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週末重賞展望｜セントウルS,京成杯AH,紫苑S

FRONT RUNNER

【セントウルS】

◆注目馬

アグリ
前走のチェアマンズスプリントは昨年の香港スプリントでも日本馬を負かしていたLucky Sweynesse・Courier Wonder・Wellington・Sight Successなど強い馬が勢揃いで分が悪かった。2走前高松宮記念は差し決着を先行してラスト100mまで見せ場十分。1,2着馬に挟まれる形でブレーキをかける不利が無ければもう少し上の着順があったようにも見えたし十分強い内容だった。
個人的にかなり高く評価しているのが3走前阪急杯。阪神芝1400m重賞を1200m通過1分7秒9以下で勝利した馬は【'94サクラバクシンオー(2走後スプリンターズS1着),'14コパノリチャード(次走高松宮記念1着),'16ミッキーアイル(次走高松宮記念2着),'19グランアレグリア(次走高松宮記念2着),'21レシステンシア(次走高松宮記念2着),'22ロータスランド(次走高松宮記念2着),'22ダイアトニック(次走阪神カップ1着)】とG1でも好勝負をしてきた馬達ばかりでその中に加わったのがアグリ。勝ちはしなかったもののタイム差なしの2着に好走したダディーズビビッドは次走こそ展開・馬場向かず敗戦したが、2走後の京王杯SCでしっかりと好走。本馬も近2走は奮わなかったが、ポテンシャルは相当高いはずなのでここで巻き返す可能性大。

【京成杯AH】

ソウルラッシュ
芝1600m戦で大きく敗れたのは昨年と今年の安田記念。もちろんG1でメンバーレベルが高かったことも１つの要因だが、それだけが要因であれば昨年のマイルCSで僅差に走ったのは説明できない。違った視点から見ると、大きく敗れた2戦は本馬の走った芝1600m戦で上がり3Fが最も速かった2戦とも言えて、同じＧ1でも好走出来たマイルCSはやや水分を含む馬場がマッチしたように感じる。個人的にはこちらの見方の方がより合理的と考えていて、やはり本質的には少し上がりを要するようなレースでこそ高いパフォーマンスを発揮できる馬だと考える。今回はメンバーレベルが2段3段落ちる上に、速い上がりを要求されにくい舞台替わりなら、上位評価せざるを得ない印象。

インダストリア
前走のエプソムCは外が良く伸びる馬場で終始荒れた内目を追走しており、直線も外に出せず難しい競馬になった。結果的にもう少し枠が外ならというレースぶりだったし、見直していい内容だった。中山マイルは4月のダービー卿CTでジャスティンカフェ相手に加速ラップ勝ちしているように条件的にベストと言っていいし、当時からメンバーレベルも下がるような状況なら無視できない印象。

◆注目馬

ミッキーブリランテ
オープン昇級後、芝レースでは32戦7好走という馬だが、その7好走は全て右回りコース。また、叩いて状態を上げる矢作厩舎の馬らしく、7好走中6好走が中5週以内となっており、右回り×中5週以内で見ると15戦6好走と上々。昨年の京成杯AHではこのパターンに該当して見事に穴を開けたが、今年もチャンスはあって良い。7歳馬とはいえ、前走は不得意な左回りで自身最速の上がり33.0秒を使って僅差まで差して来たし、馬自体は衰えていない。いつも枠順に泣かされる馬で多頭数の外枠ばかり引かされているが、今回は頭数も少ないので枠順の有利不利はあまり大きくならないだろうし、好走パターンで巻き返す場面があっても驚けない。

【紫苑S】

◆注目馬

モリアーナ
前走のNHKマイルカップは内枠だったこともあり、道中から直線半ばまで馬場が荒れた内目を通る競馬。上位に来たシャンパンカラー・ウンブライル・オオバンブルマイ・ダノンタッチダウンなどは道中から外目に進路を取っていた馬。本馬は馬場による消耗で最後まで脚が続かなかった印象で力負けではないし見直していい。
紫苑Sと言えば例年オークス組から人気した馬が普通に好走する傾向だが、今年に関してはオークス組どころか春の牝馬クラシックで上位を張ってきた馬が軒並み不在となっていて明らかにメンバー手薄。それでも、データからオークス組が一定以上の評価をされるはずで、実際に想定段階ではオークス6着ヒップホップソウルが1番人気、オークス13着のエミューが4番人気となっている。ただ、冷静に考えれば、先行馬不利と言われるオークスで差しに回りながら着外に敗れている馬2頭であって、着順ほど強い競馬をした訳ではない。となると、今年の紫苑Sはオークス以外の路線で戦ってきた本馬のような存在が一気に通用しても何ら不思議ないだろう。そもそも本馬はクイーンCでハーパーとタイム差無しまで走っているし、能力面は世代上位と判定できる。今回のメンバーなら上位人気でも強調材料が多い存在。

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◆かしわうどん
21年9月に活動開始。22年中山牝馬S15番人気クリノプレミアムの的中を筆頭に安定した予想とSNS上での競馬情報発信に定評。Z世代の活動者らしく、直近ではInstagramでの発信にも力を入れている

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