ミステリ感想『六人の嘘つきな大学生』(浅倉 秋成)
『六人の嘘つきな大学生』(浅倉 秋成)
とあるエリート企業の最終選考に残った六人の就活生。選考過程で意気投合した彼らだが、最終ディスカッション中に彼らの罪を告発する封筒が見つかり……という就活ミステリ。
面白かった!
二転三転する展開が面白くて、夜更かしして熱中してしまった。
登場人物が善人か悪人か、読者に思い込ませる誘導が上手く、作者の目論見通りに転がされてしまった。
犯人当ての誘導も巧みで「え、じゃあ〇〇が犯人?」と思った所で作中でも〇〇犯人説が浮上し、さらにそれが否定される流れに引き込まれた。
話の内容部分ーー就活が空虚だとか、人間が本当に善人/悪人ありえるかといった部分は、就活真っ只中の人が読んだら刺さると思う。
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