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日記(1/25〜1/31)〜心ある機械たちagain、SUPERどうぶつーズ、波よ聞いてくれ、ヘンリーダーガー

心ある機械たちagain / 伊集院深夜の馬鹿力 / SUPERどうぶつーズ / レモンチリキーマカレー / 波よ聞いてくれ / 星井七億さん / リサ・ラーソンのたぬき / 最近美味しかったもの / ヘンリーダーガー 


・現代アート展『心ある機械たちagain』を見てきた。

今回も説明が難しい展示会だが、ざっくり言うと現在アーティストによる「機能的ではないが何故か心に訴えかける機械アート作品」の展示。 

場所は、BankART Station(「新高島駅」地下1階) と、BankART SILK(「日本大通り駅」徒歩少し先のシルクセンター1階)の二つに分かれている。 

お客は割とほったらかしにされて、作品の説明もほぼ無い。好き勝手に作品を見ることになる。分からない展示は分からないままだ。チュートリアルだらけの世間で生きている人間からするとかなり特別な体験かもしれない。 

調べてみると、横浜市が運営しているアートスペースらしい。個人的にはアートへの助成は面白いのでどんどんやっていって欲しいと思う。 


まずBankART Stationの常設展示には、変わった絵画やオブジェが並んでいる。
ひときわ目を引くのは『全自動土下座珈琲』だ。
※写真撮り忘れたので各自ググって下さい

畳が設置されており、そこで土下座をすれば、(無料で)コーヒーが紙コップに注がれるという機械。

面白いので土下座してみたのだが、頭を床につけた瞬間、通りがかったおじさんに「兄ちゃん、何してんだ? 何だこの機械?」と話しかけられ、深々と頭を下げたまま説明させられたりした。
※結局コーヒーは出てこなかった。コーヒー切れかな? 


で、『心ある機械たちagain』の方だが、割と美術館に行っている僕からしても、抽象度が高いと感じる作品が多かった。

例えばゆっくりと回転する装置の軸にカメラが付いていて、別軸で回転している鏡を映しているため、モニタに明後日の方向の映像が映し出される装置など。

「よくある機械を少し変形させたもの」等ではなく、「一からまったく分からない機械」なのだ。これは新鮮だった。 

元エンジニア的な視点から見ると、多くの作品がアルミフレームで構成されている点が気になった。
アルミフレームは分解が容易なパーツで、反面、精度が出にくいという欠点を持つ。つまり、機械アート作品という「分解・組立を繰り返して色々な場所で展示をする」「ミリ単位での精度は必要ない」ものを作るには最適な素材ということだ。 

アルミフレームという素材に辿り着いたのは、元々機械工作の知識があったからか、それとも作品のために勉強したからなのか。
いずれにせよ機械工作に対する真摯なものを感じた。 


下記は展示物のひとつ『調停器』(の説明文)だが、これは最後までやり方(何が起きるのか)が分からなくて、悔しい思いをした。


一番面白かったのは、下記の『不測の事態』。 

僕は100円入れてみた。不測の事態が起きた……。こういう体験型のアートは記憶に残りやすいし面白い。 


『伊集院光 深夜の馬鹿力』で、上記の『土下座コーヒー』の話をしていて驚いた。伊集院さんはたまたま通りかかってやってみたらしいが、そういう好奇心は伊集院さんの大きな魅力のひとつだと思う。
(オードリーが言うところの青銅イズム?) 


