私が行った勉強方法を以下に書いておきます。
■午前問題の勉強法
「過去問を解き、間違えた問題を暗記カードで覚える」を徹底しました。
テキストは買いませんでした。
午前問題は過去問の流用が多いので、過去問を覚えていけばそれなりに取れます。
・過去問を解く
過去問は、定番の過去問サイト『応用情報過去問ドットコム』を活用しました。このサイトは解説も詳しくてありがたいです。
過去問は、最新のものから順番に7回分解きました。
「7回分」というのは、おそらく他の人よりかなり少ないと思います。
が、7回文を全問完璧に解けるところまで持っていければ、これくらいで十分だと思います。
通勤時間や空き時間にちまちまと解いていき、間違えた問題は暗記カード(アプリ。後述)にしていく……という作業をひたすら繰り返しました。
1回分が終わるごとに、何点取れたかをメモしておくと、成長が可視化できるのでモチベに繋がります。最終的には安定して合格点を超えられる状態を目指します。
・間違えた問題を暗記カードにする
暗記カード作成は、『WordHolic』というスマホアプリを使いました。
間違えた問題について、表面に問題文、裏面に答えと解説をコピペします。(選択肢は載せませんでした)
WordHolicは文字数制限が(多分)無いので、長文も気にせず載せられるのが良いです。
暗記カードの復習は、
正解してから1日後→3日後→7日後→14日後→30日後→45日後→60日後に再度解き直す、という運用にしました。
※途中、間違えたらサイクルの最初に戻ります。
これは、いわゆる忘却曲線の理論に則った方法論ですが、日数(何日目に復習するか)は私のオリジナルです。
何日で忘却するかには個人差があるので、復習のサイクルは自分の経験則で決めた方が良いと思います。
で、WordHolicにはこの復習サイクルの機能がデフォルトで付いています。これがこのアプリの一番の長所だと思います。
・間違えた問題のほか、「意味が分からない単語」なども、検索して理解した上で暗記カードにしていました。
過去問を7回分やって、暗記カードは470枚になっていました。
(午後問題のカードも含む)
■午後問題の勉強法
・選択科目を決める
過去問をざっと見て、自分が得点できそうな科目を決めます。
ちなみに私が選択した科目は以下の通り。
(1)情報セキュリティ(必須)
(2)プログラミング
(3)組み込み
(4)プロジェクトマネジメント
(5)システム監査
私は機械科出身で、組み込みの経験が多少あるので、「組み込み」は確定。
あと「プログラミング」も苦手意識がない(暗記要素もない)ので選択。
「監査」は、専門知識必要ないし取っ付きやすいと思います。
「プロジェクトマネジメント」は、ネットではあまりおすすめされていませんが、割と一般常識で解けるので個人的にはおすすめです。
※当初はプロマネではなくネットワークをやるつもりで勉強していましたが、2回ほど解いてみてあまり得点出来なかったのでやめました。
このように、解けない科目は後から柔軟に変更するのが良いと思います。
・過去問を解く
午後問題も、基本は過去問を解きました。
過去問題集『2024 応用情報技術者 午後問題の重点対策』と、WEBサイト『過去問ドットコム』を使用。
『午後問題の重点対策』は、問題の解き方(問題のどの部分から答えを確定できるか等)が詳しく載っていて勉強になりました。
ただ、テキストではないので、専門用語の解説はほとんど載っていません。分からない用語はネットで調べていくことになります。
問題を解く際は、本番と同じく時間を測って解くのがオススメ。
時間がタイトな試験なので、時間配分の練習をしておいた方が良いです。
まとまった時間が取れなずに1問ごとに解く時も、1問30分で区切るのがいいと思います。
また、可能なら問題文を(本番と同じ)B5サイズに印刷するのもおすすめです。問題文への書き込みの仕方の練習になるので。
間違っていた問題は、知識不足で間違えていた場合、暗記カードにして暗記。
解き方に問題があった場合、「注意点(メモ)」としてまとめておきます。そして毎回、問題を解く前にメモを読み返すようにしました。
『午後問題の重点対策』を全て(5~6回分)解き終わったら『過去問ドットコム』で新しいものから順に解きます。
『過去問ドットコム』の午後問題は、解説がちょっと簡素すぎるところもあるのですが、問題ごとの質問掲示板などもあるので、上手く活用するのが良いと思います。
このやり方で、過去問を15~16回程度解きました。
毎回、点数を算出してメモしておく事で、成長が感じられモチベアップに繋がると思います。
【参考】問題を解く際の注意点
〇午後問題全体を通しての注意点
・まずは本文と問題文をざっと見る(大きな変更は無いか、空欄下線以外で見るべきところはないか)
・本文読みつつ「人」「書類」「システム名(モジュール)」
「否定系の文章(〇〇しない、〇〇できない)」「リスク箇所」等を四角で囲う。
混乱しそうなら役職の上に「人A」「人B」などと書いておく
・図があればそれにメモを書き込み。
・ややこしくなってきたら簡単な図を書くのもあり(時間も気にしつつ)
・本文は最後まで読まず、空欄などが出てきたところで都度問題を解いて良い
・問題文とその周辺をよく読み、下線部の主語・対象が誰かに注意。
・記述問題の答えは本文にそのまま書いてあることも多い
・問題にはなるべくストレートに答える。
(例)分析範囲を広げるには?
