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【Jリーグ】川崎フロンターレ、等々力で0-4の夜

フロサポ、noteはじめました。何事も勢いが大事です。

さて、早速本題に。
2022シーズンJ1第15節
等々力陸上競技場 19:00 KICK OFF
川崎フロンターレ 0-4 湘南ベルマーレ

今日もホームゴール裏1F。隣には小6の息子。彼は終盤、何回かこの言葉を口にしていた。「憲剛がいない影響が出てきた」と。この言葉は結構的を得ているし、色んなことを考えさせられる。それはこの記事の後半で詳しく。

ダブルゲスト登場&ソンリョン200試合セレモニー

平日のナイターゲーム。
14,000人の観客がまだまだ等々力に向かっている頃、会場には二人のゲストが登場した。一人目は、来シーズンからの加入が発表された山田新選手。フロンターレユース→桐蔭横浜大学という超フロンターレルートからの加入。しかし、意外というかゴリゴリ系のストライカータイプの模様。まだプレー機会をみたことがないが、楽しみである。

そして、もう一人のゲストはセルティックに所属する旗手怜央選手。大卒2年と数か月。リーグ優勝3回の強者である。おかえり。

欧州で挑戦中の旗手
パイナップルと旗手

さらに、試合開始前には先日200試合出場を達成した守護神チョン・ソンリョンのお祝い。現在は韓国で過ごしているらしいお子さんたちからのメッセージ映像が流れる。ちょっと感動的。とにかく、この2年間のソンリョンはフル稼働。リーグ戦はもちろんのこと、カップ戦もACLもほぼ一人で川崎のゴールマウスを守っている。その稼働率の高さは驚異的で、影のMVPは彼しかいないと思っている。

GK登場
ソンリョン200試合おめでとう!

もはや恒例のスコアレス前半

ここ最近の川崎のゲームは、とにかく前半はスコアが動かない…。この試合も、序盤こそ両者アグレッシブに入り、オープンな展開になりつつあったが時間とともに落ち着いてくる。遠野のボレーが続いたり、マルシが相変わらずのシュートテクニックだったり、チャンスがなくはない。けど、入らない。時間が経つにつれてそんな雰囲気が漂う。

そんな中、少し気になる選手がいた。マッチデープログラムでも特集されていた佐々木旭だ。ルーキーながらここまでノボリPの代役としてフル稼働。最近は特に守備の安定感が増している左SBだ。この日は、積極的な攻撃をみせる反面、何となくリズムに乗り切れていない。そして、あのシーンである。福岡戦の遠野のゴールを彷彿させるような湘南のスローインからの攻撃。投げた瞬間、佐々木は明らかに遅れてボールフォルダーにアタック。つぶすことができずに、展開され、結局は決定機を作られている。(ソンリョン、冷静にスーパー!)

ちょっとしたことかもしれないが、あのシーンの佐々木は明らかに遅れていた。ゲームに入れていないのか、疲労が蓄積されているのか、または谷口不在の影響か…。

川崎のメンバーはここ数年の海外移籍フィーバーで大きく変化し、現状は怪我人も多い。それでもリーグ首位を争っているのはなぜか。色んな要因はあると思うが、”漏らさない”ことだと思っている。

つぶすところでつぶす、寄せ、カバーリング、クリア、…。とにかく全員が細部にこだわる。それが粘り強く勝ち点を積み重ねている最大の要因かと。だからこそ、あのプレーは気になったのである。佐々木を批判しているのではなく、今日はゲームに入れていなかった。

そして、もう一つ。湘南の戦い方で徹底されていたことがある。家長への対応である。今日の湘南は明らかに家長にはGOであった。ボールをキープすることは分かっているわけで、川崎のストロングでもあり、本来相手からすれば狙い目である。そこにガツンといけるかどうか。いかなければ川崎との試合は難しくなる。余談だが、先日の神戸戦で川崎が苦戦したのはイニエスタをつぶせなかったからだと思う。リスペクトは必要だが、だからこそ一番ハードに対峙しなければならないのである。その点、今日の湘南は徹底されていた。ただ、ロストが多いのは家長の責任ではない。中村憲剛も狙われる試合はあった。つまり、間。ギリギリのところで、受けているからこそ奪われるリスクも高いのである。それを感じさせない普段の家長がやはりスーパーなだけである。

