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夏と冬の小倉芝の違いを知って、開幕週から差し馬をねらう


馬券ファンは目の前の全てのレースに賭けたいものであるという前提のもと、「全レース購入して回収率100%超えを達成する」ために開発された予想理論『レース質マトリックス』。
 その考案者である立川優馬さんが、レース質(=どのようなレースになるか)をもとに、回収率を底上げする方法を伝授してくれます。

立川優馬の最新刊『回収率を5%ずつ底上げしていくレース質マトリックス馬券教本 実践編』は好評発売中。イラストやデータ等を交えて、回収率を底上げするための様々な技術を収録しているので、ご興味がある方はぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。

●今回のポイント

〇冬の小倉芝は野芝に洋芝をオーバーシードしており、夏の小倉に比べて時計が掛かる
〇小倉で時計が掛かると、コース形態に伴う内枠先行有利が解消されるため、差し馬が走れるようになる
〇冬の小倉は含水率が高い馬場で行われるレースが多く、さらに差し馬、特に外枠差し馬の好走が目立つようになる

みなさん、遅ればせながら明けましておめでとうございます。新年最初の3連続開催はいかがだったでしょうか。私は初日にWIN4まで完璧に当てながら、中山金杯を外すという格好悪いスタートを切りました。サロン民に的中者が出たのが幸いですが、今年の目標は予想でWIN5を完璧に当て切るところに置くつもりです。

さて今週から、小倉が開幕して3場開催となります。冬の小倉は、夏とは違った特徴があるので、馬場造成や天候などに触れながら解説していきましょう。

●冬の小倉芝は野芝に洋芝をオーバーシードしていて時計が掛かる

 小倉競馬場が高速馬場になりやすい理由は大きく2つあります。1つは、直線が平坦であることに加え、向正面から下り坂になっており、3~4角がスパイラルカーブになっているコース形態によるもの。もう1つは、夏の小倉の馬場造成が野芝ベースで硬く、荒れてもクッション値が保たれるところにあります。

 この2つは独立しているものではなく、野芝ベースで時計が速いがゆえに向正面の下りで加速しやすく、かつその速度を維持したまま回りやすいスパイラルカーブになっているので、複合的に超高速馬場になるというメカニズムになっています。その結果、テンにポジションを確保できる内枠先行馬が恵まれるわけです。

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