×分野Aもシステム担当の業務にする
〇分野Aも分析対象にする など
・必ず時間を残して、問1から再確認
〇「情報セキュリティ」の注意点
・知識問題もあるので注意
・DZM(にあるWEBサーバ)には、お客さま誰もがアクセス出来る必要がある。
そのため、手前にあるFWを通る際に、「IPによる侵入可否判断」は出来ない。
・一方、内部セグメント(社内ファイルサーバ等)には、特定のIP(例えばDZMにあるWEBサーバ)からのアクセスだけを許可すればいいので、FWで「IPによる侵入可否判断」が出来る。
・ログ取得機能はFWにもルータにもあるので、「どこを通るか」で特定する
・どの権限が奪われたか? →被害内容から考える
〇「プログラミング」の注意点
・必ず時間を残して、解いた後に問1から再確認
・まずはざっくり全体の流れを理解
トップダウンアプローチにする(まずプログラミングの全体像を掴む、という意味)
・具体例を最大限に活用。
具体的な数量を式に書き込んでいくと分かりやすい。
・手を動かし、図などでイメージ
・関数一覧も時間あれば読んでおく
・どちらが0で、どちらがmaxか? 間違えないよう注意
(x,y軸の向きも同様に確認。)
★空欄の形をよく読む(数式そのもの? 数式の一部(増減幅だけなど)? プログラミング文? 単語?)
★添字要る!? 要確認!
・問題文とコードが対応しているケース多い。
コードの横に「問題文2行目」などと書く
・繰り返し条件について。kの最大値がKのとき、コードの最後にk=k+1とあるのなら、継続条件は「K-1まで」となる。
→【具体例で確認もすべき】
・ループが分からなくなりそうな時は、
ループの最大値が何かを調べると分かりやすい。
・「二次元配列」[[0,1],[1.9]] は、数字にするには添え字が2つ必要。
・難しい問題は飛ばす(最後の問題が簡単なケースもあり)
・関数リストは後で見るのでOKかな。
・flagなど、コード内にポツンとある要素が問題で問われる(空欄で使われてる)可能性あり
〇「組み込み」の注意点
・ハード依存のトラブル(タイムラグ、ノイズなど)が出がち?
・図に説明(日本語)を書き込み、内容理解
・取得データと目的(決定したいデータ)はリンクしてるはず
・記述は問題文そのままが多い
〇「プロジェクトマネジメント」の注意点
・人数変更やモジュール名などをメモでまとめながら読む
・コスト増とコスト減を意識して読む。日数も。
・答えは問題文中の記載そのままなことが多い。シンプルな方が良い。
(ひねらずにそのまま答える)
・「何故このような判断をしたのか」等の心中を問う問題でも、
文中に「部署間での異動を考えている」など答えが具体的に書いてあることが多い
・分からない略語は、問題文や計算式から類推できるかも
・関係者間でのプロセスの確立=取り決めを作っておく の意味
☆「答え見つけた!」と思っても飛び付かず、他にも候補がないか考える。
・空欄の直前・直後に、何を重視すべきか書いてあるかも、(〇〇が重要であると考え?)
・空欄と並列されている要素とは、同一でない内容が答えになる
・「熟考して納得した答え」>「直感で分かった答え」>「思いついたが疑問のある答え」>「空欄」
◯「システム監査」の注意点
・記述問題は、オリジナルの答えは作らず、あくまでも問題文から抜き出す方が当たる。
・答えに多少違和感があっても、他に候補がなければ正解
候補が2つある場合、空欄前後との繋がりから違和感を見つける。
・監査ポイント(具体例)
上司等の承認が無くても出来てしまう
入力と承認(実行?)が同じ人
承認ルートの途中で放置されても気づかない
・パニックになりそうなら時間かけて図を書くのもあり。ただ問題と関係ある場所だけでよい
・「文中の語句」と書かれていなければ、一般的語句かもしれない。(専門用語ですらないかもしれない)
・問題文をよく読み、対象が何かに注意。
誰がする対策(or作業、手順書)なのか? 誰の作業に対する申請(申請書)なのか? 誰を監視するログなのか?
(当社? 委託先? 管理者? 一般職? 管理職? 経営者? 何の権限を持つ人?)
(例)プロジェクト体制:どの部署の人がどれだけ参加しているか等のこと
(例)スケジュール遅延の改善提案:早急にスケジュールを見直して、経営陣の承認を得る
以上です。
午後問題は時間がタイトですが、問題文を落ち着いて読めば答えられる問題が多いので、焦らずに行きましょう!
参考になれば幸いです!
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