・全然別の話。同じく『伊集院光 深夜の馬鹿力』で、最近twitterで人気の4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』の話もしていた。

僕もTwitterで見かけてから面白いなーと思って、作者きくちゆうき先生の単行本『SUPERどうぶつーズ』も買った。 

※ネット無料連載はこちら


どうぶつーズも、ワニと同様にほんわかした動物達の物語。だけど唐突にちょっと怖い展開が入ってきたりして気が抜けない。こういう、各話ごとにテイストが違ってハラハラする感覚は、『空が灰色だから』『シトラス学園』を思い出した。

ただ、『SUPERどうぶつーズ』がさらに怖いなと思ったのが、後書きで作者が「自分では、この話がお気に入りの良い話です」(意訳)と言っていた話が、僕には少し怖いラストに思えた所。僕の感じ方は、作者の意図する所ではないのかもしれない。そういう齟齬も含めて面白い。



・レトルトカレー『レモンチリキーマカレー』。カルディのプライベートブランド。

 とにかくレモンが強い。そしてレモンに火が通ってない感じがする。つまり、キーマカレーに後からレモン汁を多めにかけたような味。そしてそのキーマカレーがかなり辛い。素直に唐辛子の辛さ。
 刺激的な味を求めてる人におすすめ。 



・沙村広明先生の『波よ聞いてくれ』7巻が出ていた。今回も面白い。

 僕が今、一番楽しみにしている漫画かもしれない。破茶滅茶に面白い。
 札幌のお洒落カレー店の破天荒店員(25歳女性)が、その性格を買われ深夜ラジオのパーソナリティを任されることになり、仕事やラジオや人間関係がわちゃわちゃするコメディ。

 この作者の一番の魅力は、「兄に監禁されてた女」とか「ラジオを乗っ取ろうとする新興宗教」みたいな突飛な存在をするりと違和感なく登場させてしまう手腕にあると思う。

 言い変えれば、何が出てきてもそれを舌戦と暴力でねじ伏せられるパワフルな主人公の設定が、この作品を保っているとも言えるかもしれない。 

 この作者の代表作と言えば、映画化もした『無限の住人』だろうが、僕が初めて読んだのは『ハルシオン・ランチ』(全2巻)だった。これも破茶滅茶に面白くて感動すら覚えた。しかもこれはSFなので、ストーリー展開は予想を遥かに超える所まで行ってしまう。

 他にも、頭おかしいけど居そうな人間の描写、賢い台詞回し、映画や小説のコアなネタなどなど、その作者の魅力はとてもじゃないが語り尽くせない。次巻も楽しみ。



・僕が以前よりブログを拝見している星井七億さんが広告に出ていた。

街で好きな人の名前を見れるのは嬉しい。七億さんは百合作品の第一人者なので、この漫画もきっと面白いのだろう。 


リサ・ラーソン『しんじるたぬき』の皿を買った。

非常にかわいい。
リサ・ラーソンはご存知スウェーデンのアーティストだけど、日本で展示会をする際に、たぬきグッズを作ってくださったらしい。非常にかわいい。たぬきは可愛いので大好きだ。


■最近美味しかったもの
・セブンのおでん(パックのやつ)。パックのセットのやつは、小さい具を色々楽しめてお得な気がする。賞味期限も長いし。

銀座の春先きレモンケーキ。東京ばななを作っている会社のお菓子。外周部分は東京ばななと同一? 中は酸味が強いレモンクリーム。

手作り佃煮セットおふくろさん。これとビールで優勝できる……。お弁当に入れると、お昼が楽しみでニヤニヤしてしまう。

DEAN&DELUCA バケットポーク、ピスタチオクリーム。高くて美味しい。DEAN&DELUCAで値段気にせず買い物できる大人になりたい……。

たいの八。新宿南口出て左、あの階段降りた所にあるたい焼き。どうせ700円とかするんだろ? と思ったら200円だった。軽くて美味しい。 


ヘンリーダーガーの本を少し読んだ。 

 ヘンリーダーガーと言えば、奇妙な生涯で有名なアウトサイダーアートのアマチュア小説家だ(詳しくはwikipedia等を読んで下さい)

 その生涯とグロテクスな絵柄等で有名なのかなと思っていたが、読んでみると、文体がかなり仰々しくて良かった。単に物珍しだけで有名になった訳ではないのだな、と思った。 


・今は仕事も忙しくないし、まったり過ごせていて良い感じだ。ずっとこうだと良いのだが。でもずっとやってたら「もっとバリバリ何かしたい!」とか思うのかな。どうだろう。



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