ということで、前半は0-0。後半開始から佐々木を交代すべきだと思っていた。が、確かに左SBはいない…。瀬古の可能性を少し期待したが…。

後半、湘南が攻守で圧倒

メンバー交代なく始まった後半、CKから好調の町野に決められ先制される。たまたまかもしれないが、マークは佐々木。体は寄せていたはずなのに、見事なヘッドを決められる。そこが今日の佐々木である。この経験でまた大きく成長してくれるだろう。さらに2点目を決められる。

鬼さん、すかさず交代カードを切る。
佐々木→瀬古
遠野→シミッチ。
瀬古はそのまま左SB、シミッチと橘田のダブルボランチだったはず。

しかし、この日の川崎は相手のポゼッションを止めることができず、さらに2失点。衝撃の0-4となる。

ここでDFラインにさらなる変更が加えられる。
車屋が左SB、山村、そして山根がセンター、瀬古が右SBに移動。どうにも落ち着かない左サイドの緊急オペである。と思ったものの、しばらくすると4枚っぽくない。後ろは3枚というか1バック気味に山村。右に山根、左に車屋の3枚になっていたようだ。

さすがにここで少し試合が落ち着く。さらに3枚替えも慣行。
脇坂、マルシーニョ、家長→小林、知念、宮城天

ダミアンも残しているのでFWはたくさん。とにかくまず1点!サポーターもそれを分かっているから拍手をやめない。結果、小林がコントロールショットやボレーで見せ場を作る。左の宮城のタメとドリブル、右の山根や瀬古からのクロス、早めにダミアンにボールを入れてその周りを小林・知念がサポートする。ゲームを作れる選手が少ないからこそ、攻め筋はハッキリしたように感じる。

が、この日の湘南は集中しており、時間を進めながら、効果的にボールを回し、カウンターで脅威を与えて、着実にゲームをクローズにかかる。最後は、見事な完封勝利をみせつけられることに。

完敗を振り返って

この日の敗因は、前線からのハマらない守備と寄せきれない球際、試合中にその流れを変える修正ができなかったことかなと思っている。で、その要因が冒頭に触れた、中村憲剛のいない影響発言に繋がるわけである。でも、実はいなくても川崎は強い。それはなぜか。キャプテン谷口の存在だ。キャプテン3年目を迎え、日本代表でも活躍しているショーゴはフロンターレに必要不可欠。すでに中村憲剛クラスの影響力をピッチ内外で発揮しているのだろう。

自らはインターセプトを狙い続け、球際は激しく、例えボールを奪えなくてもミリ単位で寄せて相手にプレッシャーをかける。そして、それをチームメイトにも要求し続ける。全体を見渡し、うまくいかない選手がいればフォローし、ハマらない時間帯は修正点を模索する。前節の退場により不在となったこの日、あらゆる点で谷口の不在を感じたのである。佐々木の隙だって、谷口は絶対に見逃さない。

この試合で分かったこと。谷口ショーゴは確実に中村憲剛の存在に近づいている。

そんなことを感じた大敗の夜。

切り替え!

次の京都サンガ戦へ

試合中も試合後も、当然ながらサポーターは大きな拍手である。
2試合連続無得点、なかなか複数得点もできない厳しいシーズン。苦しいからこそ、拍手なのである。それはエールであり、サポーター自身もチャンピオンになるために戦っているのである。気持ちを切らしたら負け。

連敗しないことがどれだけ大事か、わかっている。
いざ、京都戦へ。

ここである数字を紹介したい。

74ゴール

これはバンディエラのJ1リーグのゴール数である。
家長はちょっとポジションが前だけど、中盤の選手はこの長老のゴール数を超えるような選手を目指してほしい。FWも点とるけど、中盤もとる。その姿勢がより強く表れたとき、今シーズンの3連覇がみえてくる。まだまだ、これからよ。

家長61ゴール
チャナティップ18ゴール
脇坂12ゴール
大島14ゴール
遠野7ゴール
橘田0ゴール

本日のキャプテンはヤスト。日々頼もしくなっている。
川崎アップ名物。
ダミアン < 高井

本日のおまけ

高井の打点。

小4、小6の息子たちはYouTubeのさわやんゲームズを愛しており、日々マリカに夢中。口癖は「打開」。そこで、最近の我が家の流行語は「高井で打開」(タカイデダカイ)。文字通り、高井を投入して跳ね返したり、パワープレーしたり、そんなイメージ先行のキーワード。
とにかく、高井選手、ベンチ入りおめでとう。がんばれ!
(田邉のベンチ入りにも期待しているのですが…)

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