見出し画像

高速馬場の中山芝1200mは追走力重視が攻略のカギ


 馬券ファンは目の前の全てのレースに賭けたいものであるという前提のもと、「全レース購入して回収率100%超えを達成する」ために開発された予想理論『レース質マトリックス』。
 その考案者である立川優馬さんが、レース質(=どのようなレースになるか)をもとに、回収率を底上げする方法を伝授してくれます。

立川優馬の最新刊『回収率を5%ずつ底上げしていくレース質マトリックス馬券教本 実践編』は好評発売中。イラストやデータ等を交えて、回収率を底上げするための様々な技術を収録しているので、ご興味がある方はぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。

●今回のポイント

〇中山芝1200mは発走地点から下り続けるレイアウトで高速決着になりやすい
〇中山芝1200mの高速馬場では、内枠有利、短縮不利、中山・小倉経験重視がポイント
〇穴パターンは前走ハイペース戦を好位中団追走し、今回内枠から先行できるケース

先週の中山ダートは予報どおりの雨で含水率の高い馬場。土曜唯一の2勝クラス戦となった12Rダート1200mでは、テン3F33.5の1.10.7というハイペース決着で2枠の差し馬カンパニョーラが5番人気2着。日曜1Rのダート1800mでも、1着ダート替わり→2着延長→3着延長で3連複270倍など、含水率の低い馬場よりも追走力が問われる馬場になっていました。少し悔しかったのが春風Sで本命にした最低人気のグリュースゴットで、直線で前が詰まって、2着に0.3秒差。大穴も走れるのがこのパターンなので覚えておいてください。

さて、今週はオーシャンSが行われることもあり、試行数もそこそこ多く、穴も出やすい中山芝1200mについて解説していきます。

●発走地点から下り続けるため、高速決着になりやすいコース

 中山芝コースには、1200m、1600m、2200mと3種類の外回りコースがあります。内回りコースとの違いは、内回りが1角を頂点に向正面半ばまで緩やかに下るのに対し、外回りは2角を頂点に3角出口付近まで下り続けることと、3角への進入角度が内回り<外回りで緩やかになることです。
 このことから、外回りでは2角頂上からラップが緩むことがなく4角に突入するため、外から押し上げるようなラップの緩みが生じないケースが多くなります(2200m除く)。したがって、内枠先行有利になりやすく、高速時計も出やすいのが特徴です。

ここから先は

1,560字

この記事は現在販売されていません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?